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7/21【新日本】日大出身・矢野が悪質タックルで飯伏撃破

『戦国炎舞-KIZNA- Presents G1 CLIMAX 28』東京・後楽園ホール(2018年7月21日)
Bブロック公式戦 ○矢野通vs飯伏幸太×

 日本大学出身の矢野が世間を騒がせた日大ラグビー部の悪質タックルよろしく低空タックルをズバリ。そのまま飯伏を下し、1勝目を挙げた。

 開幕2連勝の飯伏と2連敗の矢野…好対照の2人がBブロック公式戦で対戦した。飯伏はザック・セイバーJr.、ジュース・ロビンソンを連続撃破して好発進。対する矢野は「日本大学レスリング部で培った技術を活かしたクリーンファイト」を掲げてG1に臨んだものの、石井智宏、ザックに敗れている。両者は過去3回対戦。2013年のG1、2015年のNEW JAPAN CUPでは飯伏が勝利しているが、2015年のG1では矢野が裏霞で秒殺勝利を挙げている。

 「日大レスリング部出身」とコールされた矢野がいきなり仕掛ける。レスリング流の動きでバックの取り合いを制すると、連続して丸め込み、あわや秒殺の場面を作った。慌てた飯伏だったが、フランケンシュタイナーで逆転。場外に転落した矢野にプランチャを浴びせた。

 場外戦に移ると、正攻法を捨てた矢野がいつもの戦い方にシフトチェンジ。飯伏を鉄柵に投げつけると、コーナーマットを引っぺがして金具を剥き出しにしていく。2つ外した場面で、飯伏がケブラーダを浴びせて逆襲。矢野に感化されたのか、飯伏もコーナーマットを剥がし出し、最終的に4コーナー全ての金具が剥き出しになる異常事態になった。

 互いにその金具に投げつけて競り合うが、矢野が4方向のコーナーに連続して叩きつけることに成功。さらに、コーナーマットを持って殴り飛ばしにかかる。避けた飯伏はそれを奪い取ると、またまた矢野に感化されて自ら振り回すが空振りに終わり、続くその場飛び式ムーンサルトプレスも自爆となった。

 矢野は場外戦に持ち込むと、飯伏の自由を奪うべく、テーピングで両手を縛りにかかる。一旦は飯伏に強奪され、リング上に戻っても浅見レフェリーに取り上げられてしまうが、隠し持ったテーピングを再投入。飯伏の両腕を絞め上げて、固定することに成功した。

 飯伏は手を縛られたままで、ドロップキックやその場飛び式ムーンサルトプレスを決めて場内を沸かしものの、狡猾な矢野は冷静に戦況を見定める。そして、飯伏がスリーパーに来たところで動いた。腕を固定されているため、絞め方が甘くなったのを見逃さず、その両手を浅見レフェリーの首にかけて脱出。そして、そのまま飯伏をスクールボーイで丸め込んだ。

 浅見レフェリーは巻きこまれてマットに投げ飛ばされてしまうと、矢野は鬼殺し(変型パワーボム)の構え。飯伏は必死に抵抗して不時着したが、続くハイキックを避けた矢野は、レフェリー不在をいいことにローブローを一撃。もん絶して背後を見せた飯伏に対し、今年5月に世間を騒がせた日大ラグビー部の悪質タックルよろしく低空タックルをぶち込んだ。ヒザから崩れ落ちた飯伏をそのままクルリ。まんまと3カウントを奪い取った。

 クリーンファイトを宣言している矢野だったが、最後は母校の不祥事に合わせた一撃で勝利を手にした。とはいえ、ここはラグビー場ではなくプロレスのリング。反則ではない。3戦目にして初白星を手にした矢野は「俺はアマチュアレスリング、および日大精神を忘れてないはずだ。忘れてないんだ! 忘れてないんだ!」と言い張っていた。次戦は7・26長岡。矢野はCHAOSの同門・後藤と対戦する。一方、飯伏はメインイベントでSANADAと激突する。

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