プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

7/26【全日本】アジアタッグ戦へ秋山が野村&青柳に注文「俺らにない発想で驚かせてみろ」

『2018 SUMMER ACTION SERIES』
島根・浜田市金城総合体育館(ふれあいジム・かなぎ)(2018年7月26日)
○ウルティモ・ドラゴン&秋山準vsジェイク・リー&佐藤恵一×

 秋山がアジアタッグ王座V3戦へ向けて野村&青柳に「俺らにない発想で驚かせてみろ」と注文をつけた。

 ビッグマッチ7・29大阪大会で野村&青柳を迎え撃ってのアジアタッグV3戦を控える秋山&永田。前回の6・12後楽園大会では完勝防衛を果たし、秋山は「若さと勢いだけ」と挑戦者組を厳しく評価していた。

 もちろん若さと勢いが大きな力を生み出し、野村&青柳が雪辱を遂げる状況も考えられるが、現段階で秋山はその可能性は低いと考えている。なぜなら挑戦者組の動きが「想定内」だからだ。

 「若さで俺らを翻ろうしないといけないんだよね。動きが早くて見えないとか、そういうふうにしないといけないんだと思うけど、そのアイデア、考えがあいつらにあるのか」と疑問符を付けた秋山は、「教えてるのを見てるし、あいつらの成長をずっとみてきてるから。何をするのかわかるでしょ。でもその上をいかないといけない」と投げかけた。

 かつて若手時代の秋山はトップ戦線の戦いに放り込まれ、「先輩よりも何ができるかとか、どうやったらいいとこをもっていかれないとか。そこばっかり考えてた」という。だからこそ、野村と青柳からそんな部分が見えないことに物足りなさを感じ、「技とか見てるのも僕の方が多いし、ほとんどのものに対応できるというね。ということは何か違うことをやらないといけない」、「俺らにない発想というのは絶対あるはずなんですよね。俺の考えつかないような自分たちの発想を生かして考えないと」と敵に塩を送りつつ注文をつけた。

 野村と青柳は全日本の未来。「活性化するのは若い選手ですよ。俺らがどうのこうので活性化なんてありえない。若い選手がどう考えて行動するかで変わってくる」と期待しているからこそ、秋山は二人の奮起を求めている。

【秋山の話】(試合前)
――野村&青柳は「若さと勢いだけ」と発言していたが、秋山選手の中でアジアタッグ戦での秋山&永田組の勝利は確定していると?、

▼秋山「それはわからないですよ。勢いはバカにできないところがあるんで。でも若さで俺らを翻ろうしないといけないんだよね。動きが早くて見えないとか、そういうふうにしないといけないんだと思うけど、そのアイデア、考えがあいつらにあるのかっていうところですね。前にやった時もそうだし、前哨戦の流れもそうだし、シングルマッチ青柳とやった時もそうだし。あいつら4年ぐらいでしょ。僕26年でしょ。もうすべて技とか見てるのも僕の方が多いし、ほとんどのものに対応できるというね。ということは何か違うことをやらないといけない。そのアイデアが俺には見えない」

――彼らのやってくることは想定内だと?

▼秋山「その通りですよ。教えてるのを見てるし、あいつらの成長をずっとみてきてるから。何をするのかわかるでしょ。でもその上をいかないといけないんですよ。俺も若い頃は先輩よりも何ができるかとか、そんなことばっかり考えてたから。はっきり言って勝ち負けよりももしかしたらそこを考えたかもしれない。どうやったらいいとこをもっていかれないとか。そこばっかり考えてた。それがあいつらにはたぶん足りない。あいつらだけじゃなくてみんな全体的にね」

――いかに上の人間に泡を吹かせるかと?

▼秋山「そうそう。俺らにない発想というのは絶対あるはずなんですよね。それを活かせばいいのに、それがあまり感じられない。そんなことやっちゃうの?とか、そういうのがあっておかしくないんだけど、それがみえない」

――野村と青柳の戦いぶりに驚きがないと?

▼秋山「驚きあります? そんなことするんだ?とか。俺がノアにいた頃の若手は、特に丸藤なんかはそんなことやるの? あぁ、そういうやり方もあるんだって。だからあいつには俺、一目置いてるというか、こいつ凄ぇなって。俺の頭の中にないものをどんどんやってくるでしょ。いくら後輩でも凄いなと思わされたら半分負けてるみたいな感じがあるじゃないですか。それが(野村&青柳には)ないんですよ。まだ凄ぇなというのがないんですよ」

――だから常々「もっと考えろ」と言っていると?

▼秋山「俺の考えてることを考えてるようじゃ一緒なんですよ。俺の考えつかないような自分たちの発想を活かして考えないと。そうじゃないとたぶんお客さんも認めないと思う。凄ぇな青柳、野村というのがないと。もちろん俺も認めないし、負けないし」

――仮に野村&青柳が勝てたとしても想像を超えるものを提示できないと評価は上がらないと?

▼秋山「そうそう。それがないと、じゃあお前ら何なの? 若さって何なの?ってなるし、俺らに圧倒的な力で勝つんだったら、それはそれでオッサンだから仕方ないってなるし、それもない。発想力もない。厳しいんじゃないですか」

――秋山選手からすれば、彼らの成長を期待する部分も当然あると思うが?

▼秋山「だから考えろというのはそういうことであって、別にあいつらだけじゃないんですよ。他の奴らも考えてもらいたい。技一つとってもオリジナルというのが今ないでしょ。みんな人のばっかりやってるでしょ」

――驚きがない?

▼秋山「そうそう。全然、何それ?っていうのがないんですよ。みんな想定内」

――大阪まで時間がないが、彼らに期待するのは?

▼秋山「死ぬほど考えろって。若いんだから一日二日徹夜したって全然試合できるんだから。そういう気持ちでやらないと変わらないだろうし、俺らに勝ったってことにならないだろうし。というか認められないんじゃない? 勝とうが負けようが。お前ら今まで何してきたのってなるよ」

――逆に負けたとしても秋山選手、ファンを驚かせるものがあれば評価が上がるかもしれない。

▼秋山「次につながると思うんでね。それがなかったらつながらないと思うし、それは今日やるジェイクたちにも言えること。チーム作ったけど、じゃあ何をやるの?と。リングの上であっと驚かせることをやらないとね。ジェイクだって俺のやってることやってたでしょ。じゃあ、そこにプラスアルファしないと、自分のオリジナルを。もうここまで来たら真似してますじゃないんだよ。チームリーダーなんだから、それプラスアルファ何かやらないといけない。新弟子と同じ。だからもっともっと考えないと。自分が上にいったってことを自分で自覚しないと。健斗の上に並ぼうとしてるわけでしょ。もうちょっと変えないと考えを」

――みんなが考えて新しいものをどんどん出していけば全日本も活性化すると?

▼秋山「そうですよ。活性化するのは若い選手ですよ。俺らがどうのこうので活性化なんてありえない。若い選手がどう考えて行動するかで変わってくると思うし。(野村と青柳が練習生を指導している姿を指して)こうやって若い子の練習してるのはいいけど、もう自分らのことをやるべきだな。新弟子を教えるのはいいけど、今、迫ってるでしょ。あと3日でしょ。じゃあ自分らの何をやるとかいう練習をしないと」

――野村&青柳にとって大阪のアジアタッグ戦は試練の一戦になりそうだが?

▼秋山「試練でしょう。バリバリの試練ですよ。これほどの試練はないっていうぐらいの試練だよ」

――よりによって相手が人一倍厳しい秋山選手と永田選手だけに…。

▼秋山「めんどくさいオッサンだからね。だけど俺も武藤さんとか、馳さんとかとやる時はそんなことを考えながらやってたからね。あいつらがどこまで考えてるかですよ」

――存在感でどれだけ食えるかと?

▼秋山「俺、それしか考えてなかった。入場からどうやってもっていかれないようにするかとかね」

――はた目から見て野村と青柳にそんな欲が足りなさそうだが?

▼秋山「それだったらトップとか絶対なれないですね。これだけ必死に考えた俺でもトップじゃないんだから。もっと高い意識を持ってもらいたい。みんな『ライバル誰なの?』って聞くと、(リング上を指して)このへんのこと言うからね。違うって。それこそだいぶ上にいってるけど、新日本プロレスであったり、他の競技だったりを見て、クソー、俺もあそこまでいきたいなと思わないと。それが原動力でしょ。高い目標を持たないと」

プロ格 情報局