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6/30【全日本】青木とタンクが会見で口論 7・23アジアタッグ戦へ遺恨深まる

 7・23那須大会でアジアタッグ選手権試合が決まった第101代王者組・青木篤志&佐藤光留、挑戦者組・タンク永井&本田アユムが30日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。青木とタンクが主張をぶつけ合う激しい口論を展開し、タイトルマッチへ向けて遺恨を深めた。

 6・20帯広大会で渕正信&大仁田厚からアジアタッグ王座を奪回し、第101代王者に返り咲いた青木&佐藤。前回の敗戦から7ヶ月の月日を経て、ようやくリマッチのチャンスをモノにしたとあって、青木は挑戦者チームのハードルを上げていたが、初防衛戦の相手がタンク&本田の凶月に決まった。

 しかも挑戦表明などのアピールなしの決定とあって、青木には不満しかない。この日の会見でも「何でアジアタッグなのか、何で俺と佐藤光留が持ってるアジアタッグなのか、アジアタッグを獲ることが彼らにとってどういうことなのか、それは知りたいね」と挑戦者チームに迫った。

 対するタンクは「今、凶月の中でいろいろあって、ゴタゴタして欠場する奴が出たりして、俺ら全日本で何の実績もないけど、この歴史のあるベルトを獲れば…今、凶月に一番必要なのは勲章だな。勲章の一つがそれで、ただ、一番獲りやすいベルトだと思っただけだ」と主張した。が、これが青木の怒りに油を注いだ。「もし彼らが自分たちのチームのために必要だって言うんだったら、自分の団体のベルトだろ。一番獲りやすいベルトを獲ったからって、じゃあそれが何の価値があるんだよ。そう思わねぇか? このベルトに価値がある、だからほしい、だから獲りにいくんだったらいいよ。でもこれが簡単に獲れるから獲りにいく? じゃあ別にこれじゃなくていいじゃん」と声を荒らげた。

 タンクも「歴史がほしいんだよ。別にお前らには何の興味もねぇんだよ」と反論して譲らない。「俺らは俺らに挑戦したい、このベルトがどうしてもほしい、青木&佐藤光留を倒したい、そういう奴とやりたいんだよ」との考えを口にした青木に向かって、「なるほどね。じゃあベルト明け渡してからそういう奴らと試合すればいいんじゃねぇか」と言い放った。

 二人の主張はどこまでいっても平行線。青木の言い分はもっともだが、タンクがアジアタッグのベルトを欲しているのも事実。会見で遺恨を深めた両チームはタイトルマッチで決着をつけるしかない。

【会見の模様】
▼タンク「KAIENTAI DOJO最強ユニット・凶月のリーダー、タンク永井です。今回はこのアジアタッグ決まったということで、はじめに思ったのが、前々から打診していたこのベルトに挑戦が決まったことで、全日本プロレスならびにチャンピオンチームに感謝の気持ちを持ってタイトルマッチ臨みたいなと思ってたんですけど、先日の青木選手のコメントをみたら、タンク、本田、凶月なんて知らねぇ、真霜つれてこいみたいな、くだらねぇこと言われて。ここまで何度か最強タッグでも戦ってきたことがあるのに、そんなくだらねぇこと言うんだったら。もともと俺たちだってこのベルトには興味あるけど、お前らには興味ねぇんだよ。当日のタイトルマッチでは知らない奴に知らないうちにベルトを取られて、一番悲しい結末を迎えるようにしてやりたいと思います」

※本田は無言

▼佐藤「久々に声だけでかい奴が来たなという感想です。挑戦の経緯に関してはこのあと青木さんが終電まで話してくれると思います。僕は決まったのもツイッターで知りましたし、全日本の公式発表で知りましたし。挑戦者の内容云々よりも、那須ハイランドパークに行けるのが楽しみでしょうがないです。僕はU字工事が大好きなんで。1週間に10回は必ず見てますから。U字工事の生まれ故郷である那須に行けるということだけが楽しみです。さっき最強ユニットだとか、真霜出せと言われてうんたらとか、最強タッグとか言ってましたが、最強タッグ以来みてないですから、目の前に現れてないですから、それはもう忘れるのも当然。負けたら鹿沼インターチェンジのすぐ下にあるエーゲ海の前で『ごめんね、ごめんね』って朝まで叫ばせてやろうかなと。真霜拳號がいない何とかってユニットなんか名前も覚えてなくてごめんね、ごめんねレベルですから。それでも何かやってくるんだったら、僕も栃木の名産品のかんぴょうで首を絞めますから。ホントそんな感じです。僕の那須の夏合宿の邪魔しないでほしいなと思いますね。これから終電まで青木さんの今回のアジアタッグ、たまった不満が続きますんで、よろしくお願いします」

▼青木「決まったからには全力で防衛します。以上です」

――今回のタイトルマッチについて思うところがあると思うが、挑戦者チームを前にしてどんな気持ち?

▼青木「どんな気持ちっていうか、前から狙ってたどうのこうのって言うけど、何でこのベルトが今ほしいのか説明してほしいね。何でアジアタッグなのか、何で俺と佐藤光留が持ってるアジアタッグなのか、アジアタッグを獲ることが彼らにとってどういうことなのか、それは知りたいね。じゃなかったら俺らに挑戦する理由がないし、俺らも受ける理由もないし。ただ挑戦したい、だから受けてください、それじゃまた話が違うからね。理由は聞きたいね、何でこのベルトがほしいか」

▼タンク「まぁ、簡単に言わせてもらえば、今、凶月の中でいろいろあって、ゴタゴタして欠場する奴が出たりして、俺ら全日本で何の実績もないけど、この歴史のあるベルトを獲れば…今、凶月に一番必要なのは勲章だな。勲章の一つがそれで、ただ、一番獲りやすいベルトだと思っただけだ」

▼青木「物凄くどうでもいい理由だったね。正直言うよ。もし彼らが自分たちのチームのために必要だって言うんだったら、自分の団体のベルトだろ。一番獲りやすいベルトを獲ったからって、じゃあそれが何の価値があるんだよ。そう思わねぇか? このベルトに価値がある、だからほしい、だから獲りにいくんだったらいいよ。でもこれが簡単に獲れるから獲りにいく。じゃあ別にこれじゃなくていいじゃん」

▼タンク「歴史がほしいんだよ。別にお前らには何の興味もねぇんだよ」

▼青木「いいだろ、別にこれじゃなくたってって話なんだよ、わかるだろ、言ってる意味が?」

▼タンク「わかるよ」

▼青木「だったら、もっとしっかりした理由作ってくれ」

▼タンク「あぁ? 今のがしっかりした理由だろ?」

▼青木「別に大した理由じゃねぇよ」

▼タンク「お前らみたいに会社が決めたから嫌々でやるタイトルマッチ、そんなのでやる理由の奴らに言われる筋合いねぇんだよ。バカじゃねぇか」

▼青木「バカなのどっちだ。取り下げろコノヤロー」

▼タンク「何だよ、さっきから聞いてりゃよ。二人ともやる気ねぇじゃねぇか。嫌々やる、ごめん、ごめん言わせる? てめぇらでレモン牛乳ぶっかけるって言えばいいのか?」

▼青木「結局こんなもんだろ。本当に獲りたいんだったら本気で獲りにこいよ。それでいいよ」

▼タンク「当たり前だよ」

▼青木「ただその理由がな。お前が今言ったこいつらだったら簡単に獲れそうだっていう理由が俺は気に入らねぇんだよ。だったらそれじゃなくていいだろ。もっと違う高いもん狙いにいけよ。俺らは俺らに挑戦したい、このベルトがどうしてもほしい、青木&佐藤光留を倒したい、そういう奴とやりたいんだよ」

▼タンク「なるほどね。じゃあベルト明け渡してからそういう奴らと試合すればいいんじゃねぇか。今回はいいじゃん、それで」

▼青木「何で?」

▼タンク「そんな佐藤光留&青木篤志組とやりたい奴を募集して見つけてやればいいじゃん」

▼青木「募集する前に決まったからな」

▼タンク「それで嫌々で試合するんだから、そんなベルト別にいいだろ、俺たちにくれたって」

▼青木「それとこれとは違うだろ。何でお前らにあげなきゃいけないんだ。何だよそれ?」

▼タンク「もらおうとは思ってないよ。試合で俺らの強さ認めさせて俺らに移動すればいいんじゃねぇか」

▼青木「それは別にいいよ。力ずくで獲れるんなら獲ってくれよ」

▼佐藤「獲るって言って獲れなかったら、それはそれなりのことをやってもらわないとね。佐藤光留と青木篤志を相手にするってことはめんどくさいよ、本当に。それをこれから知ることになりますよ。勲章がほしいから嫁が有名人なんだよ」

▼タンク「あぁ? 関係ねぇだろ。嫁が有名人だろうが有名人じゃなかろうが。別にそんな対して有名人でもねぇよ」

▼青木「とりあえず決まった以上はちゃんとタイトルマッチやりますよ。このベルトにどっちがふさわしいか。それ決めればいいんでしょ。ただそれなりには覚悟を持ってやってきてほしいね。しゃべらない奴も一緒にね」

――本田選手は先ほどから無言だが、このタイトルマッチへの思いは?

▼本田「※無言」

▼青木「通訳してくれ」

▼タンク「わからん」

▼佐藤「ツイッターじゃよくつぶやいてましたけどね。試合でみせてくれるんじゃないですか」

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