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6/9【新日本】内藤が「勝ったらIC封印or返上」宣言、棚橋に「中邑の思いも背負って来い」 ヒロムは謝罪&錯乱 6・11大阪城ホール6王座戦公開調印式

 6・11大阪城ホールの各王座戦に向けた公開調印式が9日、後楽園ホールで開かれ、棚橋弘至を挑戦者に迎えるIWGPインターコンチネンタル(IC)王者・内藤哲也が勝った場合の王座封印および返上を宣言。棚橋に「中邑真輔の思いも背負って来い」と通告した。

 2日後に迫った新日本上半期総決算となる大阪城ホール決戦。この日は王座戦6試合に向けた公開調印式が開かれた。かねてよりベルト乱立の状況に異議を唱え、ICベルトを“破壊"してきた内藤は「宣言通り、大阪城ホール大会後にこのIWGPインターコンチネンタル王座を封印したいと思います。もし封印が認められないのであれば、俺はこのベルトを返上します。つまり第15代・IWGPインターコンチネンタル王者の内藤哲也の姿は、大阪城ホール大会が最後ということになります」と明言。大阪を“IC最後の日"に設定したうえで棚橋に「かつてのライバルであり、インターコンチネンタル王座のかつての主(あるじ)である中邑真輔の気持ちを背負って、棚橋選手には大阪城ホールのリングに立って欲しいなと思います」と通告した。

 この日復帰を控える棚橋も「ロスインゴの他のメンバーはベルトを大切にしてる。なぜインターコンチだけボロボロにならないといけないのか。けどね、そこを俺のメンタルで受け止めるとするならば、このインターコンチは“ダメージ加工"。なんならもうビンテージ感すらある」と語って場内を沸かせると、「ベルトを蹴って棚橋が怒る。ベルトを投げて棚橋が怒る。っていうのは、チャンピオンのてのひらの上かもしれない。けど、この戦いをしっかり終わらせるには、その土俵できっちりケリをつけるしかない! 改めて言います。大阪城ホールで…ベルトを救います」と宣言してみせた。

 IWGPジュニア王座戦に向けては、ウィル・オスプレイとの王座戦を希望しながらも却下されたヒロムが神妙。「大阪城ホールで俺とオスプレイ選手のタイトルマッチを楽しみにしてくれていた皆さん、本当に申し訳ございませんでした」と“謝罪会見"よろしく深々と頭を下げ、「もう決まってしまったこの現実を受け入れ…KUSHIDA選手をもう一度、下まで突き落とすことに決めました」と真摯に気持ちを切り替えた…かにみえた。

 ところが両者調印を済ませた直後、「すいません、菅林会長、ファンの皆さん、KUSHIDA選手、自分勝手ですみません! やっぱりやめます!」と調印書を奪うや、ビリっと破って口にくわえる。KUSHIDAが襲って調印書を奪還すると、ヒロムは打って変わって錯乱気味に「うぁあああああああ! お前なんか大っきらいだ!!」と叫びながら去っていった。

 メインのIWGPヘビー級選手権試合に向けては、挑戦者のオメガが「お前との(1・4東京ドーム大会での)試合後、いろんな試合を見ているなかでひとつ気づいたことがある。人々はお前を信頼しているのか? ファンは夢やひらめきを与えて欲しいと思ってるはずだ。お前はどちらもファンに与えられてないんじゃないのか?」と疑問符をつけたうえで、「俺はお前のことは嫌いじゃない。尊敬もしてる。でもこの試合でどちらが世界一か、しっかり決めようじゃないか」と呼びかけた。対して迎え撃つオカダは「僕はケニーのようにああだこうだ言うつもりもなく。リング上で言ったようにプロレスラーは超人ですので、超人同士の戦いを皆さん、楽しみにしていてください」と短い言葉に決意を込めた。

 このほかランバージャック戦として行われるNEVER王座戦に向けては、王者・鈴木みのるが含蓄ある“毒演会"の後に挑戦者・後藤洋央紀と一触即発のにらみ合いに。IWGPジュニアタッグ王座戦に向けては挑戦者のロッキー・ロメロが王者ヤングバックスの持つ“スーパーキック・パーティベルト"とのダブルタイトル戦をブチ上げて場内を沸かせた。

 公開調印式における各選手のコメントは以下の通り。


--6・11大阪城ホール大会に向けた公開調印式の模様--

◇第3試合◇
▼IWGPジュニアタッグ選手権試合
[挑戦者組]
ニック・ジャクソン
マット・ジャクソン
(1/60)
バレッタ
ロッキー・ロメロ
[第51代王者組]
※ロメロ&バレッタ初防衛戦

【調印式の模様】

▼マット「僕らはIWGPジュニアタッグ王者に5度もなってる。大阪城ホールでは、僕らがこの業界で最高であることを証明するために、オープニングマッチだろうが、何試合目だろうが、最高の試合を見せたい。これから2日後に6度目のチャンピオンとして君臨することになる。言うなれば僕らはタッグチーム界のマイケル・ジョーダンとして君臨することになるだろう。マイケル・ジョーダンが何を意味するか。それはスペシャリストであり、ベストタッグチームであり、また歴代最高という意味だ。それを覚えておいて欲しい」

▼ニック「マットが言ってくれたけど、いくつか補足を。本来なら僕らは夏が終わるまで日本に戻ってくる予定は無かった。ただ残念ながら、IWGPジュニアタッグのディビジョンが僕らがいないとどうにもならない…ってことで、お願いされて仕方なくスケジュールをあけてここに来たんだ。あともう一つ。僕らの前に今ある二つのベルト。ROHタッグのベルトと、スーパーキックパーティ・タッグチームベルト。このスーパーキック・パーティベルトを一番長く歴史上で保持してるのは俺たちだ。六本木バイスがいくら欲しがっても絶対に獲ることはできない。二日後…いや、今夜から楽しみにして欲しい」

▼バレッタ「もういいよ。待ち過ぎて、何を言ってるか頭に入ってこなかった。いろんなこと言ってたけど、お前の前にある二つのベルトなんてどうでもいい。ここにIWGPジュニアタッグのベルトがあり、これが今懸かってるもので、何より重要なことだ。そしてあの二人、レッスルキングダムでは俺たちに負けてるんだぞ? ドミニオンでも同じ目に遭うってことを知らしめてやる」

▼ロメロ「キミらが二つのベルトを持ってるのは知ってる。だったらスーパーキック・パーティのベルトとこのIWGPジュニアタッグベルトのダブルタイトルマッチにしようじゃないか。(※勝手に調印書の裏に新たな調印書を手書きで作ってサイン)正式なダブルタイトルマッチにしようじゃないか! もちろん今夜の試合も最高の試合になる。1、2、3、ナカスゾコノヤロー! 大阪城ホールでは、1、2、3ナカスゾコノヤロー! シバクゾコノヤロー! ここでは言っちゃいけないような言葉を吐くぐらい激しい試合になるだろう」


◇第4試合◇
▼IWGPタッグ選手権試合
[挑戦者組]
タンガ・ロア
タマ・トンガ
(1/60)
ハンソン
レイモンド・ロウ
[第75代王者組]
※ロウ&ハンソン2度目の防衛戦
【調印式の模様】

▼ロア「今週末、我々二人は横の二人の大男と対戦する。自分たちが本来持っているものを取り返してみせよう。ウォーマシンは今までも自分たちを完全に倒したことはない。これからもそれは無いだろう。なぜなら俺たちが最強であり、ウォーマシンのことは何一つ大げさには思っていないからだ!」

▼トンガ「コンニチハ。ウォーマシンって誰? 知らない。俺たちはGOD。ただ東京ドームで盗まれたままのベルトを奪い返すだけだ。俺たちが勝ちとった強さの象徴を、このヒゲとタトゥーのピエロたちに盗まれたんだ。大阪まで観にきてほしい。みんなの前で強さを証明してみせよう。石井とYOSHI-HASHIにだって聞いてくれ。誰がこのベルトにふさわしいか。ドミニオンで僕らが“GOD"であり神であることを証明してやる」

▼ハンソン「俺たちは過去15年かけて怪我を押しても血と汗と涙を流し、すべてを犠牲にしながらここまで来た。なぜ犠牲をはらってきたか。ウォーマシンが世界最強であることを証明するためだ。まだ日本のファンも自分たちの実力のほんの一部しか見ていない。俺たちの真の力をすべては見ていない。必ずドミニオンを見てほしい。ウォーマシンの世界制覇とは何か、を必ず見せてやる」

▼ロウ「俺たちの名前が呼ばれてリングに上がる。その時間が迫ってきてる。冗談を言うのもそろそろ終わりだ。遊んでいる時間ももうない。日曜日、ドミニオンでは拳で語り合う。守るべきベルトについて拳で語り合う。過去のどのチームも何ら関係ない。ウォーマシンこそが今、最強であり、それが未来にもつながっていく。異議があるチームがあるなら、ごまかしもズルもしない。戦いを挑んでくればいい。今回対戦するボーイズたちも、ウォーマシンと対戦することで本当の強さとは何かを身にしみて感じるだろう。そこは自分たちが絶対に手渡したくないものがある場所。そして必ず相手を倒す場所だ」


◇第6試合◇
▼IWGPジュニアヘビー級選手権試合
[挑戦者/BOSJ24優勝者]
KUSHIDA
(1/60)
高橋ヒロム
[第76代王者]
※ヒロム5度目の防衛戦
【調印式の模様】

▼KUSHIDA「4月の両国で負けてから苦しい時間を過ごしてきましたが、ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア優勝しました! 両国と同じことは大阪城では起きません。12000人の大観衆のなかで、KUSHIDAが勝てば一丁ウェーブを…ウェーブを!起こしたいなと思っています。そのミラクルを観にきてください。応援よろしくお願いします」

▼ヒロム「まずはじめに…大阪城ホールで俺とオスプレイ選手のタイトルマッチを楽しみにしてくれていた皆さん、本当に申し訳ございませんでした。(※と立ち上がって深々と頭を下げて謝罪) もう決まってしまったこの現実を受け入れ…KUSHIDA選手をもう一度、下まで突き落とすことに決めました。以上です」

※調印後、立ち上がったヒロムが再びマイクを持つ

▼ヒロム「すいません、菅林会長、ファンの皆さん、KUSHIDA選手、自分勝手ですみません! やっぱりやめます!」

※と言って調印書を破って口にくわえる、KUSHIDAが襲って調印書を奪還。ヒロムは打って変わって錯乱気味に「うぁあああああああ! お前なんか大っきらいだ!!」と叫びながら去っていく


◇第7試合◇
▼NEVER無差別級選手権試合 ランバージャック・デスマッチ
[挑戦者]
後藤洋央紀
(1/60)
鈴木みのる
[第16代王者]
※鈴木初防衛戦
※両陣営のセコンドがリングサイドを取り囲み、場外に転落した場合はセコンドが選手をリング内に押し戻す完全決着ルール
【調印式の模様】

▼後藤「CHAOS対鈴木軍、全面戦争ということで、今回はランバージャックデスマッチという形式で戦いますが、この抗争を長く続けるつもりはありません。大阪でしっかりと決着をつけて、ベルトも獲り返して、ハッピーエンドで終わらせたいと思います」

▼鈴木「ランバージャックデスマッチ〜♪ 意味分かってないの? 自分たちが有利になるように、完全決着がつくように自分が選んだと思ってるだろ? 自分が選んだんじゃねえんだ。俺にそう選ばされたんだ。なぜ鈴木軍がバカだアホだクソだ、カラスだウジ虫だと言われても6年も生きてきたか。お前たちがとっかえひっかえ選手を入れ替えてんの知ってるよ? そうお前たちはその名前にぶら下がってるだけ。もともとCHAOSを創った人間のてのひらの上に乗っかってるだけ。お前たちは何もしてない。その名前にぶら下がってるだけ。だからお前たちは“生きる"ってことを知らないんだ。お前らはCHAOSを創ったヤツの名前でメシを食ってるんだ(笑) 知らないのか? 知らないでやってきたんだろ? 全然分かってないんだろ? どうやってメシが食えるか。目の前に落ちてるメシ、食ったこと無いだろ? 平々凡々とここに集まったクソみたいな客ども、みんなが応援してくれるんだろ? 試合中、客に殴られたことあるか? モノ投げられたことあるか? そういうところで生きたことあるか? おい後藤! お前に言ってんだよ! 俺たち鈴木軍とテメーらの一番大きな違いは、大阪で分かる。お前セコンド連れてこいよ。誰連れて来るんだ? オカダか? 外道か? 矢野か? それとも何か? また“誰か"の助けを待ってるのか? おい…CHAOS対鈴木軍、テメーの口で言ったな? そうかCHAOS対鈴木軍…違うな。鈴木軍対新日本プロレスだ。腹くくって来いよ、な?」

※調印後に鈴木がイスをとってにらみい合い、後藤が胸板を突き飛ばして一触即発に


◇第8試合◇
▼IWGPインターコンチネンタル選手権試合
[挑戦者]
棚橋弘至
(1/60)
内藤哲也
[第15代王者]
※内藤5度目の防衛戦
【調印式の模様】

▼棚橋「今日、この後後楽園ホールで復帰します。棚橋です。僕が色々言っても、この後、チャンピオンからはおそらく文句しか出てこないと思います。ただね、疑問があるのは、ヒロムにしてもNEVER6人タッグにしても、ロスインゴの他のメンバーはベルトを大切にしてる。なぜインターコンチだけボロボロにならないといけないのか。けどね、そこを俺のメンタルで受け止めるとするならば、このインターコンチは“ダメージ加工"。なんならもうビンテージ感すらある。今日のスーツの着こなしにしても、俺のほうが一枚上だから。ベルトを蹴って棚橋が怒る。ベルトを投げて棚橋が怒る。っていうのは、チャンピオンのてのひらの上かもしれない。けど、この戦いをしっかり終わらせるには、その土俵できっちりケリをつけるしかない! 改めて言います。大阪城ホールで…ベルトを救います」

▼内藤「皆さん、今週号の週刊プロレス、棚橋弘至のインタビューを読みましたでしょうか? 彼はインタビューのなかで『正しいか、正しくないかは結局試合ありき。勝てば正しい』と言ってました。“勝てば正しい"。今年の東京ドーム大会で俺は棚橋弘至に勝っている。その後の防衛戦でもすべて勝っている。勝てば正しい、というのであれば、今現在の俺のベルトの扱い方、そして発言はすべて“正しい"ということになるんじゃないでしょうか? そして、今現在の棚橋弘至選手の発言は、単なる言い訳でしかなんじゃないかなと僕は思います。文句があるなら俺からベルトを奪って、俺を黙らせてください。まぁ、俺に勝てたら…の話ですけどね。それから宣言通り、大阪城ホール大会後にこのIWGPインターコンチネンタル王座を封印したいと思います。もし封印が認められないのであれば、俺はこのベルトを返上します。つまり第15代・IWGPインターコンチネンタル王者の内藤哲也の姿は、大阪城ホール大会が最後ということになります。棚橋選手には、結果で俺を黙らせて欲しいなと思います。そして! かつてのライバルであり、インターコンチネンタル王座のかつての主(あるじ)である中邑真輔の気持ちを背負って、棚橋選手には大阪城ホールのリングに立って欲しいなと思います」


◇第9試合◇
▼IWGPヘビー級選手権試合
[挑戦者]
ケニー・オメガ
(1/60)
オカダ・カズチカ
[第65代王者]
※オカダ6度目の防衛戦
【調印式の模様】

▼オメガ「ここで行われてるものは、何一つ自分にとって新しいことはない。タイトルマッチ、大きくてソールドアウトの会場、それはいつも俺がこなしてることだ。大阪城ホールも大阪の街も大好きだ。このメインイベントは必ず、この世代で最高のタイトルマッチになる。俺こそが今まで最高の挑戦者候補として君臨してきた。お前との試合後、いろんな試合を見ているなかでひとつ気づいたことがある。人々はお前を信頼しているのか? ファンは夢やひらめきを与えて欲しいと思ってるはずだ。お前はどちらもファンに与えられてないんじゃないのか? 俺はお前のことは嫌いじゃない。尊敬もしてる。でもこの試合でどちらが世界一か、しっかり決めようじゃないか。世界一のレスラーは俺だと俺自身は信じてるが、新日本やオカダ、お前本人は自分こそが世界一だと信じてるだろう。その真実が本当かどうか、決着をつけよう」

▼オカダ「僕はケニーのようにああだこうだ言うつもりもなく。リング上で言ったようにプロレスラーは超人ですので、超人同士の戦いを皆さん、楽しみにしていてください」

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