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7/21【全日本】佐藤が地元・岡山にエール、諏訪魔と青木は大勝負へ「パワーもらった」

『2018 SUMMER ACTION SERIES〜和文字焼きまつり 前イベント〜』岡山・和気町体育館(2018年7月21日)
○諏訪魔&青木篤志&佐藤光留vs宮原健斗&青柳優馬&野村直矢×

 佐藤が5ヵ月ぶりとなった地元凱旋を締め、「平成30年7月豪雨災害」に見舞われた岡山にエールを贈った

 この日は全日本にとって今年2月以来、5ヵ月ぶりの岡山大会開催となった。岡山出身の佐藤にとっては5ヵ月ぶりの地元凱旋。メインイベントで諏訪魔&青木とEvolutionトリオを結成し、宮原&野村&青柳と対戦した。

 先発を買って出た佐藤は三冠王者・宮原との打撃戦をミドルキック連打で制してみせたが、「岡山出身だからって容赦しねぇぞ」と敵がい心むき出しの最高男から容赦なしの猛攻を浴びせられて守勢に回った。

 それでも佐藤はジャンピングハイキックで宮原に一矢報いて諏訪魔につないだ。終盤には野村相手にミドルキックを連発し、水車落とし、腕ひしぎ逆十字、アンクルホールドで攻め立てる。NEXTREAM連係に捕まり、野村の山折り、フロッグスプラッシュに攻め込まれたが、ジャンピングハイキックでしっかり逆襲して諏訪魔につないだ。

 ここから諏訪魔が怒とうの猛攻をみせた。左右のダブルチョップを一心不乱に打ちまくり、殴りつけるようなラリアットを連発。青木もトペスイシーダで宮原と青柳を場外に足止めする好フォローをみせると、最後は佐藤がジャンピングハイキック、諏訪魔がバックドロップの連続攻撃で野村を仕留めた。

 諏訪魔の大暴れはまるで佐藤を地元で男にしようとしているかのようだった。それを物語るように諏訪魔は試合後、締めのマイクを佐藤に託した。諏訪魔からマイクを受け取った佐藤は「今日もうアホみたいに暑いじゃん。そんな理屈どうだっていいんだよ。面白かったでしょ今日? 岡山最高だよね!? 理屈? そんなもん情熱でねじ伏せていきましょう」と呼びかけると、「これから岡山どんどん盛り上げていきます」と誓ったうえで、「燃えろ岡山!」と叫んで締めた。

 和気大会開催へ向けて佐藤はプロモーション活動にも協力。そしてその間、「平成30年7月豪雨災害」が西日本を襲い、ここ岡山も甚大な被害に見舞われた。それでも開催にこぎつけ、盛況で幕。「こんないい岡山大会なかなかないよ。やるたびにどんどんよくなっていく。協力してくれた人も観に来てくれた人も」。そう手応えを実感している佐藤は改めて岡山武道館での20周年興行開催を目標に定めたうえで、「まだまだ雨が流れた後も大変だと思うんで、苦しい時はプロレスを思い出して。プロレスを見てる人は同じプロレスファン、仲間だからさ」と未だ豪雨の爪痕が残る地元・岡山にエールを贈った。

 一方、パートナーとなった諏訪魔と青木も刺激を受けた。地元・藤沢を筆頭にこれまで湘南地区での興行を何度もプロモートしてきたとあって諏訪魔は「やっぱしこの地元のプロレスというのは素晴らしい。俺の一番好きな大会」と振り返った。いよいよ明日7・22博多大会で石川との暴走大巨人で世界タッグ初防衛戦に臨む。首の負傷が気がかりだが、「逆にこう首の痛みを忘れさせてくれるというかさ、何かもうやるしかねぇなって、そういう気持ちにさせてくれたのは佐藤光留のおかげ」と珍しく佐藤に感謝しつつ、「明日のタイトルマッチはいつも通り厳しく、痛み出ても耐える。そういう気持ちでやりますよ」との覚悟を示した。

 青木は来月、佐藤と組んでの『Jr.TAG BATTLE OF GLORY』出場を控える。「今日こうやって応援してもらって僕らも力もらったし、勢いというものはついた」と言い切った青木は、「これはやっぱりいいものにして諏訪魔さんの明日のタイトルマッチもそうだし、ウチらのタッグリーグもいい感じになったんじゃないかなと思ったんで、頑張っていきます」と2年ぶり4度目の優勝を見据えていた。

【試合後の佐藤】
▼佐藤「ありがとうございました! 豪雨で雨降ったけど、今日はお客さんも一緒に汗流した。流れた汗は乾いていくから、また次の雨降るまでに体鍛えてって感じですね。こんないい岡山大会なかなかないよ。やるたびにどんどんよくなっていく。協力してくれた人も観に来てくれた人も。今日、和気出身で東京に住んでるけど、今日の大会のために戻ってくれた子がいて、自分の故郷なんだなと思いましたね」

――次はいつ頃を考えている?

▼佐藤「次は全日本次第ですけど、僕デビュー18年の年なんで、20年、ずっと言ってる岡山の場所で、僕がプロレスを初めて生で見た場所で20周年迎えられたらな、21年目がスタートできたらなという気持ちがありますね。それまでもっともっと岡山やって、どんどんどんどんエネルギーを蓄えていって増やしていっていかないとなと思いますね」

――和気大会の盛況でジュニアタッグリーグへも弾みがついたのでは?

▼佐藤「はい。岡山は僕の故郷ですけど、開幕の横浜、僕の第二の故郷です。そこからグルーっと回っていって、仙台、僕の第二の故郷ですし、途中でやる千葉、新木場、第二の故郷ですんで。その次の日の流山、第二の故郷ですんで。日本全国第二の故郷、全日本だから。全ての日本ですから。どこでも燃えて燃えていきますよ。まだまだ雨が流れた後も大変だと思うんで、苦しい時はプロレスを思い出して。プロレスを見てる人は同じプロレスファン、仲間だからさ。何かちょっとパッとあったいくらでもいいから義捐金で受け付けてるんで、パイルドライバーでも受け付けてるし、全日本でも。そこだけぜひカットしないで流していただければありがたいです。よろしくお願いします。ありがとうございました。暑い。いやぁ燃えた」

【試合後の諏訪魔&青木】
▼諏訪魔「やっぱしこの地元のプロレスというのは素晴らしい。俺の一番好きな大会なんでね。逆にこう首の痛みを忘れさせてくれるというかさ、何かもうやるしかねぇなって、そういう気持ちにさせてくれたのは佐藤光留のおかげなんでね。明日のタイトルマッチはいつも通り厳しく、痛み出ても耐える。そういう気持ちでやりますよ。よかった、今日は」

▼青木「声援とかそういう力は普段以上のものがありましたね。それを僕らが普段から出していかなきゃいけないなと思ったし、応援してくれる人がたくさんいるから勝てるじゃなくて、そうじゃなくても勝たなきゃいけないし。でも今日こうやって応援してもらって僕らも力もらったし、勢いというものはついたんで、これはやっぱりいいものにして諏訪魔さんの明日のタイトルマッチもそうだし、ウチらのタッグリーグもいい感じになったんじゃないかなと思ったんで、頑張っていきます」

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