7/15【新日本】SANADAを熱戦突破 NEVER王者・後藤が会心の初日

『戦国炎舞-KIZNA- Presents G1 CLIMAX 28』東京・大田区総合体育館(2018年7月15日)
Bブロック公式戦 ○後藤洋央紀vsSANADA×

　SANADAを熱戦突破。NEVER王者・後藤が会心の勝利で初日を迎えた。

　NEVER王者・後藤がG1初戦に出陣。ロス・インゴ軍のSANADAと対戦した。後藤は6・9大阪城でNEVER王座から転落したものの、8日後の後楽園でエルガンを撃破し、王座奪還に成功。ベルトを腰に巻いてG1に臨むことになった。対するSANADAはこの1年間、タッグ戦線で活躍。IWGPヘビー級王座初挑戦も果たし、更なるステップアップを目論んでいる。両者は2016年のG1公式戦で1度だけ対戦。SANADAがSkull Endで勝利している。

　勝負はのっけから白熱。ショルダータックルで先手を取った後藤はラリアットで場外まで吹き飛ばすが、すぐにエプロンに戻ったSANADAがスワンダイブ式ミサイルキックで押し返した。そのまま攻勢に転じたSANADAは後頭部への低空ドロップキックを皮切りに、Skull Endに繋げるべく首への一点集中攻撃に出る。

　NEVER王者として負けられない後藤も、浴びせ倒すようなラリアットで挽回。串刺しラリアットや串刺しニールキック、バックドロップと波状攻撃に出るが、牛殺しは未遂に。SANADAはリープフロッグからドロップキックで場外に蹴落とすと、間髪入れずにプランチャで追撃。主導権を渡さない。

　それでも後藤は愚直に抵抗。今度こそ牛殺しを繰り出して五分の展開に戻した。ここから、後藤のGTR狙い、SANADAのSkull End狙いが激しく交錯する。SANADAはSkull Endの構えのまま後藤をぶん回してどよめきを誘うと、掟破りの牛殺しを敢行。リング中央でSkull Endに捕獲し、決定機を掴んだ。

　長時間絞め上げても後藤がギブアップしないとみるや、ムーンサルトプレスに切り換える必勝パターンに持ち込むも、後藤が寸前で回避。痛恨の自爆に終わる。それでも下がらなかったSANADAは、後藤がしつこく仕掛けてきた追尾式ラリアットを利用し、回転足折り固めでクルリ。そのまま再びSkull Endに持ち込もうと試みた。

　しかし、後藤も裏をかいて反攻。昇天・改こそ決まらなかったが、リバースGTRが火を噴く。SANADAもサムソンクラッチで正調GTRを防ぎ、ムーンサルトで飛びついてのSkull Endを狙ったが、体勢を入れ換えた後藤は、トップロープにSANADAの両足を引っかけ、そのままリバースGTRを敢行。なおも抵抗を見せるSANADAをGTRで介錯し、3カウントを奪い去った。

　タイトルマッチさながらの熱戦を制して、後藤が会心の白星発進。リング上でNEVERのベルトを高々と掲げて勝ち誇った荒武者だったが、「まずは1勝だ。まあ、初戦だからね。厳しい戦いになるのはわかってたから。こういう風に勝利で飾れてホッとしています」と本音を吐露した。そして、「SANADA、本当にいい選手だ。もったいないね。ロス・インゴにいるのはもったいない。アイツが輝くのはそこじゃないというかね」とSANADAに呼びかけていた。

　Bブロックの第2戦は7・19後楽園。後藤は2016年の優勝決定戦を争ったIWGPヘビー級王者・オメガとの大一番が控えている。一方、敗れたSANADAはトンガと対戦する。