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12/16【WRESTLE-1】「2018年にW-1を上げていくために何をするべきなのか選手全員が考え直してほしい」 W-1提供・芦野インタビュー後編

 WRESTLE-1王者として2018年を迎える芦野祥太郎。挑戦者不在の現状に「デビューしたての佐藤でもいいし、社長のカズ・ハヤシ、クルーザーの吉岡、アンディ、あとは負けていった人たち、誰でもいいんですよ。誰でもいいから必死になって獲りに来いよ」と全方位に呼びかけつつ、「W-1の選手全員が2018年にW-1を上げていくために何をするべきなのか考え直してほしい」と問題提起を投げかけた。W-1提供の芦野インタビュー後編は以下の通り。

【芦野インタビュー後編】
※前編からの続き

──なるほど。イケメン選手でそうだとすると、他のメンバーは話にならないっていうことなんですか?

▼芦野「僕と闘うステージに上がってきている感じがしないですよね。なんかW-1を客観視しているというか、一歩引いて見ているというか、グイグイこないじゃないですか? 『今はこういう状況なんだ。へえ〜』みたいな。そんな感じだと思うんですよね」

──傍観者になってしまっているということですか?

▼芦野「傍観してますね。『俺がW-1を変えてやる!』とか、『俺が現状をぶち壊してやる!』みたいな姿勢をドンドン出していったら、NEW ERAもW-1のリングも全然変わると思うんですよね」

──芦野選手はよく「気持ちが見えない」っておっしゃるじゃないですか? 口ではNEW ERAの選手もそういうことは言いますけど、姿勢として感じないということですか?

▼芦野「いや、前からそうなんですよ。欠場している時から彼らの行動を見ていましたけど、稲葉が『僕がW-1を引っ張ります』って言おうが、熊ゴローがなんだかんだ言っていても、誰一人何もできてないっていうのが現状ですよ。まあ所詮タッグ止まりなんだろうなって、彼らは。だったらシングルでやりたい相手もいないし、タッグも視野に入れていこうかなあ」

──タッグ王座を狙うんですか?

▼芦野「だって、シングルの防衛戦がないなら、アンダーカードになっちゃうでしょ? だったら、タッグに挑戦してもいいですけどね。まあ、獲ったらすぐに返上しますけど」

──ベルト自体は別にいらないと(笑)。

▼芦野「いらないです。その場で返上します」

──でも、確かに1月8日の後楽園大会のカードも発表されましたけど、タイトルマッチはなく6人タッグでしたもんね。

▼芦野「そうですね。なんなら土肥熊とハンディキャップマッチでシングルのタイトルを賭けてもいいですよ。そうしたら、お客さんもさすがに土肥熊が勝つんじゃないかって思うんじゃないですか?」

──そうしないと勝負論として成り立たないと。

▼芦野「だってお客さんから挑戦者の名前が上がらないんですから。これは日々の行動の表れですよね。僕は硬派にやっているし、プロレス以外のこともほとんど考えないですよ。それなのにTwitterでお酒を飲んで酔っ払っている動画を上げている奴もいるし」

──そういう日々の行動をファンに呆れられているということですか?

▼芦野「Twitterをやっている今の若い高校生や中学生が見て、『かっけえな。俺もレスラーになりてえな』って思います? 『なんだこいつら』ってなりますよ。真面目にやっているこっちだってバカバカしいし、もうちょっと日々の行動を考えなさい」

──己を律して生活しなさいと(笑)。では、現状でW-1のことを真剣に考えて行動しているのはEnfants Terriblesのメンバーだけということですか?

▼芦野「立花もあんなんですけど、あいつはあれでしっかり考えてますからね。まあドランク・アンディはいつも酔っ払っているから何を考えているかわからないけど」

──Enfants Terriblesにも酔っ払いはいましたね(笑)。

▼芦野「ずっとストロングゼロを飲んでるんですよ。やめなって言っているんですけど、みんな考えてますよ。常日頃からW-1をどうしようか、どう変えようかって真剣に考えてますよ。まあ、W-1が今のままでいいならしょうがないですけど」

──これ以上団体が大きくなることを望まなければ。

▼芦野「僕は大きくしたいんですけどね。だから、このチャンピオンシップの挑戦者として、W-1の選手の名前が挙がらず、他団体の選手の名前が挙がってくるのは必然だと思うんですよね」

──芦野選手自身がこれ以上上にいこうと思っても、現状のW-1のリングではできなくなっちゃっているっていうことですよね。

▼芦野「そうなりますね。逆に僕がベルトを持っていると魅力がないのかなって思っちゃいますよね。僕はデビューしたての佐藤でもいいし、社長のカズ・ハヤシ、クルーザーの吉岡、アンディ、あとは負けていった人たち、誰でもいいんですよ。誰でもいいから必死になって獲りに来いよって。だって、これは無差別級のベルトだから、誰でも挑戦できるわけじゃないですか?」

──現在クルーザーで闘っている選手もOKですもんね。

▼芦野「だから、意識の問題なんですよね。このベルトを必死になって獲りにこようとしたら、今までと行動は違ってきますよ。まあ、あんまり早く挑戦させすぎるとこの間の伊藤みたいにしょっぱくなっちゃうんで考えものですけどね。僕も最初にKAIに挑戦したのはデビューして1年4ヶ月ぐらいでしたけど、いかんせん能力の差が出ちゃいましたね」

──伊藤選手はこの1年で快進撃を続けてきましたけど、実際にタイトルマッチで闘ってみて歯ごたえはなかったですか?

▼芦野「ローキックが痛かったなぐらいですね。あれはまじで痛かったんでイラッとしました。でも、正直まだ早かったなって思います。だいたい伊藤が挑戦を表明した時にNEW ERAの奴らは全員その場にいたわけでしょ? みんなニヤニヤしてんですよ。僕がNEW ERAのメンバーだったら、伊藤を止めますよ。『おめえじゃねえ! 俺がもう一回行く!』ってね。それぐらい目ン玉ひん剥いてグイグイ向かってきてほしいんですよ。こんなことずっと言っているんですけどね」

──ずっと主張されてますよね。では、そういう現状の中で、2018年はどうしていこうと考えていらっしゃるんですか?

▼芦野「まあ防衛期限が何カ月なのか知らないけど、時間はまだあるんで」

──やりたい相手が出てくるまでは防衛戦はやらないと。

▼芦野「はい。やりたい相手はいるんですよ。ただ、他団体の選手とかで名前を出すと面倒くさいことになるんで、そこは伏せておきます。もちろんW-1にもいますよ。そこはあえて名前は言わないです。本人に気づいてもらう。まだ挑戦してきてない社長とか。社長に勝ったら社長になれるんですよね?」

──社長の座も賭けろと(笑)。

▼芦野「僕はベルトを賭けるんですから、社長の座を賭けてやってほしいですね。でも、社長ともシングルやりたいですよね、まだやったことないし。あとは武藤さん、MAZADAさんもないかな? あ! あと三富もやってないわ。三富が『このベルトが欲しい!』って言って、その気持ちが伝わったなら僕はやりますよ。それこそフリーの火野であり、NOSAWA論外であり、MAZADAでも、その気持ちが伝わってきたらやります。カズ、近藤、河野、征矢、この辺のベテランも熱くなってほしいですね」

──征矢選手とはここ数カ月の間に何度か対戦していますけど、ことさらに厳しい言葉を投げかけていますよね。

▼芦野「相変わらずヘラヘラやってんですよ。ずっと付き合っていた彼女に振られて精神崩壊したのかな? ロングの女の子が失恋してショートにしたみたいに金髪になっちゃったんじゃないですか? あの人は何を考えているのかわからないんで。もっと熱かったんですけどね」

──それはタイトルマッチをやった時には感じました?

▼芦野「本来は熱いハートを持っている人ですよ。岩石とやっている場合じゃないだろうって。だから、最終的に何が言いたいかと言うと、W-1の選手全員が2018年にW-1を上げていくために何をするべきなのか考え直してほしいということです。僕は2017年、本当に引っ張ったっていう自負があります。それで客を呼べたか呼べないかって言われたらわからないですけど、リング上でしっかりと見せられたし、主張したと思います。第1試合に出ている佐藤だろうが、第0試合に出ていた一や馬場だろうが、お客さんの前に出ているんだから、自分がメインイベンターなんだっていうぐらいの意識でやってほしいですね。そうしたらNEW ERAも変わると思うんですよ」

──全選手に自分みたいに必死になってもらいたいということですね。

▼芦野「そうですよ。僕は2017年は必死にやりました。余裕なんて一つもなかったです。だからこそ言葉に棘が出たんだと思うんですよ。なんなら挑戦してくるのがEnfants Terriblesの児玉さんでも立花でもいいんですよ。それも密かに期待しているし、児玉さんとのシングルはおもしろいですからね」

──Enfants Terriblesの試合はこういうものだよっていうのを見せたいと。

▼芦野「NEW ERAとの違いを見せますよ。これは僕からの叱咤激励です。こういうことを会見で言おうと思ったんですけどね」

──その発言の場を奪われてしまったということですね。

▼芦野「会社にね。だから、今日はお越しいただいたんです。ありがとうございました」

──いえいえ、こちらこそありがとうございました。2018年も期待してます!

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