7/17【東京愚連隊】望月の長期政権2年7ヵ月で幕 カズが東京世界ヘビー新王者に
『東京LOVE VIII』東京・新宿FACE(2018年7月17日)
東京世界ヘビー級選手権試合=○カズ・ハヤシvs望月成晃×
カズが望月の長期政権に終止符を打ち、東京世界ヘビー級王座を奪取した。
2015年12月に第5代王者となって以来、2年7ヵ月の長期政権を樹立してきた望月。昨年9月に挑戦の名乗りを上げていたカズとのV6戦がこの日ようやく実現することになった。
望月が右手を差し出して握手を交わして試合開始。のっけからローキックとチョップの打ち合いで火花を散らし、ドロップキックは相打ちに。低空ドロップキックで左ヒザを射抜いたカズが自らエプロンに出てのドラゴンスクリューでピンポイント攻撃を開始。ダブルレッグロック、ニークラッシャーをさく裂させた。
次の瞬間、望月がニーリフトを突き上げて反撃を開始。お返しとばかりにニークラッシャーを敢行し、ローキックで蹴りつける。アキレス腱固め、クロスヒールホールドで絞め上げ、ローキックで徹底攻撃した。
足攻め合戦の様相を呈する中、カズがドラゴンスクリューからの足4の字固めの武藤殺法で勝機をつかんだが、耐えた望月は。ワンツーエルボーを食らってもハイキックで応戦して両者が倒れ込んだ。
ヒザをついた状態での頭突き合戦、スタンドに戻ってのエルボー合戦で渡り合う両者。ハンドスプリングレッグラリアットをさく裂させたカズはファイナルカットで追い討ち。望月も追尾式フロントハイキック、ランニングローキック、顔面蹴り、顔面ソバットと蹴りの雨をこれでも降らせて譲らない。カズがフランケンシュタイナーを決めれば、望月もフランケンで応戦。トラースキック合戦でなおも意地を張り合うと、蹴り足をキャッチしたカズが巻き投げ固めに持ち込んで3カウントを奪った。
これで2年7ヵ月に及んだ望月政権に幕。カズが第6代東京世界ヘビー級王者に輝いた。望月からベルトを渡され、健闘を称え合ったカズは、「僕が獲ったらさらにこのベルトの価値を上げていきます」と誓うばかり。「愚連隊興行だからできる戦いっていうのをやりたい」とこれから始まる防衛ロードを見据えていた。
【試合後のカズ】
▼カズ「また重いベルトを獲った。ベルトがどうこうというか、やっぱりここまで価値を高めてきた人間がいるから、このベルトがあるんであって、僕が獲ったらさらにこのベルトの価値を上げていきます」
――どんな挑戦者とやっていきたい?
▼カズ「愚連隊興行だからできる戦いっていうのをやりたいと思います。実際に望月さんに関しても初対決。今までできないこと、愚連隊興行でやってきたんで、このリングだからこそというのがあると思うんですよ。そういう戦いをやっていきたいと思います」