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7/19【新日本】石井を意地の撃破 内藤が「残り全勝」宣言

『戦国炎舞-KIZNA- Presents G1 CLIMAX 28』東京・後楽園ホール(2018年7月19日)
Bブロック公式戦 ○内藤哲也vs石井智宏×

 石井との意地の張り合いを制した前年覇者・内藤が1勝目をゲット。連覇に向け、「残り7戦全勝」を宣言した。

 幾度となく激闘を繰り広げてきた内藤と石井がG1Bブロック公式戦で相対した。ことある毎に衝突してきた2人は昨年3回対戦。7・1ロサンゼルス(US王者決定トーナメント)、7・29名古屋(G1公式戦)で石井が連勝したものの、10・9両国(IWGP王座挑戦権利証争奪戦)では内藤が激勝している。連覇を目指す内藤だったが初戦はオメガに敗北。一方、石井は矢野を撃破して白星発進を果たした。

 歴戦のライバルだけに、両者は序盤戦から先を読み合う心理戦を展開。裏の裏を読んで、攻守が何度も入れ替わる。そんな中で際立ったのが石井の気合いだ。逆水平で内藤をメッタ打ちにすると、首攻めを受けても闘志は消えず、ツバを吐きかけられると怒りの炎が燃えさかる。そして、強烈なエルボー一撃で内藤を吹き飛ばした。内藤も感情的になり、パチーン!と石井の頭を挑発的に叩くが、キレた石井がのど笛に逆水をこれでもかと叩き込んで制裁した。

 試合は白熱し、徐々に大技が交錯する混戦へ。石井がバックドロップでぶん投げると、内藤のスイング式DDTや延髄斬りをことごとく切り抜け、スライディングラリアットで突っ込んだ。が、今度は内藤が回避。顔面を蹴り飛ばしたものの、追撃を仁王立ちで受け止めた石井はショルダータックルで内藤をコーナーまで吹き飛ばす。

 シーソーゲームがなおも続いた。石井はコーナー最上段からの雪崩式ブレーンバスターを狙うが、内藤はこれを回転エビ固めの要領で切り返し、大ダメージを与える。石井がジャーマン、ラリアットと畳みかけたものの、内藤はジャンピングエルボーで譲らず。豪快なビンタを見舞うと、ブレーンバスターを切り返してのDDTを敢行。だが、石井はすぐに立ち上がり、ラリアットを振り抜き、両者大の字となった。

 感情剥き出しのエルボー合戦を頭突きで制した石井が、ハイアングルのパワーボムからスライディングラリアットに繋げて決定機に持ち込む。狙うは必殺の垂直落下式ブレーンバスターだが、内藤は決めさせずに負けじとデスティーノの構え。両者は互いの必殺技をしつこく仕掛け合った。

 合間に石井がラリアット2連発、内藤が延髄斬りを決めるが、やはり必殺技は空転。石井はお返しとばかりに延髄斬りを突き刺したが、内藤も浴びせ蹴りで起死回生を狙った。それでも倒れない石井は今度こそと垂直落下式ブレーンバスターの体勢へ。これを待っていた内藤は機転を利かしてデスティーノで切り返すと、やっと正調・デスティーノがさく裂し、因縁の石井から3カウントを奪い取った。

 開幕戦のケニー・オメガ戦に続き、またも壮絶な試合となったが、何とか内藤が1勝目をゲット。それでも試合後は海野レフェリーに襲いかかる制御不能っぷりを見せつけた。「石井のこと、振り返ればいっぱいあるよ。言いたいこともいっぱいあるよ。でもさ、彼との戦いは終わってしまったからね。これはG1 CLIMAX、リーグ戦だから、もう終わった人のことは言ってもしょうがないでしょう」と内藤は視線を前に向ける。

 例年のブロック突破ラインは2勝〜3勝あたりとなるが、内藤は「よく考えてみてよ。このあと、ケニー・オメガが全勝してしまったら俺の自力優勝はないから。2敗までOK。そんなことを言ってる余裕は俺にはないんでね」と危機感をあらわに。連覇に向けて、「俺にできることはね、残り7試合全勝することでしょう。まあ、波乱は起きないでしょう。残り7戦、俺は全勝しますよ」と自らに厳命した。

 第3戦となる7・21後楽園で、内藤はUS王者のジュース・ロビンソンと激突する。一方、石井は後藤洋央紀とのCHAOS対決が控えている。

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