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6/26【NOAH】「もっと自分アピールを」 V4戦へ杉浦が潮崎に注文 全日本・秋山&青木との“再会"にも言及

 6・26後楽園大会で拳王を下してGHCヘビー級王座3度目の防衛に成功した杉浦貴が29日、都内事務所で会見。V4戦をかけた8・18川崎大会での潮崎豪戦に向けた思いを語ったほか、丸藤正道デビュー20周年興行で“再会"する全日本の秋山準&青木篤志についても言及した。

 世代闘争が熱を帯びるなかで、新時代到来を声高に叫ぶ拳王を2度に渡って撃破。「おじさんは簡単には負けない!」と上位世代の壁の高さを見せつけた。次期挑戦者には6・10後楽園大会でピンフォールを奪われている潮崎を指名し、8・18川崎大会での激突が決まった。

 あらゆる状況で王座を懸けて熱闘をつむいできた杉浦と潮崎だが、今回は上位世代の杉浦、新世代の潮崎の構図。とはいえ潮崎は「今の杉浦貴を超えたい」感情が強いことを強調し、杉浦も「正直、俺も(世代闘争的な感覚は)ないね。それが今のノアの柱になってるからブレちゃうかもしれないけど。キャリアでいっても、アイツは俺より4年デビューが遅いだけ。あんまり世代の開きを感じないし。年齢では一回り違うけど」と話した。

 一方で現状の潮崎を「なんか大人しいよね。拳王、中嶋と比べると大人しいかな…っていうね」と分析。「生え抜きっちゃあ生え抜きだからね、アイツも。ノアをもっと良くしたいって気持ちは伝わるんだけど、もっと自分をアピールしてほしいなっていうのはありますね」と注文をつけた。

 一方で丸藤デビュー20周年興行となる9・1両国大会では、原田大輔と組んで全日本の秋山&青木組と対決することも決まった。秋山と青木は2012年末のノア退団以来、約5年9か月ぶりの参戦となるが、杉浦は過去にまつわる“わだかまり"について「まったくない」と即答。「俺自身もどんな風になるんだろう? 何かが生まれるのか、生まれないのか。当日どんな感情で俺は戦うのか、まだ俺自身も分からないから楽しみだよね」と話した。

 相棒の現GHCジュニア王者・原田とはあす(30日)のRATEL'Sプロデュース興行・新木場大会で一騎打ち。体重的にはジュニアカテゴリでも挑戦可能なだけに、「ベルト懸けてやってもいいかなって思ってるんで、俺がダブルチャンピオンとして(両国に)上がっちゃうかな…」と色気。その場で会社側に却下されたが、「原田もその時までベルトを守って、一緒にノアの代表としてね。ジュニアのチャンピオン、ヘビーのチャンピオン。ノアの代表としてリングに上がりたい」と“王者コンビ"として秋山&青木の前に立ちたい意向。そのためにも潮崎戦は落とせない一戦となる。

【会見の模様】

――拳王との防衛戦を終えて?

▼杉浦「3月に彼とやってベルトを奪って、その後短いスパンでまた彼とやることになったんですけど、ひじょうにタフで厳しい試合だったと思います。やっぱり強かったですね」

――指名した潮崎と川崎大会での王座戦が決まったが?

▼杉浦「初めての会場で、そこでのビッグマッチ。さらにタイトルマッチとあって楽しみです。潮崎に関しては、6月10日に三沢さんのメモリアルでアイツからピンフォール奪われたっていうのもあるし、26日の後楽園では齋藤さんが中嶋&北宮組に挑戦表明した…っていうのもあったんでね。その二人(中嶋&北宮)が抜けるとなると、新しい世代のヤツといったら『潮崎しかいないだろう』って気持ちで。でもアイツは試合が終わってもノコノコ帰ろうとしたから、そこで俺が呼び止めた…って次第ですね」

――潮崎は世代闘争というよりは杉浦貴個人を超えたい気持ちが強いようだが?

▼杉浦「正直、俺も(世代闘争的な感覚は)ないね。それが今のノアの柱になってるからブレちゃうかもしれないけど。キャリアでいっても、アイツは俺より4年デビューが遅いだけ。あんまり世代の開きを感じないし。年齢では一回り違うけど」

――現状の潮崎について『もっと頑張れ』と言っていたこともあったが、その気持ちは変わらない?

▼杉浦「なんか大人しいよね。拳王、中嶋と比べると大人しいかな…っていうね。生え抜きっちゃあ生え抜きだからね、アイツも。ノアをもっと良くしたいって気持ちは伝わるんだけど、もっと自分をアピールしてほしいなっていうのはありますね」

――現状の世代闘争では上位世代に風が吹いているが?

▼杉浦「齋藤さんを応援する声援が多かったり、俺も凄い応援されてるな…っていうのを感じるんで。ありがたいし、今まではと違った感じの世代闘争だなっていうのは感じてますね」

――齋藤選手は同年代に闘いを通じてメッセージを送りたい意向だが、そこは同調できる部分はある?

▼杉浦「それは感じる人が感じてくれればいいから。それが勇気になるならやりがいはあるし。スポーツ界でもなんでも、選手寿命が延びてきてるからね。プロ野球でも、ボクシングでもそうだし。プロレスもコンディション良く動ければ、(年齢が高齢でも)いいんじゃないか?って思うよね」

――ノアで初めて試合をした東宝英雄伝勢については?

▼杉浦「一生懸命試合してるっていうのがお客さんにも伝わったと思うし、ウチの若手もそういうところは見せて欲しいし。オープニングで華やかな伝統芸能もあったりして、ああいうのが興行に華を添えてひじょうに良いと思いますね」

――丸藤20周年興行では全日本の秋山&青木組と対決することも決まったが?

▼杉浦「たぶんファンの人たちは興味があって楽しみな試合だと思うし。俺自身もどんな風になるんだろう? 何かが生まれるのか、生まれないのか。当日どんな感情で俺は戦うのか、まだ俺自身も分からないから楽しみだよね。パートナーの原田とは明日も戦うけど、原田も丸藤20周年興行でね『これがノアのジュニアのチャンピオンだ』っていうのを見せてもらいたいと思ってるし」

――過去のわだかまりはない?

▼杉浦「まったくないね。今、まさにノアがこうして走り始めてるのに、もう何年前になるの? それさえも覚えてないし。向こうは向こうで全日本の社長になって、青木は青木で別のフィールドで戦って。だからまったくそういうの(わだかまり)はないね」

――丸藤20周年興行にはヒデオ・イタミも参戦することになったが?

▼杉浦「誰だそれ?」

――過去KENTA…

▼杉浦「えっ!? 来るんだ(笑) 名前変えたの? へぇ〜(笑)」

――かつて組んだり戦ったりしていた仲だが?

▼杉浦「丸KEN対決…俺も楽しみだしね。どんな試合になるのか。当日会って今どんなコンディションで、どんな気持ちで海外で頑張ってるのか聞きたいし、ひじょうに楽しみ」

――20周年興行にはその他にも佐野巧真、本田多聞、百田光雄、鈴木鼓太郎…とかつてのノア勢が集結するが?

▼杉浦「そうだね。昔のノアだよね。昔だったらそのカードが当たり前で、当たり前なカードだったけど、今こうやって組まれると新鮮っていうか、楽しみなカードだよね」

――ベルトを守ってその楽しみな両国のリングに立ちたい?

▼杉浦「うん。原田もその時までベルトを守って、一緒にノアの代表としてね。ジュニアのチャンピオン、ヘビーのチャンピオン。ノアの代表としてリングに上がりたいよね。…でもこれは俺の考えだけど、明日俺、原田とやるけど、ベルト懸けてやってもいいかなって思ってるんで、俺がダブルチャンピオンとして上がっちゃうかな…」

――自身はヘビーを懸けて、原田選手にもジュニア王座を懸けてもらう?

▼杉浦「うん。俺、体重的にジュニアでも大丈夫だから。(※その場にいた中山レフェリーに)どうする? ダメか…」

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