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9/25【全日本】10・9後楽園!BANG!TV王座戦へ 西村「クラシックレスリングを披露したい」、ジョーンズ「ベルトを故郷ウェールズに持って帰る」

 10・9後楽園大会で!BANG!TV世界ヘビー級選手権試合を控える王者・西村修、挑戦者・ダニー・ジョーンズが25日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。ヨーロッパ伝統のラウンド制で行われるV4戦へ向けて西村は「そういうものを通じて私が訴えたいクラシックレスリングを今の現代の皆様に披露したい」と己が信じるスタイルを表現する構え。ジョーンズは全日マット参戦2ヶ月でつかんだベルト初挑戦のチャンスに「勝って!BANG!TVのベルトを故郷であるウェールズに持って帰りたい」と意気込んだ。

 ドリー・ファンク・ジュニアPWF会長が創設した!BANG!TV王座。西村が保持し、全日マットで防衛戦を行ってきたことで、すっかり定着した感がある。4度目の防衛戦となる今回、西村はイギリス・ウェールズ出身のジョーンズを迎撃。ヨーロッパ伝統のラウンド制が採用されることになった。

 試合は3分10R。ヨーロッパ遠征時代に数え切れないほどラウンド制の試合を経験してきた西村は「ラウンド制の難しいところというのは今の経済界というか社会の動きの中でゲームチェンジャーという言葉がある通り、1分間のインターバルで試合運びを変えてしまう可能性がある」とポイントを挙げつつ、「そういうものを通じて私が訴えたいクラシックレスリングを今の現代の皆様に披露したかったという部分で、この試合にしかできないものを10月9日、今の現代のプロレスファンの皆様にお見せしようと思っています」と己が理想として描くスタイルを表現する構え。一方で「私に大変強力な味方がいるというか。何かわかります? 場所なんですよ。文京区。負けるわけにいきません」と文京区議会議員としての顔ものぞかせつつ防衛を誓った。

 一方、ジョーンズは今年8月の全日マット参戦から2ヶ月でベルト初挑戦のチャンスをつかんだ。「日本のプロレスのスタイルの中でもクラシカルで古典的で、かついろんな技を繰り出せるプロフェッショナルな選手」と西村に敬意を表しつつ、ラウンド制の試合を5年経験してきた自信もあり、「勝って!BANG!TVのベルトを故郷であるウェールズに持って帰りたい」と意気込んでいた。

【会見の模様】
▼ジョーンズ「!BANG!TVチャンピオンシップに挑戦できることが心からうれしい。西村選手とシングルで対戦できることを心からうれしく思っています。勝って!BANG!TVのベルトを故郷であるウェールズに持って帰りたいと思っています」

▼西村「久しぶりにまたラウンド制をやるんですけどね、散々、私はドイツ、オーストリアで今までずっとラウンド制を経験してきましたけど、ラウンド制の難しいところというのは今の経済界というか社会の動きの中でゲームチェンジャーという言葉がある通り、1分間のインターバルで試合運びを変えてしまう可能性があるという部分で。じっくり10分、15分、20分の長丁場の試合、それはそれで大変難しい試合なんですけど、ラウンド制の難しさもあるんですね。そういうものを通じて私が訴えたいクラシックレスリングを今の現代の皆様に披露したかったという部分で、この試合にしかできないものを10月9日、今の現代のプロレスファンの皆様にお見せしようと思っています」

――これまでバトルロイヤルの防衛戦が多かったが、シングルマッチということで西村選手の表現したいプロレスがみせられるのでは?

▼西村「シングルっていうのは一番わがままな自分しかいないものですから、誰かを助けるとか、裏切りがあったり友情があったりっていうではないわけですね。全て自己責任のもとで試合を進めていくわけなんですけど。だんだん全団体が似たり寄ったりの試合運び、そういう傾向がある中で、こういうまた珍しい対戦方法でラウンド制という部分で、古きよき、こういうものもプロレスなんだよというのをみせたかったということで、これで挑みたいと思います。あとはイギリスも95年にオールスター・レスリング・プロモーションだとか、ブライアン・ディクソンのところで何試合かやったり、あとはビリー・ライレー・ジムにしばらくいましたけど、一番戦ったのはトニー・セントクレアーがいたり、ロビー・ブルックサイドがいたり、本当にねちっこい往年の名選手たちがいましたね。彼らの共通点というのは得意技がない、どんな対応でもできる。いろんな往年の名選手と戦ってきましたけど、彼をみたことがないので、そういう部分で楽しみですよね。どういう戦法で戦ってくるのか」

――ラウンド制の経験はある?

▼ジョーンズ「3分10Rという試合形式はイギリス、ヨーロッパの伝統的な試合形式になっている。自分はウェールズで5年ほど試合した経験があります。ロビー・ブルックサイド、ジョニー・セイント、ニック・マクマナスといった名選手たちの試合をたくさんみてきました。だから、この試合を楽しみにしています」

▼西村「あとは私に大変強力な味方がいるというか。何かわかります? 場所なんですよ。文京区。負けるわけにいきません」

――西村選手の印象は?

▼ジョーンズ「故郷イギリス・ウェールズで見てきた通り、日本のプロレスのスタイルの中でもクラシカルで古典的で、かついろんな技を繰り出せるプロフェッショナルな選手だと思っています。彼と対戦するのがとても楽しみです」

▼西村「今、手数足数、頭から落とせばいいというような全体的な流れですよね。ビデオゲームみたいな試合展開になっているんで。昔から比べると肉体を駆使して、あまり頭を使わないような動物的な試合になってしまってるんでしょうけど、昔のクラシックスタイルはとにかく頭を使いますよね。どういう展開になるかわからないし、飛んだりはねたりするよりも疲労的にさらに疲れる。もしかしたら、だんだんヨーロッパもアメリカの流れによってどんどん進化しちゃってますから。逆に私が古きよき伝統のヨーロッパスタイルに巻き込んでしまおうかなという部分も楽しみです。いい試合をしたいと思います」

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