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7/19【新日本】王者対決で後藤を粉砕 オメガ無傷2連勝で飯伏と同率首位

『戦国炎舞-KIZNA- Presents G1 CLIMAX 28』東京・後楽園ホール(2018年7月19日)
Bブロック公式戦 ○ケニー・オメガvs後藤洋央紀×

 チャンピオン対決でNEVER王者・後藤を粉砕。IWGPヘビー級王者としての威厳を見せつけたオメガが2連勝を飾り、相棒・飯伏とともにBブロック同率首位に立った。

 IWGPヘビー級王者のオメガとNEVER無差別級王者の後藤がG1Bブロック公式戦で激突した。両者は2016年のG1決勝を争ったが、オメガが制してG1初優勝。同年の10・10両国ではIWGP王座挑戦権利証を懸けて崔戦が実現したが、ここでもオメガが勝利している。初戦ではオメガが内藤哲也を、後藤が飯伏幸太を撃破。ブロック突破の行方を左右する大一番となった。

 試合は波乱の幕開けとなった。いきなりアクセル全開で仕掛けあうが、オメガの片翼の天使、後藤のGTRはどちらも決まらない。ならばとオメガはフランケンシュタイナーで後藤を場外に叩き落とし、鉄柵超えのスワンダイブ式プランチャを狙った。後藤はこれをパイプイスを投げつけて強引に阻止。ブーイングを気にせず、場外乱闘に持ち込む。だが、破天荒な攻撃ならオメガも負けない。北側ひな壇席でボディスラムを敢行。腰を押さえて悶える後藤に、ステージ席の柵に飛び乗ってのケブラーダを見舞った。

 コタロークラッシャーやカナディアンロッキーバスター、ムーンサルトプレスなどがさく裂し、しばらくオメガ優勢で試合は進む。しかし、後藤はブレーンバスターで反撃の狼煙。追尾式ラリアットを打ち抜くと、串刺しニールキック、バックドロップと猛攻。オメガの反撃を利用して牛殺しも決まった。

 守勢が続いたオメガだったが、カウンターのヒザ蹴りで後藤をなぎ倒すと、コーナーに据えて、そこにVトリガーをグサリ。雪崩式蒼い衝動を狙う。しかし、後藤は虎視眈々とチャンスを狙っていた。前のめりになったオメガを頭突きで黙らせ、秘密兵器の回天を完璧に決めた。

 エルボー合戦も後藤が押し切ると、高速ドラゴンスープレックスを食らっても勢いは収まらない。フルスイングのラリアットでオメガを1回転させると、リバースGTRもさく裂。GTRはブレーンバスターで切り返されそうになるが、それを利用して昇天改を敢行した。

 押せ押せムードの中、後藤は正調GTRで勝負に出るも、オメガはサムソンクラッチで丸め込んで何とか回避。再び打撃戦になると、効果的にヒザ蹴りをぶち込み、ロープに飛んだ後藤を追尾し、カウンターのVトリガーもクリーンヒットした。アクセル全開となったオメガは、蒼い衝動式牛殺し、Vトリガーと猛ラッシュ。最後は問答無用の片翼の天使で後藤を沈めた。

 チャンピオン対決はIWGPヘビー級王者のオメガに凱歌。まだ序盤戦ながら、2連勝で飯伏幸太と並び、首位タイに立った。試合後は、恒例となりつつある日本語でマイク。「G1のBブロックはいい試合が止まらないですね。Aブロックはよくわからないですけど、Bブロックの皆さんは素晴らしい選手じゃないですか」とライバルたちを称えたオメガだったが、「で・す・が…その他のヤツは一番ではない。チャンピオンではない。まあ、ベルトを持ってるヤツがいるんですけど、このベルト…一番大切なベルトは俺のものです」とIWGP王者としてのプライドをあらわに。その上で、「だからさ、このBブロックで各試合を勝って、続けて決勝まで3回連続行きたいと思います」と予告した。

 「俺はBULLET CLUBではなく、俺はTHE ELITEではなく、ゴールデン☆ラヴァーズではなく、Bブロックの選手ではなく、私が世界一だから!」と高らかに宣言したオメガは、「そ・し・て! ここの皆様は、世界の皆様は一番ベストな試合を見たいだろ?」と観客を煽る。「ケニー」コールがこだまする中、「ごめんなさい、みんな。こめんなさい、イブたん(飯伏)。私が決勝まで行って、もう1回優勝します」と高らかに宣言し、最後は「グッバイ・アンド・グッナイ」で締めた。

 7・21後楽園では、BULLET CLUBの内紛で遺恨が発生したタマ・トンガとの一戦が控えている。オメガはトンガを勢いのまま一蹴し、そのまま頂点へと駆け上がる構えだ。一方、敗れた後藤は石井智宏との同門対決が組まれている。

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