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6/8【全日本】「引退まで巻く」 大仁田がV2戦へ新兵器・バックドロップ渕の投入を予告、奪還誓う青木&佐藤は引導宣言 アジアタッグ会見

 6・20帯広大会でアジアタッグ選手権試合を控える王者組・渕正信&大仁田厚、挑戦者組・青木篤志(パートナーは佐藤光留)が8日、FMW新宿FACE大会の試合前に会見。「引退するまでこれを巻いていようかな」と今年10月の還暦引退まで保持し続ける構えをみせた大仁田はパートナーの十八番を研究・改良した新兵器・バックドロップ渕の投入を予告した。

 青木&佐藤は昨年11・27両国大会で渕&大仁田に敗れ、アジアタッグ王座から陥落。リマッチをアピールし続けてきたが、7ヶ月ぶりの再戦がようやく実現する。

 この日、両チームが揃って会見に登場したが、現在、負傷欠場中の佐藤は欠席。12日後に迫った本番に間に合うか不安視されるところだが、「FMWを書類審査で落ちた人間として、また現在進行形の世界ジュニア王者として、お二人に引導を渡しに行きます。狙うは渕正信と大仁田厚の首一つ」とコメントを通じて王者組に通告してきた。

 パートナーの青木も「大丈夫です。タイトルマッチには間に合いますので」と不安はない。「大仁田さんももともと全日本プロレスで育ってきた方ですから、技術はしっかりしてると思います。そういう意味でもちろん警戒してます」としつつ、「思い出作りのためにという言葉がありましたけど、最近、思い出作りのためにベルトってことが多いように感じてるので、そこも含めて、いい思い出作りじゃなくて、しっかりとその思い出をこっちが終わらせて、また新たな思い出を作りに行ってもらいたいと思うので、自分と佐藤光留でこのベルトはしっかり取り戻したい」と邪道からの最古ベルト奪還を誓った。

 一方、第100代王者組の渕&大仁田は1・2後楽園大会での秋山準&井上雅央戦以来5ヶ月ぶり2度目の防衛戦。防衛期限ギリギリでタイトルマッチに臨むことになる。今年10月に還暦引退を控える大仁田は「100代という記念すべきベルトを渕さんと巻いたということは、引退するまでこれを巻いていようかな」とアジアタッグ王者のままリングを去るつもり。そのためにも盟友・渕伝家の宝刀を研究して考案したという新兵器「バックドロップ渕」の投入も予告した。

 パートナーの渕は「二人で歴史のあるアジアタッグを巻いて防衛戦をやると。そのこと自体が俺はうれしいね。だから今年、大仁田厚が引退することになって、全日本プロレスとしても45周年という記念の年で、これが偶然というのもね。誰かがそういうふうにやったんじゃないか、年取ったらそういうふうに思ってくるわけ」と感慨深げ。これには渕も「今までこの二人がプロレス界で40年以上生きてきた生き様というのを99代、前チャンピオンチームにぶつけたい」とやる気満々。「アジアタッグのベルトを巻かせたまま彼に引退させてあげたい気持ちがあるよ」と大仁田バックアップを宣言した。

 また、会見中にブラック・タイガーVIIと白覆面が乱入した。「全日本プロレスがまた陰謀に巻き込まれて非常にピンチだということで奥田リングアナに呼ばれてきた」というブラックVIIは「中身は元アジアタッグチャンピオン」と告白。「青木選手のパートナーの佐藤選手がいないってことで、アジアタッグは我々が挑戦した方がいいと思って。私と二人で。私たちが挑戦した方が全日本のために。全日本を救うために我々が、佐藤光留のために、あとは奥田リングアナのために、アジアタッグ挑戦を表明したい」とアピールしていた。

【会見の模様】
▼大仁田「オイ、佐藤選手が来てないじゃない。(負傷欠場と欠席を知らされ)それじゃチキン諏訪魔じゃないか。オイ、青木選手、それじゃチキン諏訪魔と同じじゃないか」

▼青木「大丈夫です。タイトルマッチには間に合いますので」

▼大仁田「チキン佐藤にしろ」

▼青木「それもいいと思います。また佐藤チキンが売れるんで」

【佐藤のコメント】「北海道の地で、偉大なる第100代アジアタッグチャンピオンである渕正信・大仁田厚の最後の思い出作りに協力出来て光栄です。FMWを書類審査で落ちた人間として、また現在進行形の世界ジュニア王者として、お二人に引導を渡しに行きます。狙うは渕正信と大仁田厚の首一つ」

※司会の奥田リングアナが代読すると

▼大仁田「首一つって首二つあるじゃない。FMW落ちたのか? 俺より落ちこぼれだよ」

▼渕「何が落ちこぼれだよ。思ってないだろ。俺たちは昔から全日本だから」

▼大仁田「俺も渕さんを待ってたよ。長かったな、この防衛戦ができない間。本当に長かったよ。渕さん、体の方は?」

▼渕「この間、沖縄に行ってから散々、泡盛とか飲んで調子いいよ」

▼大仁田「俺ちょっといろいろ考えて、渕さんは鶴田さんに伝授されたバックドロップをずっとやってるし、渕さんの技を盗ませてもらおうかなと思って。俺もやっぱり技能という部分で光りたいなと思って。青木選手、その名も俺が考えたよ。鶴田さんから渕さんにいって、渕さんから俺にくる。呼び捨てして申し訳ないけど、俺は新しい新兵器を考えたよ。全日本プロレス、青木選手、甘くみちゃいけないよ。その名もバックドロップ渕。これは渕さんのバックドロップを研究したよ。ずっとYOUTUBEで上がってるのを」

▼渕「ありがとう。ありがとうだけど、考えた割には単純だな」

▼大仁田「技の名前は単純だけど、ちょっとひねりが入ってるから。オイ青木選手、甘くみちゃいけないよ。ダブルだよ。バックドロップ渕ダブルだよ」

▼渕「甘く見てるのか?」

▼青木「いえ、お二人とも全日本プロレス出身の選手ですから、甘く見てるつもりは一切ありません」

▼大仁田「青木選手、俺はお前の先輩の先輩の先輩の先輩の先輩の先輩だよ。わかる? 渕さんは先輩の先輩の先輩の先輩の先輩の先輩の先輩ぐらいだよ」

▼渕「年だけは食ってる」

▼青木「わかってます。なのでお二人には敬意を持ってますので」

▼大仁田「俺らは100代だからな。歴史に残る100代だからな」

▼青木「僕らは99代です」

▼大仁田「(記者席にいたブラック・タイガーVIIと白覆面をみつけて)オイ、何だお前!」

▼ブラックVII「今日、全日本プロレスがまた陰謀に巻き込まれて非常にピンチだということで奥田リングアナに呼ばれてきたブラック・タイガーVIIです。青木選手のパートナーの佐藤選手がいないってことで、アジアタッグは我々が挑戦した方がいいと思って。私と二人で。私たちが挑戦した方が全日本のために。全日本を救うために我々が、佐藤光留のために、あとは奥田リングアナのために、アジアタッグ挑戦を表明したいと思います」

▼大仁田「カシン、裏切るの早いな」

▼渕「カシンなの?」

▼大仁田「カシンじゃないの?」

▼渕「素人の二人が挑戦なんておこがましいよ。こっち(青木&佐藤)は実績あるからいいけど、お前。実績ないだろ」

▼ブラックVII「中身は元アジアタッグチャンピオンなんで」

▼青木「中身って何ですか?」

▼ブラックVII「ここは奥田リングアナの了解を得て…」

▼青木「奥田リングアナに権限があるの?」

▼ブラックVII「一番権力を持ってるんで」

▼大仁田「陰の実力者?」

▼渕「ご苦労さん」

▼ブラックVII「我々が挑戦した方が全日本のために…」

▼青木「とりあえず佐藤光留が挑戦すると言ってるんで大丈夫です。ありがとうございました」

※ブラックVII&白覆面は退席

▼大仁田「一言で言えば正々堂々とやりたいなと。イスも使うし、机も使うし、有刺鉄線バットも持参するし。だけど胸を張って正々堂々と戦いたいなと。私は私の戦い方で戦います、渕さんは渕さんの戦い方で戦うと思いますし。ねぇ、渕さん?」

▼渕「今日こうやって歌舞伎町に来てさ、昔のことを思い出したよ。それ考えたら二人で歴史のあるアジアタッグを巻いて防衛戦をやると。そのこと自体が俺はうれしいね。だから今年、大仁田厚が引退することになって、全日本プロレスとしても45周年という記念の年で、これが偶然というのもね。誰かがそういうふうにやったんじゃないか、年取ったらそういうふうに思ってくるわけ。今までこの二人がプロレス界で40年以上生きてきた生き様というのを99代、前チャンピオンチームにぶつけたいと思う。それこそ彼が言ったように全力でタイトルを守るつもりだし、思い出作りだけじゃないよな、俺たちは」

▼大仁田「ホントに」

▼渕「やっぱり生き様をみてほしいというのは凄くあるよ。やはり俺たちは若手時代からやってきて…古いことばっかり言って申し訳ないんだけど、まぁ見ててください。帯広のファンの皆さんにそれを見せたいのがありますよ。それが結果的にマスコミの皆さんの力で東京、大阪、福岡の方に流れていくと思うんだけど。まぁ、やりますよ」

▼大仁田「意気込みとしては100代という記念すべきベルトを渕さんと巻いたということは、引退するまでこれを巻いていようかなって。青木選手&佐藤選手に渡すわけにいかんと僕自身思ってます」

▼渕「それは俺もそう。これは別に変な意味じゃないんだけど、アジアタッグのベルトを巻かせたまま彼に引退させてあげたい気持ちがあるよ」

▼大仁田「引退といっても7回目だけどね」

▼渕「やっぱりこうやって今、100代ってことでタッグチームを組めたっていうのは幸せなことだから、その縁を大事にして。そういう意味で今回はタイトルを獲った時以上に気合が入ってますよ」

▼青木「今、お二人からありましたけど、全日本も大仁田さんも今回、記念すべきといったら変ですけど、それも100代目ということでいろいろ思い出はあると思います。ただ思い出作りのためにという言葉がありましたけど、最近、思い出作りのためにベルトってことが多いように感じてるので、そこも含めて、いい思い出作りじゃなくて、しっかりとその思い出をこっちが終わらせて、また新たな思い出を作りに行ってもらいたいと思うので、自分と佐藤光留でこのベルトはしっかり取り戻したいと思います」

――大仁田選手から新技・バックドロップ渕の予告があったが?

▼青木「全然、僕らは受けてナンボですから、もちろん変に対策を練ろうとかないです。どんなものかしっかり受けていきたいと思います。大仁田さんももともと全日本プロレスで育ってきた方ですから、技術はしっかりしてると思います。そういう意味でもちろん警戒してます。だけど、じゃあそれをどうしようか考える前に、どうやったら自分たちがベルトを獲れるか考えるのが先かなと思いまして、自分たちなりにも何か対大仁田、対渕というものを考えて帯広は挑みたいと思います」

――両国以来の再戦がようやく実現するが、何としても取り戻さないといけないのでは?

▼青木「そうですね。2連敗はしたくないし、2連勝させてしまったらよくないと思うし」

▼大仁田「するだろ」

▼青木「こっちには今、佐藤光留がケガしてるっていう大きなハンディもありますけど、そのハンディがあってちょうどいいぐらいかなと、僕じゃなく佐藤光留が思ってると思うんで」

▼大仁田「名前あれがいいな。チキン佐藤よりチキン光留の方がいいな。コールしてくれよ、チキン光留って。チキン光留!(とリングアナのコールを真似る)」

▼青木「じゃあ僕のパートナーはチキン光留ってことで。光留さんがどう思うかなんで、僕は面白いと思うんで」

▼大仁田「青木、今日、毒霧やるらしいじゃないか」

▼青木「いや、まだわからないです」

▼大仁田「お前も邪道に染まってんだ。邪道青木にすればいいよ。伝授してやるよ」

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