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5/29【全日本】Evolutionが大仁田対策のラグトップ着用でFMW6・8新宿出撃へ

 諏訪魔、青木篤志、佐藤光留のEvolutionが29日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。FMW6・8新宿大会へ向けて対大仁田厚対策として青木提案のラグトップ着用で出撃することを宣言し、諏訪魔は今度こその大仁田狩りを誓った。

 右手負傷(右手第2、3、4中手骨不全骨折※全治3週間)によって戦列を離れていた諏訪魔だったが、5・28茅ヶ崎大会で16日ぶりに復帰。大仁田&保坂秀樹&雷神矢口の邪道軍に勝利すると、大仁田厚との完全決着を見据えて敵地出陣を宣言。「何でもやってやる」と電流爆破マッチを受けて立つ構えもみせていた。

 「全日本プロレスにはやっぱり改めて大仁田厚は必要ない」と確信した諏訪魔は、「今後、大仁田厚を全日本プロレスから排除する動きをしていかなきゃ、いつまでたっても絡んでくると思うし。だったら俺もそうだし、Evolutionが全日本以外のリングに出向いて、大仁田厚の引退を早める、引退してもらう。そういう乗り込むという形で、向こうがやりたいって言ってるんだから、徹底的にやりたい」と宣言。6・20帯広大会ではアジアタッグ戦が組まれているが、これ以上、大仁田に全日マットをまたがせないようにするつもりだ。

 すでに参戦が決まっているFMW6・8新宿大会はその足がかりとなる。当日は大仁田&矢口&保坂とのストリートファイトバンクハウス有刺鉄線ボードエニウェアフォールマッチが組まれている。大仁田はケンドー・カシンと“はぐれ邪道軍"結成を宣言し、カシンの新宿大会投入も予告。青木が「昨日みたいに保坂選手とか矢口選手とかがいれば、いつものパターンだなってわかるんですけど、ケンドー・カシンいることによって全然予想がつかない」と言うように波乱の展開は避けられそうにない。

 そして青木は邪道軍の有刺鉄線バットによって無数の傷を負わされた。「それのダメージとかを考えたら、やっぱり最終的にラグトップじゃないですか」との結論に至り、さっそくこの日、大仁田対策としてラグトップを着用してきた。

 ラグトップは90年代に多くのプロレスラーがこよなく愛したファッション。入場時のコスチュームにした選手もいたほど。当時のプロレス雑誌に広告が掲載されて広く知られるようになった。しかも青木はバギーパンツも着用。これも90年代のプロレスラーが愛用したスタイルだ。

 これには佐藤が「大仁田厚がやばい、有刺鉄線が痛い、じゃあラグトップだ? おかしくないですか?」と抵抗感をあらわ。諏訪魔にも同意を求めたものの、諏訪魔は「いいと思う。対FMW、大仁田に対していいんじゃない」と肯定し、「これで強さをみせればいいんだよ」とキッパリ。青木も「ラグトップが似合う男は強いですよ」と得意げだ。

 困惑するばかりの佐藤に諏訪魔はEvolution仕様のラグトップとバギーパンツを用意するよう指令。「とことんやってやろう。むちゃくちゃにやってやる。方向性はみえたんで暴走する。マジでやってやる」と言い切り、「大仁田の首ぶったぎってやる。考えがあるよ」と秘策の存在も示唆しつつ邪道狩りを見据えていた。

【会見の模様】
▼諏訪魔「今思ったんだけど久々に会見をするなっていう感覚ですね。この景色が懐かしく思うというか。この間、大阪の守口大会でケガして少し休ませてもらったんだけど、昨日の茅ヶ崎大会で無事に復帰をすることができました。ご迷惑をおかけして申し訳ないなと思ってます。これからまた頑張ります。昨日の茅ヶ崎大会を振り返ってみると、全体的には前半から盛り上げてくれて、お客さんもいっぱい喜んでくれたっていうのはプロモーターとしてよかったなと思うんだけど、メインでの邪道軍の好き勝手やる姿勢、スタイル。あれはいかがなものかと思うし、全日本プロレスにはやっぱり改めて大仁田厚は必要ないんじゃないかなという思いで固まった感じですね。今後、大仁田厚を全日本プロレスから排除する動きをしていかなきゃ、いつまでたっても絡んでくると思うし。だったら俺もそうだし、Evolutionが全日本以外のリングに出向いて、大仁田厚の引退を早める、引退してもらう。そういう乗り込むという形で、向こうがやりたいって言ってるんだから、徹底的にやりたいと思ってます。昨日の試合で気になったのが佐藤光留に対して大仁田厚がキスをしてた。佐藤光留が過去の思いをぶちまけたら何か憧れの人にキスされちゃって、何か嫌なもの注入されたなというのが気がかりであるかなと思うし。もうひとつはケンドー・カシンがレフェリーでやってきて、俺は湘南台に住む者同士として、チーム湘南台として来てくれたんじゃないかななんて未だに信じてる部分はありますよ。小さい街ですよ。それを一緒に盛り上げられるじゃないかなって未だに信じてます。ちょっとカオスな状況が続いてる。やっぱりFMW、大仁田厚はカオスなんだなと思うし、そのカオスを全て飲み込む。大仁田厚という名前はでかいからね。それを飲み込んで自分の肥やしにする流れにもっていきたいなと思ってます。またこれからケガの具合もどんどんよくなっていくんでね。6月というのは俺にとって試合がいろいろ入ってきてるんだよね。新木場でまた全日本でやるし、FMWの新宿にもEvolutionで乗り込むし、また小橋さんの大会にも出るし、全日本の後楽園では宮原とシングルで戦うし。そこはまた6月、負担がかかる部分なんでね。また次のステージに進むための挑戦なのかなと思ってますね。どんどんいろんなことにチャレンジして全日本の中でも存在感をみせていきたいなというふうに思って、挑戦していきたいと思います。まずは大仁田軍、FMWに対してEvolutionがどういうふうにしていかなきゃいけないのかというのは今すぐ決めていかなきゃいけないし、凄く危機感を覚えてる。最近の全日本の中でどうやっていけばいいのか。そこは佐藤、青木とももっともっと話したいし、話そうと思ったら俺がケガしちゃったし。だから今日は青木、佐藤と話したいと思ってますよ」

※青木、佐藤が登場

▼諏訪魔「(佐藤に)チャンピオン。昨日はありがとう。今後のEvolutionについて話した方がいいんじゃないのって話していたところで、昨日の茅ヶ崎大会で大仁田厚、昔の愛の告白したらキスされちゃってさ。どうなのって。変なもの注入されちゃったんじゃないかなって」

▼佐藤「その全てをお話しする前に一個解決しなきゃいけない問題が今起きてるんですよ。もっと凄い身近で。何か気づかないですか?」

▼諏訪魔「わかるよ。FMW、大仁田厚に対してだろ」

▼佐藤「一回冷静になって考えてみよう、諏訪魔君。興奮してるのはわかるけど。今、身近でちょっとした問題が起きてないですか? 右、右。諏訪魔さんからみて右。よくみて。おかしくないですか? 90年代の。おかしいでしょ。2017年ですよ今。やばいでしょ。何でこれか、まず解決しないといけない問題だと思うんです。小学校の時、以来ですよ。週プロとかの裏で見た。どこで売ってんだよこれって。それ以来ですよ」

▼諏訪魔「これいいと思う。かっこいいよ」

▼佐藤「いやいや」

▼青木「大仁田と戦うんだったら今まで自分も光留さんも経験ありますけど、大仁田厚と試合するってまあまあじゃないですか。実際、昨日も有刺鉄線バットで背中とおなかを殴られてまあまあ穴が開いてたんですよ、家帰ったら。それのダメージとかを考えたら、やっぱり最終的にラグトップじゃないですか」

▼佐藤「一回みんな落ち着こうよ。大仁田厚がやばい、有刺鉄線が痛い、じゃあラグトップだ? おかしくないですか?」

▼青木「やっぱり憧れたでしょ、ラグトップ」

▼佐藤「憧れましたよ。憧れましたし、何ならちょっと似合ってますけど、憧れと大仁田厚の有刺鉄線バットがやばいとクロスしないじゃん。(諏訪魔に向かって)はっきり言ってあげてください青木さんに!」

▼諏訪魔「俺はいいと思う」

▼佐藤「だからなんで肯定してるんですか?」

▼諏訪魔「俺も着たかった」

▼佐藤「最近おかしい。だいたいEvolutionって僕がトンチンカンなことを言ってるのを諏訪魔さんが正して今まで生き残ってきた。最近おかしいでしょ。諏訪魔さんからトンチンカンなことを言って何で僕が正してんですか? おかしくないですか?」

▼諏訪魔「新しいよ。新しさをを求めにいかないと」

▼佐藤「新しい? 90年代ですよ」

▼諏訪魔「斬新だよ。みたことないよ」

▼佐藤「これ(ラグトップ)はOK?」

▼諏訪魔「いいと思う。対FMW、大仁田に対していいんじゃない」

▼青木「ラグトップをこれから正装にしていかないといけないと思う」

▼諏訪魔「Evolutionのストリートファイトスタイルでいいじゃない」

▼佐藤「さっき散々いいこと言ってたのに。これからぶっ潰すみたいなこと言ってたのに」

▼諏訪魔「やるよ。これから準備しよう。次、公開練習するよ。いろいろ準備してこい」

▼佐藤「してこい? 2017年どこでラグトップを入手しろというんですか?」

▼諏訪魔「青木に聞けよ」

▼佐藤「6月8日のFMWは? 大丈夫か?」

▼諏訪魔「いいんだよ、これで強さをみせればいいんだよ」」

▼青木「ラグトップが似合う男は強いですよ」

▼佐藤「何だ、この無駄な説得力は」

▼諏訪魔「わくわくしてきた。やろう。格好じゃねぇんだよ」

▼青木「格好じゃない? 格好ですよ」

▼佐藤「どっちだ?」

▼諏訪魔「最近ポロポロしゃべっちゃうんだよ。この間、Evolution最後だろうみたいなこと言っちゃったし(苦笑)」

▼青木「一番先輩が不安定ですね」

▼佐藤「暴走か迷走かわかんなくなってきた」

▼諏訪魔「暴走するんだよ」

▼青木「一回座りましょう。で、何の話しましょう」

▼諏訪魔「Evolutionについてだね。お前キスしてただろ?」

▼佐藤「されたの! まさか僕も中学生時代に履歴書送った団体のトップの人に何十年かぶりに、しかも茅ヶ崎でチューされると思わなかった。僕と大仁田厚のファーストキス…」

▼諏訪魔「危ねぇな。喜んじゃってんじゃん」

▼佐藤「喜んでないですよ。思い出しましたよ。昔、この人のこういうところ好きだったなって。今はどうでもいいです。一生バイバイって感じ。次アジアあるじゃないですか。よくよく考えたら8日のFMWもある。それ終わったら一生バイバイ。今日はそれをぶち上げるために…」

▼青木「これから時代はこれですよ。夏だし」

▼諏訪魔「これ着て大仁田厚ボコボコにしてやろうよ」

▼佐藤「絶対バンダナとウェストポーチとバッシュはいてる」

▼青木「必要ですよね。作るべきじゃないですか。Evolutionバンダナも作ればいいんじゃないですか」

▼諏訪魔「とことんやってやろう。むちゃくちゃにやってやる。方向性はみえたんで暴走する。マジでやってやる」

▼佐藤「暴走の方向性がみえたんですか?」

▼諏訪魔「みえてるでしょ。ということで大仁田厚の首をかっさらいにいきますので、よろしくお願いします」

――大仁田はカシンとはぐれ邪道軍を結成し、FMW6・8新宿にカシンを投入すると宣言していたが?

▼諏訪魔「カオスだね。なんで昨日レフェリーでいたのかわからないし。仲悪いんでしょ。仲いいはずないと思うんだよね。俺は信じてる、チーム湘南台として」

▼青木「はぐれ邪道軍ってことは大仁田厚は邪道からはぐれたんですか?」

▼佐藤「だから何でそれを僕に聞いて答え求めてくるんですか?」

▼青木「大仁田厚好きだったから」

▼佐藤「ちょっと髪とか赤くなってる」

▼諏訪魔「あ、そうだ。これ言うの忘れてた! 言おうと思ってたんだ。ふざけんじゃねぇよ。トロール人形みたいになっちゃったよ」

▼佐藤「どう見ても遊戯王の主人公」

▼諏訪魔「遊戯王ってわかんねぇから。赤いのが取れないね。これ俺にとって大問題で、やめてもらいたいし。何回洗っても…昨日から4、5回洗ってんだよ。昨日から風呂ばっか入ってるよ。これに対しては怒りが止まらない。大迷惑です」

――6・8新宿では大仁田厚の首を取りにいくと

▼諏訪魔「首ぶったぎってやる。考えがあるよ。それなりのものは準備する。(佐藤に向かって)してこいよ」

▼青木「準備万端ですよ」

▼諏訪魔「知ってるよ。早いな

▼青木「対大仁田に関しては」

▼諏訪魔「今まで佐藤選手がふざけてんじゃないけど考えがいろいろ出てたけど、もう青木だからね」

▼青木「全然ふざけてないですよ。まじめですよ」

▼諏訪魔「知ってるよ。俺も体鍛える」

▼青木「有刺鉄線バットで朝起きたらおなかにいろんな跡があるのとかみたら、まあまあ裸でやるもんじゃないなと思いましたからね」

――カシンについて

▼青木「どうなんだろうね。こっちはチームとしてまとまるけど、向こうはチームとしてまとまらない気が凄くするんで。どうなるのかまったく読めなくなったんで余計に嫌ですね。昨日みたいに保坂選手とか矢口選手とかがいれば、いつものパターンだなってわかるんですけど、ケンドー・カシンいることによって全然予想がつかないんで。予想する必要もないのかなと思いますけど、どうなんですかね。楽しみじゃないです、全然」

▼佐藤「東京湾にゴジラが出てきたんですよ。人類はなすすべもなく東京は火の海ですよ。やっと自衛隊が動き出したと思ったらキングギドラが出てきて、さらにめちゃくちゃし始めて、もうこれで人類おしまいだと思ったら味方の自衛隊まで狂い始めて。この二人ですよ」

▼諏訪魔「俺もかよ? 俺じゃないじゃん今日」

▼佐藤「不安はぬぐおうと思ってもぬぐえない。FMWに関しては。FMWのFはフロンティアじゃないです。不安ですよ。不安マーシャルアーツレスリング。これはお祈りとかお祓いとかそういうことをしとかなきゃいけないんじゃないの。あんなのまじめに付き合ったら終わりですよ」

▼青木「凄くいいこと言いますね」

▼佐藤「いいことか? いいことか?」

▼諏訪魔「昨日、諏訪魔チキンが完売したと。それはよかった。障がい者の方々もホント喜んでくれたと思うし、また報告に行きたいな」

▼青木「いい感じでまとまりましたね。とりあえずアジアは取り返さないといけないんで。渕さんの体調も悪いらしいんで。もういいんじゃないですか。挑戦しないで半年経って剥奪されたら面白いんじゃない」

▼佐藤「だから、その答えを僕に求めないでください」

▼青木「そしたら俺もそこ(世界ジュニア)行きやすくなるし」

▼佐藤「おっと。たまにまじめな話をぶっこんでくるから困る」

▼諏訪魔「狙われる立場だからね」

▼青木「そのベルトはやっぱりこのラグトップが一番似合うと思いますよ」

▼諏訪魔「喧嘩しないでくれ(苦笑)」

――昨日は邪道軍に右手を攻められたが状態は?

▼諏訪魔「昨日、試合終わって昨日の夜とか今日起きてからとか痛みが増してる。致命傷にはなってないと思うけど、炎症みたいな腫れがまたちょっと出てきたのかなというのはありますね。痛いですよ非常に。またここから治療に専念して練習と。万全の形には持っていきます。時間はあるんで大丈夫です」

――6・11後楽園では宮原との一騎打ちが組まれたが?

▼諏訪魔「そうですね。いきなり勝負というかね。というところが出てきてるんでね。勢いもあるし、若いし、今ここで頑張らないとというのがある。それは集中力にかけてみたい。全てそこに照準を合わせる。そういうふうに思いますね。いろいろあるからね。集中できない部分もあるんだけど、全て飲み込んでいきたいなと思います」

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