プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

7/5【全日本】岩本が3度目の挑戦へ盤石強調、初戴冠で「いろんなところから挑戦者を募って戦っていきたい」 7・15世界ジュニア会見

 7・15後楽園大会で世界ジュニアヘビー級選手権試合を争う王者・青木篤志、挑戦者・岩本煌史が5日、東京・新木場1stRING大会の試合前に会見。1年ぶり3度目の挑戦となる岩本は盤石を強調しつつ、初戴冠を成し遂げ、「全日本プロレスTVを存分に活用していろんなところから挑戦者を募って戦っていきたい」との構えをみせた。

 今年2月のジュニアリーグ戦で準優勝に終わった岩本は、「もう一回イチから作り直さなきゃいけないところだと思うんで、そこは今からもう一回、土台をしっかり作り直して、作り上げて、やっと完成した時に僕は磐石の状態で挑戦しにいきたい」とし、世界ジュニア戦線からあえて距離を置いてきた。

 7・1新札幌大会の試合後に挑戦を表明したのも、出撃態勢が整ったからだ。世界ジュニアには昨年6・28旭川大会で第43代王者・佐藤光留に挑んで以来1年ぶり3度目。満を持してジュニアの至宝ベルト初戴冠に挑む岩本は「Sweeperっていうユニットに入ったのもありますし、自分自身、世界ジュニアを目標にしていろいろ試合の中で考えて戦ってきたので、そこで結果もどんどんついてくるようになったので、土台はしっかり言った時より確実なものになった」と確信している。

 当初はTAJIRIと組んで出場する8月のジュニアタッグリーグ戦で優勝の実績を作って挑戦するつもりだったが、「北海道のツアー中にTAJIRIさんが秋山さんのGAORAに挑戦表明して、30日に世界タッグの挑戦表明をして、自分自身、ジュニアタッグリーグで組むパートナーとしていてもたってもいられなくなったというか、背中を押された」と気持ちが前のめりになったという。3度目の挑戦で初戴冠を果たしたあとのビジョンも描いている。今、青木が所属同士で盛り上げるべきと主張し、実際そのような状況となってきているが、岩本も同じ思いがあった。が、「僕が獲って同じことやっても青木さんがやってるので、それ以上をいくことは確実にないと思ってるので。守ってきたものを壊さないとそれ以上を超えることは無理」と判断。青木以上に全日ジュニアを盛り上げていくためにも、「せっかく全日本TVといういいコンテンツができたのもあるんで、世界ジュニア、世界がつくのであれば、全日本プロレスTVを存分に活用していろんなところから挑戦者を募って戦っていきたい」と外にも目を向けて防衛戦を行っていく構えを見せた。

 迎え撃つ王者・青木は4度目の防衛戦。3戦連続で所属対決となる。「所属の人間が中心になって世界ジュニアを盛り上げていかないといけないというのが自分の中にあるので、そういう中で選手が名乗りを上げてくれるのは凄くいいこと」と岩本の挑戦を歓迎したが、「彼がどういう気持ちをもって挑んでくるか、それが勝負」と高いハードルを設けることも忘れない。今回、岩本を退ければ所属内で敵なし状態となるが、「とにかくこのベルトが全日本プロレスのジュニアヘビー級の中心であるべき」と変わらぬ持論を強調しつつ、「せっかくやるのであれば、視野を広げていろんなものに向けてやっていきたい」との意向を示していた。

【会見の模様】
▼岩本「15日の後楽園で挑戦させてもらうことになりました。過去2回挑戦してて、今、その時の気持ちを振り返ってみたら、やっぱり今の心境とは全然違う状態で、過去の自分を振り返ってみても、獲れなかったな、やっぱりという思いが過去2回はあるんで。今の気持ちは過去2回とは違うんで、しっかりやっていきます」

▼青木「先日、防衛したばかりなんですが、思ったより早くタイトルマッチが組まれました。なので全力でこのベルトは守りたいと思います」

――以前は8月のジュニアタッグリーグ優勝の実績を作って挑戦との姿勢を示していたが、今回このタイミングで名乗りを上げた理由は?

▼岩本「もともと自分もTAJIRIさんと組んでジュニアタッグリーグに出て、しっかり結果を残してからいくと言ってましたし、そのつもりでいたんですけど、北海道のツアー中にTAJIRIさんが秋山さんのGAORAに挑戦表明して、30日に世界タッグの挑戦表明をして、自分自身、ジュニアタッグリーグで組むパートナーとしていてもたってもいられなくなったというか、背中を押されたというか、そういう形で動いてしまったというか、気持ちが前にいってしまったという感じです」

――土台を作り上げて盤石でいきたいとも言っていたが、今はその状態?

▼岩本「そうですね。Sweeperっていうユニットに入ったのもありますし、自分自身、世界ジュニアを目標にしていろいろ試合の中で考えて戦ってきたので、そこで結果もどんどんついてくるようになったので、土台はしっかり言った時より確実なものになったと思います」

――3戦連続で所属選手を挑戦者に迎え撃つが、岩本の挑戦について?

▼青木「正直に言えばうれしいことですね。やっぱり所属の人間が中心になって世界ジュニアを盛り上げていかないといけないというのが自分の中にあるので、そういう中で選手が名乗りを上げてくれるのは凄くいいことだと思います。ただ、この間、彼が挑戦表明しに来た時、準備はできてると言ったんですね。正直言って何だそれ?というのがありました。というのもチャンピオンベルトを持ってる人間からすると準備をしようがしまいがタイトルマッチは組まれます。そしてそれを全力で戦ってベルトを守っていくのがチャンピオンの使命だと僕は思ってるんです。準備ができたからいく。俺はそんな甘いもんじゃないと思ってます。なので彼がどういう気持ちをもって挑んでくるか、それが勝負です。前哨戦は今日しかないです。なのでどういう気持ちでぶつかってくるか、どういうつもりで挑んでくるか、そして獲ったあと何を見て、このベルトに挑んでくるのか、そこを僕はしっかりと受け止めたいと思います」

――獲ったあとにやりたいことなどビジョンはある?

▼岩本「青木さんが言ったように所属同士で盛り上げていくというのは自分も強く思ってたけど、僕が獲って同じことやっても青木さんがやってるので、それ以上をいくことは確実にないと思ってるので。守ってきたものを壊さないとそれ以上を超えることは無理だと思ってるので。で、せっかく全日本TVといういいコンテンツができたのもあるんで、世界ジュニア、世界がつくのであれば、全日本プロレスTVを存分に活用していろんなところから挑戦者を募って戦っていきたいなと思ってます」

――今回防衛すれば所属内に敵なしになるが、その先に考えていることは?

▼青木「そしたら自分が外に出ていくか、それとも外の人を迎え撃っていくか。それとも所属の人間がもう一回来るか、それはわかりません。とにかくこのベルトが全日本プロレスのジュニアヘビー級の中心であるべきだと思ってますので。それをできるように、ただ外に打って出るだけじゃ能がないし、所属の人間だけでやるだけでもないと思います。でもせっかくやるのであれば、視野を広げていろんなものに向けてやっていきたいと思います」

――中島に盗まれたがマスクは今後もかぶっていく?

▼青木「マスクはしばらく自分の中で決めてることがあるので、それが完結するまでは。盗まれたけどかぶってきますよ。何だったら新しいのも用意してますので」

プロ格 情報局