6/30【WWE】ヒデオが実力者ミズに逆転勝利 凱旋試合で2連勝

☆『WWE Live Japan』東京・両国国技館(2018年6月30日)○ヒデオ・イタミvsザ・ミズ×

　ヒデオが実力者のミズに逆転勝利。凱旋興行で2連勝を飾った。

　29日の両国大会でベンジャミンを破り、“日本公演初勝利"をあげたヒデオが、WWE王座、IC王座、US王座などを幾度となく戴冠してきた実力者ミズとの一騎打ちに臨んだ。

　大歓声で迎えられたヒデオに対し、ミズは余裕タップリにガウンを脱ぎ、Tシャツを客席に投げ入れようとする。四方の観客を散々煽って、リングサイドに投げ捨てると、場内は大ブーイングに。そのTシャツを拾ったヒデオは、ミズに代わって観客席へ投げ入れようと試みる。ミズがサッカーのゴールキーパーのように飛びついて防ごうとしたものの、ヒデオは観客に投げ渡すことに成功し、今度は大歓声に包まれた。

　試合が始まると、ミズは頭に赤いバンダナを巻き、ヒデオの格闘スタイルに応じる構えを見せる。両手と片足を上げる白鳥のポーズをよろめきながら披露。ヒデオに蹴り足を取られると、そのままマットに置くよう懇願した。ヒデオは隙を突いてにローキックやソバットで蹴りまくる。

　ならばとミズは場外に何度も退避してペースを乱しにかかるが、ヒデオは“ソウルメイト"の柴田勝頼よろしくリング上であぐらをかいて、動じずに待ち受ける。これには客席から「柴田」コールまで発生した。そして戻ってきたミズを得意の蹴りで攻め立て、逆水平でメッタ打ちにした。

　ミズも譲らず、首狙いで逆襲。スリーパーで絞め上げると、ドラゴンスリーパー式バックブリーカー、ネックブリーカードロップと間髪入れずにお見舞いした。

　負けじとヒデオもフロントハイキック連射で反攻。スイング式スタンガン、ダイビングラリアットと畳みかける。低空DDTを食らってしまうと、スカル・クラッシング・フィナーレ(フルネルソンからの変型フェイスバスター)を狙われるが、ローリング袈裟斬りチョップですぐに逆転。串刺し低空ドロップキックで顔面を射貫くと、左ヒザのサポーターを下げ、go 2 sleepの構えに。

　しかし、上手く不時着したミズは得意の足4の字固めに捕獲。一転して窮地に追い込まれたヒデオだったが、反転して抵抗すると、何とかロープにエスケープした。ミズはしつこく足4の字固めを狙うも、ヒデオは首固めで難を逃れる。さらに、丸め込みを連発すると、打撃戦もカウンター掌底から左ハイキックで押し切った。続くgo 2 sleepは決まらず、スカル・クラッシング・フィナーレをまたもを狙われたが、それを前方に丸め込み、ミズから殊勲の3カウントを奪い取った。

　ヒデオの勝利に場内は大歓声。コーナーに上がって声援に応えたヒデオは観客たちに拍手を送り、頭を下げて感謝の気持ちをあらわした。