7/22【新日本】ペイジに快勝 棚橋3勝目で首位タイ浮上

『戦国炎舞-KIZNA- Presents G1 CLIMAX 28』東京・エスフォルタアリーナ八王子(2018年7月22日)
Aブロック公式戦 ○棚橋弘至vsハングマン・ペイジ

　棚橋がペイジに快勝して3勝目。首位タイに浮上した。

　2勝1敗の棚橋と1勝2敗のペイジがAブロック公式戦で対戦した。棚橋は開幕戦で因縁の鈴木みのるを撃破したものの、続くジェイ・ホワイト戦では無法ファイトに苦杯をなめた。3戦目では正攻法でファレを追い詰めたが、乱入暴走を許して反則勝ちとなった。ペイジとは今年5月のROHイギリス大会で激突。ジャパニーズレッグロールクラッチで棚橋が勝利している。

　ここまでの3戦は荒れた試合が続いたが、ペイジとの一戦はクリーンなグラウンド戦で幕を開ける。棚橋はペイジを評価したのか、前哨戦と同じようにエアギターを手渡した。

　これを投げ捨てたペイジはそのまま攻勢に転じ、序盤戦をリードする。ブロックバスターを決めると、棚橋が不安を抱える右ヒザに照準。ロープを使ったレッグロックに固めると、棚橋の反転式ダイビングボディアタックを食らってもそのまま後転し、マフラーホールドに捕獲して絞めに絞めた。

　互いに片足を取り合うと、同時にリングに置くようアピールするが、裏切った棚橋はドラゴンスクリューを繰り出して反撃開始。フライングフォアアームを唸らせると、ダイブ式サマーソルトドロップも決まった。

　しかし、スリングブレイドは決まらず。ペイジは上手く棚橋を場外に投げ捨てると、エプロンから得意のシューティングスターアタックを敢行した。リングに戻ると、雪崩式ネックブリーカードロップもさく裂。ヒザ攻めも再開し、足4の字固めでギブアップを迫った。八王子のファンから「棚橋」コールが発生する。

　粘る棚橋は反転してペイジのロープエスケープを誘う。そして、ロープを挟んだ状態からドラゴンスクリューを決めたものの、その直後にペイジ得意のジ・アダムス・アップル(前転飛び込み式ラリアット)を食らってしまった。

　それでもライト・オブ・パッセージは必死に阻止。グラウンド式のドラゴンスクリューで再び足にダメージを与えると、エルボー合戦に持ち込んだ。ペイジはローリングエルボーやトラースキックで前に出るが、こらえた棚橋は近距離からスリングブレイドを敢行。一気にハイフライフローアタックから正調ハイフライフローに繋げて、鮮やかに3カウントを奪い取った。

　このG1で評価を上げているペイジに快勝。勝ち点を6点に伸ばし、ホワイト、EVILと並んで首位タイに浮上した。「よし、今日で4試合目。いい形で来てるから。ヒザを攻めてくるのは覚悟の上でしょ? 何だったら、ヒザ付近に大物が食いついてくるような撒き餌を仕込みますよ。そこをハイフライで一本釣り。このままいきます」と舌鋒もなめらかな棚橋は、「ペイジは俺がツバを付けたら。あんな素材、他にいねえな。BULLET CLUBにいるのがもったいない。俺に預けろよ。毒気、全部抜いてやるから」とペイジを勧誘した。棚橋は次戦の7・27浜松で真壁と対戦する。