3/26【全日本】近藤撃破から一夜 世界ジュニア王者・青木が全日本所属勢から挑戦者を募集
3・25さいたまスーパーアリーナ大会で近藤修司を下し、世界ジュニアヘビー級王座初防衛を果たした青木篤志が一夜明けた26日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。「全日本プロレスのジュニアヘビーを盛り上げていくというのであれば、やっぱり全日本の選手の中からもこのベルトに挑戦をするだけの人間がどんどん出てこないと」と所属選手からの挑戦を募った。
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2月のJr.BATTLE OF GLORY公式戦で近藤に苦杯をなめた青木だったが、3・25さいたまSA大会での世界ジュニア初防衛戦で雪辱。試合後には「自分の力で本当に一番強いジュニアを作り上げていきたい」と高らかに誓った。
そのためにも当然、これからの防衛ロードが重要で、王者としての真価が問われることになる。そこで青木がこだわるのが“全日本所属"だ。2016年6月に青木が第39代王者から陥落して以来、世界ジュニアのベルトは2・3横浜文体で青木が3度目の戴冠を果たすまで、他団体、フリー勢が王者に君臨してきた。「たぶん所属同士のタイトルマッチって久しくないと思うんですよね。ずっと他団体の選手がベルトを持っていたという状況が続いた」と指摘するように、全日本所属同士によるタイトルマッチは2年以上、行われていない。
全日ジュニアの進化、本領を見せつけるためには所属同士の戦いで活性化させていくのが一番の近道。「気持ちがあれば、このベルトが何でほしいのかっていう明確な理由があれば僕は挑戦する資格があると思う」と変わらぬスタンスを強調したうえで「全日本プロレスのジュニアヘビーを盛り上げていくというのであれば、やっぱり全日本の選手の中からもこのベルトに挑戦をするだけの人間がどんどん出てこないと僕はいけないと思う」と所属勢から挑戦者を募集。中でも「どう主張するか、どう動くか、どういうふうにしてくるかっていうのがたぶん今後のジュニアヘビー級に影響するんじゃないのかなと思います」と岩本煌史を有力候補に挙げた。日程、相手は未決定だが、次なるV2戦から王者・青木による全日ジュニア再構築が始まる。
【会見の模様】
▼青木「昨日、何とか防衛しました。ですけど近藤選手のうまさ、強さ、本当にものの見事にやられたなと思います。とにかく今回は勝つことだけに集中してたつもりなので、とりあえず勝ててよかった、ホッとしてます」
――試合後、「全日ジュニアを強くしていく」と発言していたが、これから王者として具体的にやっていきたいことは?
▼青木「具体的にというか、たぶん所属同士のタイトルマッチって久しくないと思うんですよね。ずっと他団体の選手がベルトを持っていたという状況が続いて、自分が取り返した一発目が近藤選手だったんで。所属の選手同士でね。ただ所属だからやろうという話じゃないんですけど、やっぱり全日本プロレスのジュニアヘビーを盛り上げていくというのであれば、やっぱり全日本の選手の中からもこのベルトに挑戦をするだけの人間がどんどん出てこないと僕はいけないと思うので。それができればいいかなと思ってます」
――それだけの熱意だったりが必要だと?
▼青木「そうですね。基本的に僕は実績だ何だ、そういうのは言わないというか問わないんですけど、気持ちがあれば、このベルトが何でほしいのかっていう明確な理由があれば僕は挑戦する資格があると思うし、何だったらチャンピオンなり、PWFだけが判断するんじゃなくて、一番はお客様が本当にこれでいいのかなって思われないような人をこれからも選んでというか、そういう選手とやっていきたいなという気持ちがあるんで。こう言うとハードルが上がって、じゃあ俺がっていう人が少なくなると思うけど、そこをあえて突破できる人がこのベルトに挑戦できる。何ならベルトにただ挑戦すればいいだけの話じゃなくて、このベルトにふさわしい人間じゃないと、獲ったあとのことを考えれば、ただ挑戦しましたで終わったら意味がないもんですから。それに見合った選手じゃないといけないと思ってますね」
――今の全日本ジュニアで注目している選手は?
▼青木「普通に考えて少ないからね。新しい外国人選手? 所属じゃないからね。でもやっぱり一番は岩本になるのかなと思いますけどね。岩本がどう主張するか、どう動くか、どういうふうにしてくるかっていうのがたぶん今後のジュニアヘビー級に影響するんじゃないのかなと思います。ただ、気持ちは熱いものがあっても、行動力というか、あんまり僕みたいに口でベラベラ言う方でもないし、思い切って何かやっちゃえっていうタイプでもなさそうなんでね。彼がどう動くか自分も期待というか、アレがあるんですけど、ただの期待外れになるか、期待に超えていくかは彼次第だと思うので。岩本ぐらいですかね、注目するとしたら」
――最近の岩本をどう見ている?
▼青木「もうワンパンチ、ツーパンチほしいですね。せっかく実力もついてきて、去年は彼がリーグ戦優勝して僕は勝てなかったですから。そういう意味で試合は強いなというものが出てきてるんですけど、あとは発言力なり、行動力なり、そういう試合以外のプラスアルファがあると彼はもっと光るんじゃないかなと思います。別にしゃべんなくてもいいんですけどねベラベラ。しゃべるだけがやり方じゃないので。でも彼なりの何かやり方をみつけないと、ただ面白いなとか、ただいいなとかで終わってしまうので。それだけは避けてほしいなと思います」
