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7/22【全日本】諏訪魔&石川が世界タッグV1 大苦戦もTAJIRI&ヴァレッタに報復

『2018 SUMMER ACTION SERIES』福岡・博多スターレーン(2018年7月22日)
世界タッグ選手権試合=○諏訪魔&石川修司vsTAJIRI&ギアニー・ヴァレッタ×

 諏訪魔&石川の暴走大巨人コンビが大苦戦の末、TAJIRI&ヴァレッタに報復を遂げ、世界タッグ王座初防衛を果たした。

 6・30新札幌大会で崔&ジェイムスを破って5ヵ月ぶりに世界タッグ王者に返り咲いた暴走大巨人がこの日、初防衛戦を迎えた。挑戦者組はTAJIRIと新外国人で“マルタの力道山"ヴァレッタ。前哨戦ではヴァレッタの暴挙によって諏訪魔が首を破壊され、前夜の和気大会では石川がTAJIRIとの一騎打ちに勝利したものの、試合後にグリーンミストを被弾し、ヴァレッタのチェーンで絞首刑にされた。

 TAJIRIの頭脳とヴァレッタの狂乱ファイトに苦しめられてきた暴走大巨人は本番でも大苦戦を強いられた。たまりにたまったうっ憤を吐き出すように珍しい奇襲攻撃を仕掛けたものの、失敗に終わると、諏訪魔がヴァレッタのチェーンの餌食に。ヴァレッタの逆エビ固めに捕まった諏訪魔がロープに逃れても、TAJIRIがエプロンマットをかぶせてイス攻撃に出る。その後も諏訪魔が首攻めにさらされ、もん絶する時間が続いた。

 劣勢を打開した諏訪魔から石川に試合権利が渡ると、ショルダータックル、串刺しラリアットで挑戦者組を一刀両断にする大暴れをみせたが、ヴァレッタのドロップキックを食らって動きが止まってしまう。終盤には諏訪魔がヴァレッタの変型スープレックスで投げつけられ、首の痛みにのた打ち回った。

 一気に動きが鈍った諏訪魔は石川との連係に活路を求めるものの、サンドイッチラリアットは同士討ちに。TAJIRIとヴァレッタに二人がかりで噛みつかれて苦もんするばかりだ。それでも石川との連続技・境川をさく裂させ、ラストライドの構えに入ったものの、TAJIRIのグリーンミストを被弾。石川もグリーンミストを噴射されてローンバトルに追い込まれた諏訪魔はTAJIRIのバズソーキック、ヴァレッタのチェーンラリアットを立て続けに食らうピンチを迎えた。

 これを諏訪魔が3カウント寸前に返すと、暴走大巨人の大逆襲が始まった。ドロップキックを見舞うヴァレッタにドロップキックで徹底抗戦。串刺しラリアット、ジャーマン、ラリアットで一気にたたみかける。TAJIRIが竹刀を手に乱入しても、石川がファイアーサンダーで撃退。最後は諏訪魔がバックドロップでヴァレッタを料理し、逆転勝利を決めた。

 TAJIRI&ヴァレッタに報復を遂げた暴走大巨人が世界タッグ初防衛に成功。試合後は「俺たちは全盛期だ、オイッ!」の叫びで博多大会を締めた。TAJIRIのインサイドワークと覚醒しつつあるヴァレッタの暴れっぷりに大苦戦を強いられたもののタッグの至宝を死守。諏訪魔は「痛みを気持ちが超えるような感じ。逆によかったよ。いいね。あれぐらいやってくれると」とヴァレッタを認めつつ振り返った。

 前回の戴冠時は初防衛戦で宮原&ヨシタツに敗れて陥落。暴走大巨人にとってはこれからが仕切り直しとなる。当然、見据えるのは長期政権。「鬼門の1回目、防衛できたんで、俺らがこのベルトずっともういいだろってぐらい持ちましょう」と呼びかけた石川が「全日本のチームもそうだし、海外のチームもそうだし、日本のインディーもそうだし、広く深くいろんな奴らと防衛して、結局我々が防衛する」と宣言。第7代王者組・ジャンボ鶴田&谷津嘉章が樹立した最多防衛記録V7更新も見据えた。

 次期挑戦者が現れなかったことで、V2戦は未定だが、全盛期を証明するためにも、暴走大巨人はこれから世界タッグの歴史に残る大記録を目指す。

【試合後の諏訪魔&石川、青木、佐藤】
※諏訪魔&石川がバックステージに戻ってくると

▼青木&佐藤「おめでとうございます!」

▼佐藤「いきますよ。第83代世界タッグ王者・石川修司、諏訪魔、防衛おめでとうございます! 乾杯!!」

※4人でビールで乾杯

▼佐藤「(諏訪魔の首を)冷やそう、冷やそう」

▼諏訪魔「思いっきし電気走った。もう全身力が抜けて…(佐藤が首にビールを当てると)ありがとう。びっくりした。俺、こんなになるんだなって。予想外の、あのヴァレッタというのはこういう時だけてめぇ張り切りやがってバカヤロー」

▼石川「途中でスイッチ入ってましたね」

▼諏訪魔「何だよ、あいつ。俺は痛みを気持ちが超えるような感じ。逆によかったよ」

▼石川「何かちょっとね、食わせ物で終わるのかなと思ったら、意地みたいなのありましたね」

▼諏訪魔「あった、意地みたいの出してきた。挑発したからじゃないの?」

▼石川「クソガイジンって言葉わかったんですかね(笑)」

▼諏訪魔「でもいいね。あれぐらいやってくれるとこっちもね」

▼石川「前回これから時代を作ると言って1回目の防衛で失敗したんで、これ以上ない恥だったんで、鬼門の1回目、防衛できたんで、俺らがこのベルトずっともういいだろってぐらい持ちましょう」

▼諏訪魔「そうだね。ずっと持つよ。やりたいこといっぱいあるんだよ、いっぱい。まだまだあるよ。こんなんじゃ終わらないしさ、全然まだ全日本内だってもう一回、叩き直さなきゃいけない。やり直さなきゃいけないね。気になるところがあるよ、あいつら」

▼石川「全日本のチームもそうだし、海外のチームもそうだし、日本のインディーもそうだし、広く深くいろんな奴らと防衛して、結局我々が防衛するというね」

▼諏訪魔「そうだよ。当たり前だよ」

▼石川「新記録。防衛記録、最高記録、誰ですか?」

▼諏訪魔「記録抜くよ」

――ジャンボ鶴田&谷津嘉章の7回だが?

▼諏訪魔「その名前は偉大だな」

▼石川「いきましょう」

▼諏訪魔「よし、頑張りましょう」

▼佐藤「おめでとうございました!」

プロ格 情報局