11/10【FMW】“龍魂"宮本が大仁田引退後の新生FMW改革を宣言 新木場大会
天龍源一郎さんの魂を受け継ぐ宮本和志が“創始者"大仁田厚が去った新生FMWの大改革を宣言した。
超戦闘プロレスFMWは10日、新木場1stRINGで大仁田引退後、初の興行を開催した。メインイベントで組まれたのは、KAI、リッキー・フジ、五所川原吾作組vs宮本、NOSAWA論外、ミスター雁之助組の6人タッグマッチ。試合形式はFMWの代名詞となっていたデスマッチ、ストリートファイトではなく、通常ルールだった。
吾作をターゲットに絞った宮本は、天龍さん仕込みのチョップ、顔面蹴り、グーパンチを叩き込むと、吾作は鼻から流血してグロッキー状態に。この日、来場していた金村キンタローさんが、たまらず上着を脱いで、タオル代わりに投げて止めようとするも、試合は続行。最後は宮本が強烈なショートレンジ・ラリアットを見舞って、吾作から完全無欠の3カウントを奪った。
試合後、マイクを持った宮本は「金村、旧FMWのオマエら。だらしねぇ! 雁之助、オマエもだ!」と挑発。金村さんは「雁之助、田中(将斗)、リッキーさん、黒田(哲広)、吾作、保坂(秀樹)! 大仁田さんが引退して、最初の興行だから来てみたけど、FMWは自分たちの青春。だからなくしちゃいけないんだよ」と旧FMW勢に奮起を促した。
バックステージで宮本は「プロなら練習して当然。(吾作は)練習不足でしょ。大仁田さんが抜けて、しっかりやらなきゃいけないんじゃない。オレは天龍さんに痛みの伝わるプロレスを教わった。先輩だろうと、リングに上がれば一緒。プロレスの根本は、普通の人とは違う基礎体力でしょ。天龍さんの意思を継ぐ者として、高橋(英樹)代表から頼まれた以上、直していく。吾作は次までスクワット1000回やれるようになれ。そしたらプロテストやってやる。FMWはぬるいよ。ぬるくて湯冷めしちゃう。旧FMW勢が甘やかすから、ああいうのが出てくる。デスマッチじゃない激しい戦いをこれからやっていくから全員覚悟しとけ。プロレス本来の激しさを見せてやる。それが新しいFMWの未来」と言いたい放題で、FMW改革を宣告した。
初期FMWからファイトしてきたリッキーは、旧FMW勢を代表して、「FMWをなめるな。来るなら来い!」と吐き捨てた。次回大会となる、12月22日の新木場1stRINGでは、宮本と旧FMW勢によるイデオロギー抗争が勃発しそうな雲行きとなってきた。また、論外は「FMW、このままじゃ潰れるよ。早く、大仁田が戻ってこい!」と、引退した大仁田に復帰ラブコールを送っていた。(※情報提供:超戦闘プロレスFMW)