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6/21【NOAH】勢い本物、齋藤が北宮を完全粉砕 GHCタッグ挑戦視野に

『Navig. with Emerald Spirits 2018』エディオンアリーナ大阪第2競技場(2018年6月21日)
○齋藤彰俊vsマサ北宮×

 蘇った死神が新世代の獄門鬼を完全粉砕。上位世代の齋藤が、新世代の北宮からシングルマッチで完勝し、GHCタッグ挑戦も視野に入れた。

 “方舟世代闘争"着火のタイミングで奮起した齋藤。ここに来て同じ“武骨型"の北宮と星の奪い合いに発展し、北宮の「介錯してやる」宣言に齋藤が激怒。急きょ大阪での一騎打ちが組まれた。

 「とびきり怖い齋藤彰俊をみせてやる」の宣言どおり、序盤から鬼と化した。表情と怒声で凄みを充満させ、北宮とのっけから正面衝突。エプロンサイドでのDDTで動きを止めるや、場外マットを剥がして床へのパイルドライバーで突き刺し、「なめるなコラ!!」と怒声をとどろかせた。

 リング上でも殴るようなエルボーや、へし折らんばかりの脇固めで北宮を圧倒。それでも北宮は持ち前の“タフさ"で乗り切り、齋藤のスイクルデスをヒザへのラリアットで迎撃。その後の正面衝突でも押し込んでラリアットを狙う。

 だが、待っていたのは齋藤のカウンター・スイクルデス。視線をさまよわせた北宮をアイアンクロースラムで叩きつけた齋藤は、尻餅をつく北宮にランニング・スイクルデスを連発だ。さらには奥の手のデスブランドで突き刺し、エグい角度に場内がどよめくなかで完璧な3カウントが数えられた。

 シングルでも北宮を撃破。“勢い本物"を見せ付けた齋藤は「まずは大阪が大変なときに今日会場に来てくれたみんな、本当にありがとう!」とマイクで叫び、地震と戦う大阪の観衆も大歓声を送った。

 北宮は現GHCタッグ王者。「俺自身の気持ちだけど」と前置きした齋藤は「今日はタッグのチャンピオンから勝った。これはGHCタッグ、挑戦できる資格があるんじゃねえのか?」と挑戦も視野に。「俺だって一回はノアから戦力外通告じゃないけど、ノアを出た人間。その人間があきらめず、腐らず、下からもう一回行って、ここまで来たんだから。そういう姿を見てもらいたい。俺は小さい頃、プロレスを見てそういう力をもらったんだ。下克上とかね。だから今度は俺がやる番だよ」。かつて“死神"と呼ばれた男が、難波の夜に完全に蘇った。


【試合後の齋藤】
――北宮戦を振り返って?

▼齋藤「メキメキと強くなってね。トップ争いというか、ノアの顔になりつつある。いやぁ、タフですよ。小細工じゃなくて、ああやって正面からぶつかり合って。気迫を感じました。でもね! 俺は後がないから。ここで勢い止まったら。10日のメモリアルで誓ったんだから。俺はこのまま進みますよ」

――タッグベルトにも興味を示していたが?

▼齋藤「まぁ誰が組むかとかそういうことじゃなくて、単なる俺の気持ちだよね。とにかく今日は同期の希望だ!って声ももらって。大阪で今、苦しんでる人たちもそうだし、俺らくらいの年齢で本当はまだ行けるのに、固定観念で悔しい思いをしてるヤツもいっぱいいるんだから! ともに戦おうよって! 不可能はないから。あとは気持ちだけだから」

――世代闘争だと下の世代が主役となるのが通例だが、上の世代が主役になる世代闘争を仕掛ける?

▼齋藤「うん。俺だって一回はノアから戦力外通告じゃないけど、ノアを出た人間。その人間があきらめず、腐らず、下からもう一回行って、ここまで来たんだから。そういう姿を見てもらいたい。俺は小さい頃、プロレスを見てそういう力をもらったんだ。下克上とかね。だから今度は俺がやる番だよ。観に来いって。パワー出るから。そして若いヤツらも悔しかったら、つぶせって。もっともっと怖くやってやるから。つぶせって。そして本当にやり合ったらお客さんも熱くなるだろ!って。そう思ってます」

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