5/30【NOAH】杉浦が丸藤ら“上位世代"との共闘を視野に 二極化で世代闘争本格開戦へ
前夜(29日)の後楽園大会で丸藤正道の挑戦を退けてGHCヘビー級王座2度目の防衛に成功した杉浦貴が30日、都内事務所で一夜明け会見。丸藤との本格共闘も視野に入れつつ、ノア内で加速する“超世代"の流れを真っ向から受けて立つ構えをみせた。
前夜はノアを支え続けてきた丸藤と「俺たちにしかできないGHC戦」を展開し、聖地・後楽園を沸騰状態に導いたうえでV2。試合後には“戦友"丸藤と握手した一方で、拳王と清宮海斗、中嶋勝彦とマサ北宮も現れて次世代による“包囲網"が敷かれ、世代闘争本格開戦の空気が充満した。
続く6・10後楽園大会では“三沢光晴メモリアルマッチ"の名のもとに、その丸藤とタッグを組む。会見で杉浦は、正パートナーの拳王とは「普通には組めないのかな…とは思ってる」といよいよ“決別の時期"を悟り、逆に丸藤とは「俺の中では(本格的に)組んでやっていってもいいかな、との思いはある」と、かつてGHCタッグをともに巻いた杉浦&丸藤組再結成を視野に。現タッグ王者は前夜の試合後にも現れた“ジ・アグレッション"中嶋&北宮組だが、「まぁ俺もシングルのベルトを持ってるし、なかなかタイミングは難しいかもしれないけど、今後どうなるか、だよね。6月10日、丸藤と組んでどうなるかによって、タッグのベルトが見えてくるかもしれない」とも口にした。
保持するGHCヘビーをめぐっては、6・10後楽園大会の「拳王vs清宮」勝者の挑戦を受けることになったが「どちらでもいい。勝った方とね。まぁ二人と対戦してもいいし」と杉浦。拳王はこれまで一貫して敵対してきた小峠篤司にも共鳴しており、“上位世代vs次世代"の世代闘争でノア内の勢力図が二極化しつつある。杉浦も「そうならざるを得ない状況なら、そうするまで。上の世代は俺と丸藤だけじゃないから。井上雅央もいるから」と井上も含めた?上位世代全体での共闘も見据えつつ、真っ向から受けて立つ構えをみせた。
【会見の模様】
――防衛から一夜明けて?
▼杉浦「まずは昨日は平日にもかかわらず、たくさん集まってくれたお客様に感謝します。やっぱりあとは対戦相手の丸藤選手とGHCのベルトを懸けた戦いができたことに感謝します」
――杉浦と清宮の勝者を次期挑戦者に迎えることになったが?
▼杉浦「若い選手がいろんな考えやら危機感を持って動いているなかで、そこで試合後に出てきて。まぁ頼もしく思うし、拳王と清宮が挑戦をアピールしてくれたんで、いつでもベルト懸けてやってやろうって気持ちです」
――拳王と清宮、どちらとやりたい?
▼杉浦「どちらとやりたいとか…下品だな、昼間から」
――…どちらと対戦したい?
▼杉浦「どちらでもいい。勝った方とね。まぁ二人と対戦してもいいし」
――前夜の試合後に丸藤を“戦友"だと言っていたが、観客の前でそれを強調した心境の背景は?
▼杉浦「まぁ18年、ノア旗揚げからいろいろあったし…。そんななかで若い選手がいろいろ出てきて、いろんなことをアピールするようになって。まぁなんとなく俺と丸藤は『もういいだろ』っていう空気も感じてたし…。その中で組まれたタイトルマッチだったから『今さら』とか『過去に戻った』とかいう声も耳に入ってきてたんだけど、俺たちにしかできないGHCの戦いはあると思ったし。GHCやノアへの思い…やっぱり二人で18年やってきた思いは若い連中に負けないつもりだから。そういう状況でああいう言葉が出たんだと思う」
――次は6月10日の三沢さんメモリアルマッチでは丸藤と組むことになるが?
▼杉浦「正直に楽しみだよね。そういうメモリアルな大会で俺と丸藤が組んで、相手は若い世代。その構図はすごく楽しみだよね」
――現在の正式なパートナーは拳王だが、その拳王もいよいよ本格的に牙をむいてきそうだが?
▼杉浦「どうだろうね。昨日もああいう感じだったし。もともと清宮も俺のパートナーで。ちょっとグレて出てっちゃってね。拳王も“お父さん"の言うこと、聞きたくないんじゃないの?(笑) だから今後(状況が)変わっていくだろうね。普通には組めないのかな…とは思ってる」
――前夜の試合後は、握手する杉浦選手と丸藤選手を、次世代の選手が囲んで包囲網が形成された…ともとれる状況だったが?
▼杉浦「まぁ、そういう風に受け取ってもらっていいんじゃないかな。でも上の世代は俺と丸藤だけじゃないからね。まだ…井上雅央とかいるしね」
――ということは、6月10日の丸藤とのタッグは、ただ組むだけではなく、今後につながる何かが生まれる予感もある?
▼杉浦「そうだね。まずは組んでみて今後どうなるか。俺の中では(本格的に)組んでやっていってもいいかな、との思いはあるけどね」
――相手は潮崎と中嶋だが、両者の現状に思うことは?
▼杉浦「中嶋は自分のやりたいこと、キャラも通してるように見えるけど、潮崎は…もうちょっと頑張って欲しいね」
――その中嶋選手は攻撃性を前面に出して、ギラついたような形で変化してきているが?
▼杉浦「そうだね…まぁ、もともと精神は悪いからね(笑) そういうことができるんだと思うし。まぁ髪型もセクシャルバイオレンスになったしね。ただ、この間の長野大会かな? イスとか使ってたね。あれはいかんね。イスとか使っちゃダメだよ」
――ご自身もかつて…
▼杉浦「あ゛?」
――なんでもありません。…ご自身は丸藤選手とのタッグ本格結成も視野に入れていて、一方で拳王選手は小峠選手に共鳴。ノア内の構図が世代闘争で二極化しつつある状況だが?
▼杉浦「そうならざるを得ない状況なら、そうするまで。さっきも言ったけど、上の世代は俺と丸藤だけじゃないから。井上雅央もいるから」
――では井上雅央との共闘も辞さない?
▼杉浦「うん。引っ張り出すよ!」
――中嶋はタッグ王座を奪回したが、タッグ王座に関しては?
▼杉浦「今、正式なパートナーがいない。拳王とああいう状況で。丸藤とは組みたいとは思ってるけど、どうなるか分からないんだけど…。まぁ俺もシングルのベルトを持ってるし、なかなかタイミングは難しいかもしれないけど、今後どうなるか、だよね。6月10日、丸藤と組んでどうなるかによって、タッグのベルトが見えてくるかもしれないし」