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7/16【新日本】オカダに続き棚橋も無法粉砕 暴走・ホワイトが開幕2連勝

『戦国炎舞-KIZNA- Presents G1 CLIMAX 28』北海道・北海きたえーる(2018年7月16日)
Aブロック公式戦 ○ジェイ・ホワイトvs棚橋弘至×

 ホワイトが開幕戦のオカダ・カズチカに続き、棚橋を暴走ファイトで粉砕。まさかの開幕2連勝を果たした。

 「G1 CLIMAX 28」Aブロック2日目のメインイベントは半年ぶりの再戦。棚橋とホワイトが対戦した。両者は1・4東京ドームでIC王座を懸けて激突。棚橋が凱旋帰国したばかりのホワイトを返り討ちにしている。開幕戦となった7・14大田区で棚橋は鈴木の関節地獄に苦しみながらも、最後はハイフライフローで激勝。しかし、古傷の右ヒザを集中的に攻められ、今後の公式戦に暗雲が立ちこめていた。一方、ホワイトは同門とは思えぬ暴走ファイトの末にオカダ・カズチカを破る大金星を挙げた。この半年間でUS王座戴冠など実績を重ね、狂乱ファイトに磨きをかけたスイッチブレードが逸材への雪辱戦に臨んだ。

 序盤は棚橋がリードする。エアギターをかき鳴らすなどノリノリで試合を進めるが、コーナーに飛び乗ったところで暗転。一瞬の隙を見逃さなかったホワイトは右ヒザにショルダータックルを浴びせると、早くも右ヒザ攻めに打って出た。ニークラッシャーやグランド式ドラゴンスクリューを繰り出すと、執拗に右足をエプロンや鉄柱に叩きつける。

 棚橋は打撃戦になっても力が入らず、ボディスラムを背後に不時着して切り返そうとするが、着地した瞬間、右ヒザを押さえて崩れ落ちた。札幌は1月に鈴木みのるにヒザを破壊された棚橋にとって因縁の地。客席からは悲鳴にも似た声援が飛ぶ。その声を力に変えた棚橋は、フライングフォアアームでやっと一矢報いると、ドラゴンスクリュー、テキサスクローバーホールド、ロープを挟んでのドラゴンスクリューと同じくヒザ攻めで挽回した。

 だが、スリングブレイドが隙を生み、ホワイトが再び攻勢に転じる。コンプリートショットから流れるように急角度のジャーマンをぶん投げると、逆水平を乱射。勝ち気に棚橋は「来いよ、オラ!」と叫ぶが、ホワイトは執拗に右ヒザを外側に捻り上げた。

 スリーパースープレックスやラリアットで今度は首へのダメージを重ねていくと、しつこくコーナーマットに後頭部を叩きつけて狂気の笑み。場外戦では高速バックドロップで投げ飛ばした。リングでロコモーション式ハーフハッチを繰り出すと、棚橋は崩れ落ち、場内は再び「棚橋」コールに包まれる。容赦ないホワイトはブレーンバスター、キーウィークラッシャーと猛攻。フォールを返されると、その目には狂気が宿り、ブーイングを気にせず、パイプイスをリングに持ち込む。

 大ピンチに陥った棚橋だったが、スリングブレイドで何とか逆転。怒りにまかせてパイプイスを手にする。やめてくれと懇願するホワイトだったが、正気に戻った棚橋がイスから手を離した瞬間、サミングで襲撃。棚橋を海野レフェリーと交錯させると、急所にローブローを見舞った。

 ホワイトが再びパイプイスを振り上げたが、これは海野レフェリーが力ずくで阻止。怒った棚橋はレフェリーのブラインドを突いて、まさかのローブローでお返しすると、ツイスト&シャウト、スリングブレイドと畳みかけた。ここがチャンスとハイフライフローアタックで飛翔。完璧に決まったかと思われたが、ホワイトはそのまま後転して立ち上がり、ブレードランナーの構えに。棚橋はさらに先を読んで、ダルマ式ジャーマンで追撃に成功する。そして、再びハイフライフローへ。

 だが、ダイブする前に、ホワイトは海野レフェリーをコーナーに投げつけて阻止。海野レフェリーがもんどり打って倒れ込んだのをいいことに、パイプイスを手にして、棚橋の脳天を痛打した。そして、とうとうブレードランナーがさく裂。暴走ファイトで、開幕戦のオカダに続き、棚橋まで葬った。

 客席からブーイングが飛ぶが、ホワイトは中指を突き立てて挑発。マイクアピールを始める。「レインメーカーを倒し、お前たちのエースが今、どういう姿になっているかよく見るがいい」と笑みを浮かべると、「今年は俺の年になる。レインメーカーも、エースも、G1も、全てが俺のものになるんだ。全てスイッチブレードとともに…」と高らかに宣言。ブーイングがさらに大きくなり、札幌大会は衝撃的なエンディングとなった。

 優勝候補を2タテにし、Aブロックの主役に躍り出たホワイトは、次戦となる7・20後楽園で同じく2連勝中のマイケル・エルガンと激突する。一方、ヒザのダメージが気になる棚橋はバッドラック・ファレと対戦する。

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