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11/20【NOAH】エドワーズとのGHC戦へ「負けたら何も残らない」 GL制覇の拳王が新時代構築へ決意表明

 今年のグローバル・リーグ戦を制した拳王が20日、都内事務所で優勝一夜明け会見。正式決定した12・22後楽園大会でのGHCヘビー級王座戦に向けて「次に負けたら何も残らないだろって気持ちで臨む」と意気込み、改めて“拳王時代"の到来を宣言した。

 優勝決定戦で潮崎豪との死闘を制して初出場・初優勝。今年観客動員に苦戦してきたノアだが、久々に満員となった後楽園ホールを見事に熱狂空間へといざなった。会見で拳王は「やっぱり昨日の後楽園の会場。あの後楽園の雰囲気思い出してみろよ。今年、あんな雰囲気作れたか?って。あの大爆発するような雰囲気を作れたことが凄いうれしいし、作ってくれたクソヤローどもにも、少しばかりは感謝したいと思ってます」と、やはり“ツンデレ節"で感謝した。

 優勝決定戦のみならず、公式戦での中嶋勝彦戦や田中将斗戦でも熱闘を積み重ねての優勝。「今年ヘビーに転向して、試合内容が伴わなかったら誰もついてこないだろうと覚悟しながら俺はこのリーグ戦に臨んだ」結果、一躍ノアの中心へと躍り出た。結果と内容が伴ったからこそ、優勝後のマイクで飛びだした「俺が武道館に連れていく」にも共感の歓声が注いだ。

 中嶋勝彦やマサ北宮、小峠篤司の躍進もあった今年だが、外から見たノアマットは依然として丸藤正道、杉浦貴の2トップ態勢から脱却しきれていない。それを明確に言語化して訴え続けてきたのが拳王で、この日の会見でも改めて“脱丸藤・杉浦"を主張。優勝を機に一気に新時代到来へと突き進むつもりだが、一方で杉浦との共闘関係は継続中でもある。

 拳王は「(杉浦には)キャリアについてはどうしても勝てないし、ノアで積み上げてきたものに関しても、どうしても俺は勝てない。だからそれを少しばかり、そばにいて吸収していった結果が、このグローバル・リーグ優勝だと思うんでね。今後も近くで何かを吸収していってやろう…っていう気持ちもある」としたものの、「俺はリーグ戦優勝したよ。だからシングルで戦ったら負ける気はないし、そういう面で互いに意識し合いながら上を目指していけばいいかなって、今のところは思ってる。ただ、今後はあいつ(杉浦)を後から入場させる気はさらさらない」と格下扱いは許さぬ姿勢を強調した。

 そして自身の希望通り、12・22後楽園大会でのGHCヘビー級王座挑戦が決定。「リーグ戦優勝して次はGHC。優勝した後も大口を叩いて、次に負けたら何も残らないだろって気持ちで、タイトルマッチ臨んでやります。そしてベルトを奪って俺が新しい時代を築いていく」と宣言した。王者エドワーズについては「あんまり人を褒めたくはないけど、すべてにおいてアベレージの高い選手だと思う。インパクト・レスリングでもチャンピオンにもなってるし、それほどの選手だなとは思う」と評価したが、「でも、それほどの選手を超えてこそ価値があると俺は思ってる」と続けた。

 リーグ戦初出場・初優勝を成し遂げた拳王だが、GHCヘビー挑戦も初めて。リーグ戦に続いて、GHCヘビー初挑戦・初戴冠を成し遂げれば“新時代の旗手"としての存在感はさらに高まる。「今年の話題を握ってるのは俺だと俺自身も思ってるから。今年の最後、やられて終わるんじゃなくて、ベルトを獲って来年につなげたいなと思ってます」。今年最後の大一番で頂点を極めて、来年は武道館を目指す“拳王時代"到来へ。超えるべき壁は多いが、崇高なる高みを見据えた“拳王様”の挑戦が始まる。


【会見の模様】

――改めて優勝と優勝決定戦での潮崎戦を振り返って?

▼拳王「1カ月近くあったリーグ戦を終えての決勝戦。(潮崎は)やっぱりAブロックを突破してきただけのことはある選手だなって思ったし、これが歴史あるノアのヘビー級の選手なんだなって試合中に思った。けど、これを超えないと俺が新しい道を築くことができないだろと思って、試合中の記憶なんて最後のほうはまったくねえよ。死に物狂いで戦って、そして勝ったよ。これから俺が新しい道を切り拓いていくからな」

――優勝の反響は?

▼拳王「確かに反響もいろいろあったけど、やっぱり昨日の後楽園の会場。あの後楽園の雰囲気思い出してみろよ。今年、あんな雰囲気作れたか?って。あの大爆発するような雰囲気を作れたことが凄いうれしいし、作ってくれたクソヤローどもにも、少しばかりは感謝したいと思ってます」

――開幕戦の中嶋戦や、大阪での田中将斗戦など結果のみならず内容を称賛する声も多いが、リーグ戦を通じて一レスラーとしてレベルアップできた実感はある?

▼拳王「今年ヘビーに転向して、試合内容が伴わなかったら誰もついてこないだろうと覚悟しながら俺はこのリーグ戦に臨んだ。内容のみならず勝敗にもこだわって、何とか優勝することもできた。俺はヘビーに転向してまだまだ1年にも満たない。ヘビーの丸藤、杉浦みたいな選手には、確かにレスラーとしての渋みはかなわないと思ってるけど、そこであきらめたらノアの新しい道は切り拓けるワケねえだろ!って、このリーグ戦に臨んだ。その結果、優勝することもできたし、後楽園のクソヤローどもも大爆発してくれたと俺は思ってますね」

――脱丸藤・杉浦を掲げているが、杉浦とは今後も組み続けていく?

▼拳王「まぁね、杉浦自身どう思ってるか分からないけど、ヘビー転向して一番最初に長く組んだのは杉浦であって。さっきも言ったけど、キャリアについてはどうしても勝てないし、ノアで積み上げてきたものに関しても、どうしても俺は勝てない。だからそれを少しばかり、そばにいて吸収していった結果が、このグローバル・リーグ優勝だと思うんでね。今後も近くで何かを吸収していってやろう…っていう気持ちもあるけど、俺はリーグ戦優勝したよ。だからシングルで戦ったら負ける気はないし、そういう面で互いに意識し合いながら上を目指していけばいいかなって、今のところは思ってる。ただ、今後はあいつ(杉浦)を後から入場させる気はさらさらないですね」

――利用できるうちは利用する?

▼拳王「もちろん、言い方は悪いけど、そういうことになると思うね。だけど杉浦もそんなことで、ああだこうだ言う人間じゃないとは思ってるし。逆に俺を利用してやろうって思う人間だと思ってるから、俺はヘビーに転向してあいつと組んできたからね。そこは相乗効果で上に行ければいいと思ってる」

――そして12・22後楽園でエドワーズのGHCヘビーに挑戦することが決まったが?

▼拳王「リーグ戦優勝して次はGHC。優勝した後も大口を叩いて、次に負けたら何も残らないだろって気持ちで、タイトルマッチ臨んでやります。そしてベルトを奪って俺が新しい時代を築いていく」

――王者エドワーズの印象は?

▼拳王「あんまり人を褒めたくはないけど、すべてにおいてアベレージの高い選手だと思う。インパクト・レスリングでもチャンピオンにもなってるし、それほどの選手だなとは思う。でも、それほどの選手を超えてこそ価値があると俺は思ってるんで、タイトルマッチ、俺は凄く楽しみにしてる部分はあるね」

――今年最後の大一番を新王者として締めくくって、来年は拳王時代の到来。それを印象づけたい?

▼拳王「もちろんそうだよね。今年の話題を握ってるのは俺だと俺自身も思ってるから。今年の最後、やられて終わるんじゃなくて、ベルトを獲って来年につなげたいなと思ってます」

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