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4/28【WRESTLE-1】打倒芦野へ大学先輩・近藤と特訓も…征矢逃亡で“前言"撤回

 5・4後楽園大会で芦野祥太郎のWRESTLE-1王座に挑戦する征矢学が国際武道大学の先輩である近藤修司と特訓を行なった。

 ことの発端は4.19後楽園大会の芦野vs近藤のW-1チャンピオンシップの試合後。TriggeRの先輩である近藤を破った芦野は、あろうことかダメージを負った近藤を足蹴に。この先輩を敬わぬ行為に征矢が異議を唱え、王座挑戦を表明した。打倒・芦野へ征矢は、大学の先輩でもある近藤に合同特訓を依頼、都内GSPに集合しての2人きりの特訓に入った。

 まず、近藤は「俺は神様だぞ!」と宣言。大学体育会に伝わる「1年は奴隷、4年は神様」という鉄則を強調したうえで、近藤は征矢に次々と過酷な特訓を課していく。最初はストレッチで身体をほぐすということだったが、身体の硬い征矢の上に座り込むやら、足で押すやら、自分の全体重を浴びせて負荷をかけていく。早くも征矢からは声にならない悲鳴が上がる。

 続いては60kgのバーベルを胸元まで連続で挙げるハイクリーンという運動だ。回数はなんと100回。これは近藤が高校のラグビー部時代に行なったという練習だが、あまりのキツさに行なった人間全員が胃の中のものを吐き出したという代物だ。この練習はさすがに身体を鍛え抜いたプロレスラーでもキツイ。しかも、近藤は呼吸がしづらくなるマスクを征矢に着用させたからたまらない。

 初めは勢い良くバーベルを挙げていた征矢も、後半はなかなか挙がらずに休もうとする場面もしばしばあった。しかし、神様がそれを許さない。「ほら、早く続けろ!」と、神というよりは鬼のようなゲキを飛ばされ、征矢も息も絶え絶えになりながら、なんとかこの苦行をこなした。

 限界に達した征矢は、さりげなく練習場から出て逃亡をはかったものの、押せば開くドアを引っ張り続けてあえなく失敗。近藤に捕まり、特訓続行となった…。

 練習場に連れ戻された征矢を待っていたのは受け身の100本ノック。近藤にボディスラムで叩きつけられるは、コーナーに振り飛ばされるは、ブレーンバスターで投げ飛ばされるは、挙げ句の果てには必殺技のキングコングラリアットを何発もその身体に被弾する征矢。なんとか受け身を取るものの、倒れたところを無理やり立ち上がらされ、さらにラリアットを何発も打ち込まれあっという間にグロッキー状態に追い込まれていった。

 それでも特訓は終わらない。もはや神ではなく鬼、いや悪魔と化した近藤の顔には徐々にサディスティックな笑みが浮かんでくる。続いては“痛みに耐える特訓"が行われた。芦野の得意技はアンクルホールド。サブミッション系の技が多い。実はワイルドを標榜しておきながら、痛みに弱く心も弱いということを近藤に見抜かれていた征矢。その弱い心を鍛えるためと称し、近藤は次々とサブミッションを連続して仕掛けていく。

 逆エビ固め、STF、クロスフェース、フェースロック、腹固め、WARスペシャル……。様々なサブミッションを駆使して、征矢を追い込んでいく近藤。苦しむ征矢の悲鳴が耳に心地がいいのか、ますます顔がにやけていく。さらに足攻めを得意とする芦野対策のつもりか、アンクルホールド、アキレス腱固め、裏アキレス腱固め、そして足4の字固めと足へのサブミッションを連発だ。征矢が悶絶すれば悶絶するほど、近藤は笑みをたたえながらよりキツく締めていく。もはや趣味で征矢をいじめてるとしか思えぬほどのサディストっぷりだ。さすがの征矢も、ようやくこの苦痛の地獄から解放されると、「相談する人を間違えた……」とぼやく有様だった。

 なおも終わりではなかった。続いて征矢が連れて行かれたのは食堂。そこで出されたのはこれでもかと高々と盛り付けられた超山盛り(五合)のご飯とちゃんこ。「レスラーは食べるのも練習だからな」と強要した。

 唖然とする征矢に、「武大盛り、懐かしいだろう。さあ、食え」と平然とした顔で促す近藤。四苦八苦しながらご飯を頬張る征矢だが、さすがに喉につっかえるのか、水で流し込もうとする。しかし、近藤は水を飲むことを許さない。水を取り上げられた征矢は、仕方なく腹をゆすりながらなんとか胃の中にスペースを作り、やっとのことで超山盛りの白米とちゃんこを平らげたのだった。

 食事も済ませ、ようやく地獄の特訓も終了かと思いきや、近藤は「これで1ラウンドだからな。今日はこれを3ラウンドやるから」と一言。逃げようとする征矢を捕まえた近藤は再びリングのある道場に連行。もう一度バーベルを挙げるハイクリーン100回をさせようとするが、ついに征矢が逃亡した。今度はちゃんとドアを開けると、「おい、俺は神様だぞ!」という近藤に対して「何が神様だ!」と捨てゼリフを吐き捨て、脱兎のごとくロッカールームへと逃げ込んだのであった。

 ロッカールームで息も絶え絶えに倒れ込んだ征矢は、「私、気づきました。プロレスの世界に先輩と後輩はまったく関係ございません! なのでこれ以上練習してもしょうがない。これはもう副社長の社員に対するパワハラですよ」と近藤を糾弾。「リングに上がったら先輩後輩は関係ない」という芦野の主張を受け入れると、「関係ないっていうことは、後輩をボコボコにいじめて傷めつけてやっても関係ねえっていうことだからな!」と大人げない主張でベルト奪取を誓ったのだった。

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