7/19【新日本】ひらめき連発の飯伏がロビンソン狩りで2連勝

『戦国炎舞-KIZNA- Presents G1 CLIMAX 28』東京・後楽園ホール(2018年7月19日)
Bブロック公式戦 ○飯伏幸太vsジュース・ロビンソン×

　断崖式フランケンシュタイナー、鉄柱からのケブラーダなどひらめきの大技を連発した飯伏がUS王者・ロビンソン狩り。開幕2連勝をあげた。

　飯伏とUS王者のロビンソンがG1のBブロック公式戦で対戦した。飯伏はNEW JAPAN CUPで敗れたザック・セイバーJr.にリベンジを果たして好発進。対するロビンソンはBULLET CLUB OGの介入に遭い、タマ・トンガに敗北し、いきなり出鼻をくじかれる形となった。両者はシングル初対決となる。

　一気呵成に前に出た飯伏が三角飛び式ケブラーダを狙ったものの、ロビンソンが回避。飯伏は何とか不時着したが、そこにロビンソンがエプロンからのトペコンヒーロを浴びせて先制した。キャメルクラッチ、セントーン、串刺しラリアットとリズムに乗って畳みかける。

　続くキャノンボールを自爆させた飯伏は、スワンダイブ式ミサイルキックを合図に反撃開始。切れ味鋭いミドルキックからその場飛びムーンサルトプレスに繋げる。ドロップキックで場外に蹴落とすと、今度こそと三角飛び式ケブラーダへ。

　だが、ロビンソンはここでも阻止。飯伏がコーナーに飛び乗った瞬間に襲撃し、雪崩式ブレーンバスターで投げ飛ばして流れを奪い返す。さらに、キャノンボール、パワーボムと畳みかけた。

　飯伏は苦し紛れにスワンダイブ攻撃を狙うも、空中でロビンソンの逆水平に迎撃され、エプロンに撃墜された。ここがチャンスと、ロビンソンもエプロンに移動し、フロントハイキックをグサリ。しかし、距離ができた瞬間、飯伏はひらめきを発揮する。突っ込んできたロビンソンを断崖式フランケンシュタイナーでぶん投げたのだ。

　大ダメージを負ってリングサイドでふらつくロビンソンを見ると、飯伏はさらに動く。そして、鉄柱の上でバランスを取りつつ、そこからケブラーダで飛翔。場内は「飯伏」コール一色に。捨て身の荒技連発で飯伏が勝機を掴んだ。

　あとはカミゴェに繋げるのみ。ロビンソンはラリアットやスピンキックで抵抗するが、飯伏は腕を掴んで放さず、そのままハイキックを突き刺す。引かないロビンソンも山折りで逆襲に出るが、必殺のパルプフリクションは決まらない。飯伏は肩車で担ぎ上げてから片腕を掴むと、ロビンソンが不時着した直後にもう一方の腕も固め、クロスアームスープレックスをお見舞い。キックアウトされても、両腕を固定し、すぐさまカミゴェをぶち込んで、US王者を撃破した。

　ひらめきを連発した飯伏が開幕2連勝。まだ2戦目とはいえ、盟友ケニー・オメガと並んで首位タイに立った。「自分のスタイルというか、プロレスのペースに引き込めたかなと。やっぱりG1 CLIMAXは、誰とやっても、どういう状況でも、しんどいんですよ」と吐露したが、「でもやってきたことは絶対に結ばれると思っているので。結果、今年は絶対結果。結果を残しますよ。残す」と気合いを入れた。

　次戦となる7・21後楽園で、飯伏はくせ者・矢野と、ロビンソンは内藤と対戦する。