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7/20【新日本】ホワイトが無法ファイトでエルガン撃沈 無傷の3連勝で単独首位

『戦国炎舞-KIZNA- Presents G1 CLIMAX 28』東京・後楽園ホール(2018年7月20日)
Aブロック公式戦 ○ジェイ・ホワイトvsマイケル・エルガン×

 2連勝中のホワイトとエルガンがG1のAブロック公式戦で激突した。どちらも開幕から連勝しているが、その内容は真逆。ホワイトはパイプイスや急所攻撃など使った反則暴走でオカダ・カズチカと棚橋弘至を下したが、エルガンはあくまで真っ向勝負でEVILとハングマン・ペイジを打ち破ってきた。両者は2015年の11・30博多で対戦。エルガンが勝利しているが、ホワイトの海外遠征前の試合のため参考にはならない。スタイルがまったく違う2人が3連勝を懸けて対戦した。

 序盤は大声援を浴びたエルガンがリードする。パワーにものを言わせて逆水平合戦で押し勝つと、ど迫力のトペスイシーダを敢行。後楽園ホールに「エルガン」コールが響き渡った。

 しかし、場外戦になると流れは急転。エルガンはパイプイスを踏み台にして、ホワイトを観客席に投げつけようと試みたが失敗に終わり、リングサイドで高速バックドロップを食らってしまう。鉄柵やエプロンサイドに連続して投げつけられると、動きがストップしてしまう。ここからホワイトがネックブリーカードロップや鎌固めなどで首攻めへ。ホワイトがラフファイトを見せるとブーイングが飛んだ。

 守勢が続いたエルガンだったが、エプロンに追い込まれながらもジャンピングハイキックをぶち込むと、ロープの反動を利用したフットスタンプで反撃の狼煙を上げる。ノーザンライトスープレックス、串刺しラリアットなどで猛攻。ホワイトは高速バックドロップ、裏投げ、コンプリートショットなど大技で形勢逆転を狙うも、打撃戦はエルガンが圧倒し、コーナージャーマンもさく裂した。ホワイトがロコモーション式ハーフハッチを繰り出せば、エルガンはブレーンバスター、雪崩式ブレーンバスターと同じようにクラッチを解かずに連発し、豪快なダイビングボディプレスもクリーンヒットする。

 エルガンのバーニングハンマーを命からがらエプロンに不時着して回避したホワイトは、エプロンでコンプリートショットを敢行。体勢を崩しながらも、断崖式キーウィークラッシャーまで繰り出して、逆襲に転じた。リングに戻ると、スリーパースープレックスで引っこ抜く。

 大声援を受けたエルガンも譲らず、こん身のローリングエルボーで何度もどよめきを巻き起こすと、ハーフネルソンスープレックス、ラリアット、タイガードライバーと大技ラッシュで場内を沸騰させた。しかし、エルガンボムの前奏となるコーナーへのパワーボムはホワイトが抵抗。結局は投げられてしまうが、浅見レフェリーに掴みかかって巻きこみ、リング上はレフェリー不在の状況に。

 エルガンは頭を抱えながらも、エルガンボムを狙うが、ここでホワイトがローブローをズバリ。そのままブレードランナーを敢行し、大ブーイングの中、3カウントを奪い取った。

 またもホワイトが反則暴走で勝利。エルガンを倒して無傷の3連勝を飾り、Aブロック単独首位に立った。「俺の試合で観客を驚かせることができていると思っているけど、もっと何かが必要かもしれない。俺はそれを遂行するために、自分自身のゲームプラン、戦略をしっかりとこなしていくまでだ」と不気味に言い放ったホワイトは、「このリーグ戦、残りの試合も自分が全てを持っていくだけだ。そして今は、スイッチブレードの呼吸が必要なんだ」と吠えた。

 次戦は7・22八王子。ホワイトは4連勝を懸けて鈴木みのると激突する。一方、出直しを余儀なくされたエルガンはYOSHI-HASHIと対戦する。

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