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7/28【新日本】SANADA肉薄もオメガが無傷の5連勝 「完全優勝」を宣言

『戦国炎舞-KIZNA- Presents G1 CLIMAX 28』愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ/名古屋)(2018年7月28日)
Bブロック公式戦 ○ケニー・オメガvsSANADA×

 オメガがSANADAの連勝を3で止めて無傷の5連勝。Bブロック単独首位の座をキープしたIWGP王者は「完全優勝」を宣言した。

 2年ぶりV2、そして史上3人目となるIWGP王者の優勝を狙うオメガはここまで4戦全勝。初戦の内藤を皮切りに、後藤、トンガ、ロビンソンをことごとく撃破し、王者の実力を示してきた。対するSANADAは初戦で後藤に敗れたものの、ザック、飯伏と実力者を連破してここまで3連勝中。両者は昨年も同ブロックで対決し、オメガが完勝しているが、SANADAが肉薄して進化をみせつけた。

 先手を取ったのはオメガ、低空ドロップキックを口火に左ヒザへの集中砲火を浴びせる。場外戦ではフェンスやエプロンの角に腰を叩きつけると、エプロンへのニークラッシャーで再び左ヒザを痛めつけた。

 その後もオメガのねちっこい足攻めが続いたが、SANADAは起死回生のミサイルキックを放って反撃を開始。リープフロッグで翻ろうしてのドロップキックでオメガを場外に府域飛ばすと、プランチャを発射していく。オメガがセカンドロープからムーンサルトを投下しても、両ヒザで迎撃したが、自らの左ヒザにダメージを受けてしまった。

 すかさずオメガがフランケンシュタイナーで逆襲。場外に転落したSANADAにノータッチトペコンヒーロで突っ込んだ。この一撃で流れは再びオメガに。コタロークラッシャーで追撃すると、SANADAが放ったスワンダイブ式ミサイルキックをパワーボムで切り返す。ミサイルキック、高速ドラゴンスープレックス、ショートレンジのヒザ蹴り連打と攻撃の手を緩めず。SANADAは前のめりに倒れ込んだ。

 それでも立ち上がったSANADAはエルボーを連発。カウンターの飛びヒザ蹴りを食らってもタイガースープレックスで反撃ののろしを上げ、Scull Endを狙ったものの、オメガが阻止。SANADAがドロップキックを見舞っても、カウンターのVトリガーをさく裂。ダブルアーム式パイルドライバーで真っ逆さまに突き刺した。SANADAの動きが止めると、場内からSANADAコールが発生したが、オメガはかき消すようにVトリガーをぶち込み、片翼の天使の構えに入った。

 粘るSANADAもドラゴンスリーパーで切り返し、そのままジャイアントスイングのようにぶん回す。ラウンディングボディプレスは不発に終わっても、後方回転からScull Endに持ち込み、勝機を作ったものの、ラウンディングボディプレスが自爆に終わってしまう。それでもSANADAは大コールを受けてエルボー合戦で真っ向から渡り合い、エルボースマッシュを連発。ムーンサルトで飛びついてのscullendを仕掛けたが、オメガが両足をクラッチしての変型パイルドライバーで切り返した。後頭部へのVトリガーをぶち込むと、SANADAは片翼の天使をリバースフランケンシュタイナーで切り返したが、オメガは不時着。SANADAがデスティーノの要領で飛びついたところを担ぎ上げ、片翼の天使を爆発させて20分超の熱戦に終止符を打った。

 これでオメガは無傷の5連勝。勝ち点を10に伸ばし、Bブロック単独首位の座を守り抜いた。昨年以上に苦しめられたとあって、「この試合について、あれはSANADAさんが進化したと思いますか?」とファンに問うたオメガは、「去年はな、同じブロックにいたSANADAさんが。私も戦いました。その時は簡単に10分だけでした。今年は時間わからないけど、もうちょっと長くやりましたね。さっきの質問を個人的には答えたくはないんですけど、当たり前のことですよね」と遠回しにSANADAを称えた。

 次戦は8・1鹿児島でのザック戦。新日マットでは初めて実現することになる。「みんなの素敵なチャンピオンはもうボロボロなんですけど、ザックは私と同じレベルではない。ザックは勝てません」と断言したオメガは、「だからさ、この次の試合も私が勝ち続けて完全に優勝します」と宣言。「グッバイ…アンド・グッド・ナイト Bang!」と拳銃ポーズを決めて名古屋大会を締めた。

 一方、連勝が3でストップしSANADAは2敗目で足踏み。8・1鹿児島での次戦でUS王者・ロビンソンと対決する。

プロ格 情報局