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7/22【新日本】エルガン撃破 YOSHI-HASHIが連敗脱出

『戦国炎舞-KIZNA- Presents G1 CLIMAX 28』東京・エスフォルタアリーナ八王子(2018年7月22日)
Aブロック公式戦 ○YOSHI-HASHIvsマイケル・エルガン

 エルガンの圧倒的なパワーの前になす術なく追い詰められたYOSHI-HASHIだったが、最後はカルマで逆転勝利。開幕からの連敗を3で止め、嬉しい1勝目を手にした。

 開幕3連敗であとがない状況まで追い込まれたYOSHI-HASHIと、2勝1敗のエルガンがAブロック公式戦で激突した。両者は2016のG1で対戦。エルガンが勝利している。

 序盤からエルガンの力強さが際立つ。逆水平の打ち合いは重さで圧倒し、YOSHI-HASHIがエプロンから場外ダイブを仕掛けても楽々とキャッチした。ならばとYOSHI-HASHIは場外ブレーンバスターを繰り出すも、リングに戻ればエルガンがアッサリとペース奪回。YOSHI-HASHIにとっては苦しい立ち上がりとなった。

 4連敗は是が非でも避けたいYOSHI-HASHIは低空ドロップキックで不意を突き、DDTでエルガンのリズムを崩す。一度は踏ん張られながらもフランケンシュタイナーで場外に叩き落とすと、トペコンヒーロで飛翔。さらに、串刺し逆水平やダイブ式ヘッドハンターで追い討ちした。

 まだ余力を残すエルガンはジャーマンで強引にぶっこ抜くと、延髄斬りを一閃。フィッシャーマン式スパインボムをお見舞いしてあっと言う間に流れを強奪する。そして、荒技・雪崩式ブラックタイガーボムへ。

 間一髪で押し潰したYOSHI-HASHIは逆水平合戦こそ打ち負けてしまったものの、ジャーマンスープレックスで投げ捨てた。エルガンがコーナーに上がったのを利用してパワーボムを繰り出すと、トラースキック、ブレーンバスター、スワントーンボムと畳みかける。しかし、バタフライロックはかかりが甘く、チャンスを逃した。

 再びアクセル全開となったエルガンは旋回式スクラップバスターを皮切りに、串刺しラリアット、コーナー最上段からの雪崩式ブレーンバスター、コーナーへのパワーボムと一気呵成。エルガンボムに繋ぐ必勝パターンは防がれてしまったが、すぐに立て直し、ハーフネルソンスープレックス、ラリアット、ブラックタイガーボムと危険な大技ラッシュに出た。

 YOSHI-HASHIは何度も肩を上げて大声援を巻き起こす。勝負を急ぐエルガンはバーニングハンマーの構え。これで最後とばかりにYOSHI-HASHIをマットに叩きつけた…はずだった。

 エルガンが腰を落とした瞬間、YOSHI-HASHIはギリギリで不時着すると、すぐさまトラースキックでエルガンの顔面を射貫き、わずかばかりのチャンスをこじ開ける。そして、死力を振り絞り、フィッシャーマンバスター、バッククラッカーと猛ラッシュに出ると、最後は急角度のカルマで真っ逆さまに突き刺し、大逆転の3カウントを奪い取った。

 エルガンのパワーに圧倒されながらも、最後の最後で逆転星。YOSHI-HASHIがやっと1勝目を手にした。「前NEVERチャンピオンだったエルガンから勝ったのは凄い大きな1勝。パワーもスピードも桁違いで、途中、頭打っちゃって。あいつが本当に途中から熊にしか見えなくなっちゃった」と改めてエルガンの強さに脱帽したYOSHI-HASHIだったが、「そのエルガンを倒したから、俺は今日から『熊殺し』の異名でいこうと思ってます」と会心の勝利に胸を張った。

 次戦は7・27浜松。メインイベントでCHAOSの同門オカダ・カズチカと対戦する。「オカダと戦うのはいつ以来だろう? 俺がヤングライオン時代、神戸ワールド記念ホールでシングルで戦って、その後、久しぶりに東京ドームでシングルで戦った。それ以来、オカダは俺とのシングルはつまらないって言っていたけど、どんなつまらない試合になるのか、楽しみにしておいて」と独特の言い回しで決意をにじませたYOSHI-HASHIだった。

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