5/25【WRESTLE-1】6・6後楽園 征矢&岩石とのW-1タッグ王座初防衛戦へ W-1提供・河野&伊藤インタビュー
6・6後楽園大会で征矢学&タナカ岩石とのWRESTLE-1タッグ王座初防衛戦を控える河野真幸&伊藤貴則。W-1提供のインタビューは以下の通り。
【河野&伊藤インタビュー】
──5月4日の後楽園ホール大会で見事にタッグ王座を奪取しました。試合を振り返ってみていかがですか?
▼河野「伊藤ががんばってくれました、どう見ても(笑)」
──伊藤選手は後楽園ホール大会という舞台でのタイトルマッチは初めてだったじゃないですか? それなのにあまり物怖じしないような感じで試合をされていましたけど、実際はどうだったんですか?
▼伊藤「実際は緊張と不安が大きかったですね。自分の力を全部出しきって、あとは河野さんのアシストでベルトを取ることができました」
▼河野「でも、お前は空手の全国大会とか出てるんでしょ?」
▼伊藤「はい」
▼河野「そういう舞台を踏んでるから、言うほど緊張とか不安なんてなかったんじゃないの? だから、実のところそんなに心配はしてなかったんですよ」
──河野選手は試合前は伊藤選手次第だっておっしゃっていましたよね。
▼河野「だから、伊藤ががんばったから取れました。俺の予想通りですよ(笑)」
──伊藤選手は勝てた要因はご自身で分析してなんだったと思いますか?
▼伊藤「いやあ……なんですかね?」
▼河野「自分ががんばったからって言えばいいんだよ(笑)」
▼伊藤「そうですね(笑)。ただ、試合中はずっとボコボコにやられてたんで」
▼河野「相手もやばかったもんな。あいつらスイッチ入ってたよ、お前に対してだけやたらね」
▼伊藤「終わった時は満身創痍でした」
──土肥選手と熊ゴロー選手にしてみれば、後輩でしかもデビューして半年ぐらいの選手に負けるわけにはいかないって思いも強かったでしょうからね。そして、早速初防衛戦も6月6日(火)の後楽園ホール大会で決定しました。今回は伊藤選手がタナカ岩石選手に喧嘩を売られて、この防衛戦につながったわけですけど。
▼伊藤「まあ、しつこいですよね」
▼河野「え? ずっとつきまとわれてるの?」
▼伊藤「前のACE興行(5月1日新木場大会)でもそうですし、ずっと岩石とやっているんですよ。あいつはずっと僕のことを意識していて。こっちは眼中になかったんですけど、20日の小田原大会でスイッチ入りましたね」
──一騎打ちで負けちゃったんですよね。
▼河野「まあ、勝つか負けるかは2分の1ですからね。どんなに格下の相手でも勝つこともあれば負けることもあるんでね。勝負事っていうのはそういうものだから、そこに関しては僕は何もないです。ただ、お前的には負けたから……」
▼伊藤「そうですね。初めて負けたんで」
▼河野「初めて負けたんだ。それでここぞとばかりに言ってきたんだな」
▼伊藤「だから、ここでもう一回思い知らせてやりますよ」
▼河野「でも、お前にしてみれば岩石がおまけで連れてきた征矢はおいしい獲物なんじゃないの?」
▼伊藤「はい。初めて対戦する人ですし、上の人なんで。そこはもの凄く楽しみがありますね」
──まあ、今の伊藤選手のキャリアなら、誰とやってもおいしい相手になりますよね。
▼河野「そう。だから、ACEの連中とチョロチョロやってるよりもよっぽど身になるだろう」
▼伊藤「そうなんですよ。そのために河野さんと組んでやってるんですけど、岩石がついてきちゃったんですよね。でも、征矢さんがいるんで燃えるものはありますね」
──会見にも出られましたけど、改めてあの征矢&岩石というタッグチームにはどのような印象を受けられました?
▼伊藤「漫才コンビですよ」
▼河野「やっぱり征矢ですよね。あいつはナチュラルにあんな感じだし、あれは才能ですよ」
──才能(笑)。
▼河野「だって、あんな切り返し方とかあんなシッチャカメッチャカな話を真顔でできるんですからね(笑)。陰謀論とか、信じるか信じないかはあなた次第みたいな話になってるじゃないですか」
──もうオカルトの領域ですね(笑)。
▼河野「でもそうやってお茶を濁して逃げているんであれば、征矢に関しては目を覚まさせないといけないね。1月にW-1チャンピオンシップをやった時に一緒にW-1を盛り上げると約束したんだから。ガツンとやるよ」
──征矢選手も5月4日の後楽園大会で芦野選手のW-1チャンピオンシップに挑戦しましたけど、最近の言動を見ていると到底W-1を盛り上げようとしているようには見えない?
▼河野「まあ、『新宿に行くために使うのは山手線だけじゃない』とか言ってましたけど、もしかしたらそこに辿り着くためにルートが我々とは違うのかもしれない。でも、とてもじゃないけど、W-1を盛り上げようとしているようには見えないですね。しかも反体制を掲げながら、社長と副社長と一緒にUWA6人タッグのベルトを取っちゃっている。意味がわからない」
▼伊藤「僕もわけわかんないですね。わけわかんない存在です。ただ、凄い人だということはわかっているので、わけわかんない凄い選手ですね」
▼河野「そういうことですよ。わけわかんない」
──でも、シングルのチャンピオンにもなっていますし、実績としては十分ですよね。
▼河野「それはそうですよ。だって、W-1 GPは2連覇していますからね。蝶野さん状態、夏男ですよ(笑)。だから、結果だけはしっかり出しているし、タッグに関しても野上(AKIRA)さんとずっと持ってたし、全日本時代も大森(隆男)さんとのタッグは凄かったし、本気を出されたら強いと思うんでね。そこは油断せずにいきますよ。ただ、岩石に関してのデータは僕は一切ないんで、そこは伊藤に聞いて勉強しようかなと思っていますね。岩石は知ってるでしょ?」
▼伊藤「あいつはしつこいですよ。しかも、頭が硬い」
▼河野「あ、そう(笑)」
──だから、前回のタッグ王座戦では土肥熊が伊藤選手に食われましたけど、彼らにとって伊藤選手は未知の力だったのかもしれないし、それは河野選手にとっても岩石選手はそういう存在になりますよね。
▼河野「そうなんですよね。こっちが知らない技って案外かかりますからね。だから、伊藤が征矢から3カウントを取るか、岩石が俺から取るかっていう勝負になるかもしれない。気をつけなきゃいけないのはそこですよね。先輩がやられてしまという」
──そうなると先輩としてのメンツが丸潰れですよね。
▼河野「だから、こっちとしては伊藤に征矢を取らせたいっていうのがあるんですよね。岩石よりもそっちのほうがお前にとってもおいしいだろ?」
▼伊藤「絶対にそっちですね」
▼河野「俺も征矢を狙うからね。だから、2人で征矢に集中攻撃だね。デビュー10周年おめでとうって(笑)。俺らからのお祝いは後楽園であいつに黒星をつけることだね」
──ただ、若い選手がベルトを取ったり、最近のW-1のリング上は下克上だらけで、上の選手が食われまくってますからね。さらに若いACEの選手も伊藤選手のようにベルトを取ったわけですし、河野選手や征矢選手にしてみても何が起こるかわからない怖さはありますよね。
▼河野「そうなんですよ。私も食われた側ですからね(笑)」
──でも、こうして組んでみると、若い選手たちの勢いは頼もしくもあるんじゃないですか?
▼河野「だって、元気だもん。自分も昔はタッグを組んでいて、若いほうの担当はやったことあるんですけど、時が流れて立場は変わりましたね」
──そういう立場になって若い選手を引っ張るという感覚はありますか?
▼河野「いや、ないですよ。僕が引っ張ってもらいます。伊藤の勢いに乗っかる感じですね。若いしイケイケだし、今は誰と闘っても楽しいでしょ?どんな奴と闘ってもね」
▼伊藤「はい!」
▼河野「だから、こいつの勢いにこっちも乗っかって、オジサンは若いエキスをもらいますよ(笑)。やっぱり勢いのある奴と一緒にやってたら、こっちも『よーし!』って感じになるし、練習だって若い奴の目があるから、こっちもしっかりやらなきゃいけないなって気が引き締まりますよね。ナアナアな関係じゃなくてピシッとね。これでパートナーが近藤さんだったら、お互いに『こんな感じッスよね』ってキャリアを駆使して、なんとか楽をして勝つ方法を考えるんですよ。それとは違う刺激を彼と組んだことによってもらっているんで」
──では、このタッグチームはお互いに100%信頼しているっていう感じでいいんですか?
▼河野「お前、俺のことを信頼している?」
▼伊藤「はい、信頼しています」
▼河野「そう? だけど、俺が負けてもお前が負けてもベルトは取られちゃうし、負けるわけにはいかないからな。だから、そのためにはサポートもするし、協力するところは協力して、勝利という結果を気分良く出したいよね」
▼伊藤「そうですね。負けたら気分悪いんで。勝つために僕は河野さんを信頼します」
▼河野「まあ、単純に勝ちたいですよ。勝つためにつらい練習だってしてるんだから。だから、6月も防衛して、7月2日のACEの新木場大会に高いギャラをもらって乗り込んでやりたいなと思いますけどね。だって、ACE興行で防衛戦したいだろ?」
▼伊藤「したいですね」
▼河野「このベルトを持ってACEの興行に出たいでしょ? だったら、防衛しないと。渋谷(ACE代表)にちゃんと高いギャラ出してもらって」
▼伊藤「代表はACEのためなら出してくれます」
▼河野「っていうか、伊藤さあ、渋谷からボーナスとかもらえるんじゃないの?」
▼伊藤「そうですよね。声もかけてもらえないですよ」
▼河野「それはひどいなあ。だって、ACEを代表してW-1のベルトを取ってきたんだよ? 金を出せとは言わないけど、祝勝会ぐらいやってやるもんだよ。じゃあ、今度防衛したら絶対に連れて行ってもらったほうがいいよ」
▼伊藤「高級な焼肉を食わせてもらいたいです」
▼河野「いいね! 渋谷の財布をギャフンと言わせたいね!」
▼伊藤「カラッカラにしてやりますよ!」
▼河野「俺もパートナーとして美味しいものを食べさせてもらうから。自分たちで人参を決めて、人にぶら下げさせると。食いたい物があったら今のうちに言ったほうがいいよ」
▼伊藤「高級焼肉、寿司、ステーキですね」
▼河野「よし! じゃあ、征矢と岩石をやっつけて、渋谷の財布で祝勝会だな!」