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6/29【WWE】「悔しいワン」中邑が無念の日本公演欠場 警察犬に左足噛まれ

 中邑真輔が現地時間25日、米カリフォルニア州ベーカーズフィールド市内で爆発物探知犬に誤って噛まれて左足を負傷。母国凱旋となるWWE日本公演(6月29日、30日 東京・両国国技館)は無念の欠場となった。

 同市内のラボバンク・アリーナで行われたハウスショーでは、セキュリティ・チェックのため市警の爆発物探知犬が導入されたが、大会前、中邑の左足に誤って噛みついたという。傷はかなり深く、即座に中邑は病院へと搬送された。このため中邑はその日のハウスショーと翌日のスマックダウン・ライブ収録大会を欠場。28日には日本公演のため来日したが、試合出場は困難とされ、欠場のやむなきに至った。

 約9か月ぶりの母国凱旋となる中邑は、今年4月にレッスルマニアでのWWE王座戦も経験。WWEのトップスターの一員としての地位を固めてからは初の凱旋となるだけに、期待度も一段と高かった。

 29日の日本公演初日では、松葉づえをつきながら登場。欠場のあいさつに立った。「帰ってきたぜー! 東京!」と絶叫したものの、現在“ヒール"の中邑。「2年ぶりに“ロックスター"“キングオブストロングスタイル"の正々堂々としたファイトを皆さんにお見せすることができなくて、本当に悔しいワン」と白々しくも中邑らしく悔しさを表現した。

 さらには「でもWWEスーパースターは僕だけじゃありません。ヒデオ・イタミもアスカもいる」と続けたが、そこへ現れたのは急きょ来日していたサモア・ジョー。「お前は犬に足を噛まれて試合できない。そこでお前が持っていたチャンスを俺にくれ」と迫った。

 中邑は当初AJスタイルズのWWE王座に挑戦予定だっただけに、ジョーが挑戦権の譲渡を迫った形。ところが中邑は得意の「何言ってるか分かりません。なぜなら、ノー・スピーク・イングリッシュ」ですっとぼけたが、怒りのジョーは中邑の足を蹴り飛ばして転倒させる。中邑も最近得意の急所打ちを繰り出そうとしたが、手負いなだけに空振り…。すかさずジョーがコキーナクラッチで絞め落としにかかった。

 そこへ駆けつけたのが王者AJだ。慌ててリング下に逃れたジョーに「今夜お前とここでやってやる」と承諾し、中邑に代わってジョーがWWE王座に挑戦することになった。

プロ格 情報局