プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

7/14【新日本】G1開幕…オカダまさかの初戦黒星 暴走・ホワイトが勝利強奪「G1もCHAOSも俺のもの」

『戦国炎舞-KIZNA- Presents G1 CLIMAX 28』東京・大田区総合体育館(2018年7月14日)
Aブロック公式戦 ○ジェイ・ホワイトvsオカダ・カズチカ×

 オカダがG1初戦でまさかの黒星。CHAOSの同門対決を反則暴走で制したホワイトは「CHAOSは俺のもの。G1も俺のもの」と言ってのけた。

 G1開幕戦のメインを飾るのはCHAOS所属同士の初対決。オカダとホワイトが対戦した。オカダは6・9大阪城でオメガに敗れ、IWGPヘビー級王座から陥落。ホワイトも7・7サンフランシスコでロビンソンにUS王座を奪われたばかりで、奇しくも再起を狙う前王者同士の一戦となった。

 ホワイトはUS王座戦を「誤審だ」とアピールしており、この日も入場と同時に海野レフェリーに詰め寄った。一方、4年ぶりに丸腰でのG1出場となったオカダは、真新しいロングタイツに、新バージョンの入場テーマ曲に乗って登場。髪もG1開幕に合わせて赤く染めて姿を現した。

 序盤はオカダ優勢で進んだが、ホワイトは場外戦で高速バックドロップを敢行。強引に活路を開く。鉄柵やエプロンに執拗に腰から投げつけて追撃。リングに戻ってもホワイトの時間が続いた。リストクラッチ式バックブリーカーや鎌固めで腰攻めも続行。同門対決とは思えぬ荒々しい動きでレインメーカーを痛めつけた。オカダが抵抗を見せても、高速バックドロップで鎮圧。ロコモーション式ハーフハッチや回転式ブレーンバスターで何度もぶん投げた。

 コブラクラッチを同じくコブラクラッチで切り返され、苦しい状況に追い込まれたオカダだったが、リバースネックブリーカーから再び反撃へ。ショットガンドロップキックでコーナーまで吹き飛ばし、ダイビングエルボードロップに繋げる。

 しかし、レインメーカーは時期尚早。ホワイトはコンプリートショットでなぎ倒すと、間髪入れずにジャーマンスープレックスで引っこ抜いた。髪を鷲づかみにしてラリアットを振り抜くと、ホワイトはまたまた暴走。ロープ越しに場外めがけてバックドロップを強行した。不意を突かれたオカダはエプロンで脇腹を強打。止まらないホワイトは、鉄柵へのハーフハッチまで繰り出すと不敵な表情で勝ち誇った。

 止まらないホワイトはさらなる暴挙に出る。パイプイスをリングに持ち込んだのだ。場内はブーイングに包まれるが、止めに入る海野レフェリーを躊躇なく痛打して無法状態を作ると、オカダに襲いかかる。

 オカダはイスごとドロップキックで射貫いて逆転。正調ドロップキックからツームストンパイルドライバーに繋げる。そして、必殺のレインメーカーが火を噴いた。だが、被弾する前にホワイトが海野レフェリーを巻きこんだため、オカダの勝利は幻に終わる。

 レフェリー不在の状況の中、息を吹き返したホワイトはまさかのローブローをグサリ。残り5分となったところで、オカダの顔面にパイプイスを投げつけた。そして、完璧なブレードランナーがさく裂。場内が騒然とする中でまんまと3カウントを奪い取った。

 オカダがまさかの初戦黒星。ホワイトは初対決でレインメーカー超えを果たし、同時に「誤審だ」と抗議してきた海野レフェリーを巻きこんで憂さを晴らす形となった。度重なる暴挙を見せたスイッチブレードにはブーイングが降り注ぐ。

 気にせず「これまでずっと独走状態で強かったオカダ。でも、お前の時はもう終わりだな」と通告したホワイトは、声援を送る観客に「お前らなんかどうでもいいんだ。お前らも全員くたばっちまえばいい」と罵声を浴びせる。そして、最後に「俺は言ったよな。2018年は俺の年にすると。そして、CHAOSは俺のもの。G1も俺のもの。お前たちはみんな、否が応でも俺と、そしてスイッチブレードとともにあるんだ」と言い放ち、波乱の開幕戦を締めくくった。

 バックステージでもホワイトの舌鋒は鋭く「オカダは元新日本の顔になってしまった」と斬り捨てると、「俺こそがこの新日本のニューフェイスであり、CHAOSは俺のもの。そして、この団体全てが俺のものになるんだ」と主役奪取を予告した。次戦の7・16札幌では1・4東京ドームで敗北を喫した棚橋と激突する。逸材へのリベンジを果たし、このG1を一気に自分色に染め上げる構えだ。一方、ノーコメントで控え室と消えたオカダはファレと対戦する。

【ホワイトの話】「1月以降、オカダは下降を続けている。そして今は、元新日本の顔になってしまった。俺こそがこの新日本のニューフェイスであり、CHAOSは俺のもの。そして、この団体全てが俺のものになるんだ」

プロ格 情報局