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12/4【大仁田事務所】レフェリーデビュー戦で大暴れの大仁田が“4月に爆発"を予告

 10月31日に7度目の引退をした大仁田厚が3日、自身のプロデュース興行『大仁田反省会』を、東京・新木場1stRINGで開催。レフェリーデビュー戦で、“復帰"まがいの大暴れをやってのけ、来年4月に“新たな挑戦”を予告した。

 同興行では、試合前に、引退試合の映像を見ながら、大仁田と雷神矢口、橋本友彦が参加して、トークショーを行った。橋本から、「復帰しないんですか?」と振られると、大仁田は「復帰はしませんね。やらなきゃいけないことがある。溜めて溜めて4月に爆発すると思うんです。次やることはすごいブーイング浴びると思うんだけど」と意味深発言。

 そして、この日のメーンイベントであるバトルロイヤルでは、レフェリーシャツを身にまとって、赤い有刺鉄線バットを手に入場。リングアナからは「レフェリーが特に危険とみなさないものも含め、すべての反則が認められません」とのルールで臨むことがアナウンスされた。

 現役時代は、凶器使用自由のハードコアを貫きながら、“厳格"なレフェリーを公言していた大仁田は、矢口がイス攻撃を繰り出すと、有刺鉄線バットで制裁し、即反則失格に。保坂秀樹がリングにテーブルを持ち込んで、「大仁田さん、お願いします!」と懇願すると、レスラーの血が騒いだのか、HASEGAWAを捕まえて、まさかの机上パイルドライバーを敢行。そして、リング上にあったハリセンを手にすると、フレディ・クルーガー、寺尾利明、ワイルド・コモンを立て続けに引っぱたくと、3選手とも場外に転落して退場に追い込んだ。

 最後に2人が残り、櫻井がテーブルの破片でバトレンジャーの脳天をぶっ叩くと、大仁田は制裁の毒霧を噴射。視界をさえぎられた櫻井は、バトレンジャーのバトレンジャーボムを食ってごう沈。本来、黒子であるべきレフェリーがやたら目立ったバトルロイヤルは、FMW1期生のバトレンジャーが制した。

 試合後、現役時代さながらに、マイクを持った大仁田は「レフェリーはダメだ。だけど、リングは最高です。今日で、この企画は終わり。今度はでっかい夢を追いかけます。気持ちは一生プロレスラー。できないと言われたら、腹が立ちます。一生懸命生きていきます。4月には結果が出ます」と絶叫。

 サイン会を終えた大仁田は「レフェリーはむずかしい。まだ(引退して)1カ月しか経ってないんですけど、挑発されると、どうしても血が騒いでしまう。後で申し訳ないって思うんですけど。ボクとは変わったものをやらなきゃいけないから、今まで反則自由だったじゃないですか。反則はダメですよ。若い人たちには、ストロングスタイルを目指してほしい(笑)。有刺鉄線バットは愛のムチ。パイルドライバーをやってしまったのは、みんながあおるから。やりたいと思ってなかったんですけど、よみがえってきてやってしまった。申し訳なかった。最後の毒霧なんですけど、挑発されると、どうしても防衛本能が働きますんで。新しい、こういう形のレフェリーがいてもいいんじゃないかって。レフェリーは今日で終わり。最初で最後。レスラー復帰はありません」とコメントした。

 「4月に爆発する」発言については「プロレスとは全く違うことです。それ以上は聞かないでください。日々反省の毎日を送っていきます。来年はおもしろく生きていきたい」と話し、明言は避けた。

 一方で、がんと闘病中のワイルド・セブンが、メーンイベント開始前にリングに上がり、病魔に打ち克っての復帰を誓った。

 セブンは8月に体調の異変を覚え、10月半ばに精密検査の結果、内臓に悪性腫瘍ができていることが判明。10・31後楽園での師・大仁田の引退興行には、ドクターストップを押し切って強行出場。11月から療養に入り、同14日に都内の病院に入院。同16日、10時間に及ぶ手術を受け、無事成功。この日は、担当医を説得して、外出許可を得て来場した。

 セブンは「首には点滴が入っていまして、腹からはチューブが出ている状態です。大仁田さんがレフェリーをやるんで、私もやりたかったんですが。必ずがんを克服して、大仁田さんより、先にリングに復帰したい」と語った。

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