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4/26【WRESTLE-1】タッグ王座挑戦の伊藤にジェラシー ACE5・1新木場大会での一騎打ちへW-1提供・タナカ岩石インタビュー

 ACE5・1新木場大会で伊藤貴則との一騎打ちを控えるタナカ岩石。WRESTLE-1提供のインタビューは以下の通り。

【タナカ岩石インタビュー】
──タナカ岩石選手、凄いリングネームですけど、これはどなたが考えたんですか?

▼岩石「僕もよくわからないんですよ(笑)。ただ、お客さんからも『タナカ!』じゃなく『岩石!』って声をかけていただいてるので、覚えやすい名前なんだなって思っています。僕の本名は田中太嘉文なんですけど、覚えづらいらしくて」

──本名も立派ですけど、素敵なリングネームですよ。リングネーム通り岩石っぽいプロレスしなきゃいけないみたいな意識はありますか?

▼岩石「そうですね(笑)。僕はあんまり器用ではないんで、不器用っていう意味ではリングネームに合っているのかなって気がします」

──頭突きをやりますけど、デビュー前から頭の硬さには定評があったんですか?

▼岩石「いや、そういうわけではないんですけど、打撃はチョップやエルボーが多いじゃないですか? せっかくタナカ岩石っていうリングネームなので、みんなと違う何かが欲しいなと思って、頭突きをやるようにしましたね」

──ああ、いいですね。すっかりトレードマークっていう感じがしますよ。

▼岩石「ああ、そう言ってもらえるとうれしいですね(笑)」

──デビューして半年が経ちましたけど、プロレスラーとしてどうですか?

▼岩石「いやあ、まだ慣れてないです(笑)。日々修行の身なんで」

──でも、プロレスレスラーとして活動していく中で、「俺はプロレスラーなんだ」っていう実感が出てきたんじゃないですか?

▼岩石「試合の直前になると毎回そういう気持ちが出てきますね。『これからお客さんの前で試合をするんだ』って。ただ、今はW-1のリングにもレギュラーとして出させてもらっていますけど、ファンの頃の気持ちも残っているんですよ。それがいいのか悪いのかはわからないんですけど」

──それはどういった気持ちなんですか?

▼岩石「未だにプロレスが純粋に好きすぎて、週刊プロレスをまだ定期購読しているんですよ(笑)。時間さえあればWWEを観たり、YouTubeもプロレスの動画しか観てなかったり、DVDも全部プロレスばっかりで。そういうものしか観てないですね」

──プロレスしか観てない(笑)。

▼岩石「観てないです(笑)」

──それは素晴らしいぐらいにプロレス漬けの生活ですね(笑)。

▼岩石「そうですね(笑)」

──例えば試合会場に行って、「あ、武藤敬司がいるよ!」みたいになったりすることありますか?

▼岩石「ああ、会場で選手の方たちに会うと『あ、昔テレビで観ていた人たちだ』とか凄い緊張します。今でも武藤さんと会場でお会いしたりすると、緊張してしまって」

──とはいえ、同じ選手という立場ですから、リングに上がれば意識も違うんじゃないですか?

▼岩石「それはもちろんですね。例えば藤村さんとはシングルやタッグ、UWA6人タッグでのタイトルマッチなどで対戦する機会も多いんですよ。たしかに藤村さんはW-1の生え抜きの方ですから尊敬しているんですけど、試合となったら差を出したいという気持ちで闘っています。僕のほうが後輩ですけど、藤村さんよりも上にいってやるっていう気持ちを持って常に試合はしてますね」

──それはACEという団体に所属する選手として、W-1の選手に対するライバル意識があったりするんですか?

▼岩石「ACEじゃなくて僕個人としてライバル意識は持っています。ACEみんなで上にいくっていう気持ちもありますけど、僕個人としての名前を上げたいっていう気持ちがあるんで。僕個人としての名前が上がったうえで、ACEの名前も上がったらなと思います」

──なるほど。そのACEが旗揚げされて約半年、いよいよ新木場1st RINGという会場で試合をすることになりました。岩石選手的にはどのように捉えていますか?

▼岩石「ACEとして大きな一歩となりますよね。初めての外の会場での興行ですし、こっから本当のスタートなんじゃないかなと思っています。そこでファンが何を感じ取ってくれるのか? あとこれから外で興行を打つことを当たり前にしたいですね」

──ACEを団体として大きくしたいという気持ちもあるんですね。

▼岩石「まだ全然小さいですけど、W-1の下部組織という状態になっているので、ちゃんとACEという名前だけでやっていけるようにしたいですね」

──そういう部分では同じ2期生の伊藤貴則選手との一騎打ちは非常に重要ですし、ACEのプロレスとはどういうものなのかを見せるにはうってつけのカードだと思います。どのようなお気持ちで臨みますか?

▼岩石「伊藤は自分よりも先にデビューしているんですね。彼はまだ学院を卒業してない時点でデビューが決まっていたんですよ」

──それだけ期待された逸材だったと。

▼岩石「ただ、学院生時代の練習では基礎体力にしろ、腕立て伏せにしろ、スクワットにしろ、自分のほうができたんです。それなのになんであいつのほうが先にデビューするんだっていう気持ちがありましたね。それは身体の大きさなのか、あいつに他に光る部分があるのかってずっと考えていて。でも、自分がデビューしたあとに伊藤はケガで3カ月ぐらい欠場したんですね。その間、自分はリザルトのトーナメントに出たり、UWAの6人タッグ王座に挑戦したり、現時点ではあいつよりも試合の経験を積んでいるという自負があります。だから、絶対に負けたくないです」

──いろいろな感情を持った試合になると。

▼岩石「同期で同い年ですし、本当に負けたくない相手です。あいつはW-1の次の後楽園大会(5月4日)で河野さんと組んでタッグベルトに挑戦するじゃないですか? やっぱり『なんで?』っていう気持ちになりましたよね。復帰してまだなんの実績も残してないのにいきなりタッグのベルトに挑戦できる。本当に悔しい!」

──伊藤選手は岩石選手との一騎打ちのあとに大一番を控えているんですよね。これは岩石選手としては負けられないですね。

▼岩石「はい。『自分に負けたらお前はどうすんだ?』っていう気持ちはありますね。自分が負けたとしても、自分のほうが存在感を放っていたら、『お前はそれでもいいのか?』っていうのはありますね。最近になって、名前を上げているのは間違いなく自分だという自負はあるので」

──なるほど。よそ見していると大変なことになるぞ、ということですね。

▼岩石「はい。自分は伊藤が休んでいる間、何十試合もこなしてきて経験を積んでいます。もちろんデビューして1年も経たない若手ですけど、あいつがしてない経験を積んできたという自信があるんで。3月の後楽園大会でUWAの6人タッグ王座に挑戦しましたけど、自分の中で何かを掴んだ感覚があるんですよ」

──ほほう! それは普段の試合では感じられない違う何かを感じたということですか?

▼岩石「うまく言葉に言い表せないんですけど、何かを掴んだっていう感覚があるんですよ。簡単な言い方をしてしまうと、プロレスが楽しくなったというか」

──プロレスが楽しくなった! 着実にプロレスラーとしてステップアップした実感があるということですかね。

▼岩石「そうかもしれないですね」

──なるほど。新木場大会は1期生の立花選手と頓所選手の一騎打ちもありますし、注目されている女子の木村花選手も出場します。そういう中での2期生同士の一騎打ちですから、存在感を見せたいですよね。

▼岩石「同じプロレス総合学院で学んできたとしても、1期生と2期生では違う気持ちがあると思います。だから、伊藤は敵であり、ライバルではありますけど、凄い試合をしたいんですよ。1期生が見て、『この試合は俺たちにはできない』って思えるような試合をしたいですね。俺たち2期生だからこそできる試合をしたいです」

──1期生に2期生のプロレスはこういうものだと見せつけたいと!

▼岩石「はい。自分にはあいつが休んでいる間にたくさんの経験を積んできたという自信があるし、あいつはあいつでケガで泣いて悔しい思いをしていると思うんですよ。その気持ちをぶつけ合えればすげえ試合ができるんじゃないかなって思っています」

──それは楽しみですね! では、最後にファンにメッセージをお願いします。

▼岩石「自分たちはプロレスラーになっていく過程で新弟子とか寮生活だとかそういう経験はしてないんですけど、素晴らしいプロの講師の方たちに教わったし、毎日練習しているし、今はプロのリングでデビューして試合をしています。間違いなくプロのレスラーだと思っています。色物として見られるかもしれないけど、プロレス総合学院出身者だからこういう選手が生まれたんだっていうのを見てほしいですね。まだまだ自分たちも未熟ですけど、ACEもそうだし、プロレス総合学院ってこんなに凄いところなんだ、新たなプロレスの時代を作る工場なんだよっていうことをこの大会を通して証明したいです」

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