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7/29【ZERO1】VM対決で熱闘も…田中25周年興行へTARU「弾丸先輩はオイタが過ぎる」

『第18回 真夏の祭典火祭り 2018 決勝戦』東京・後楽園ホール(2018年7月29日)
○クリス・ヴァイス&田中将斗vs火野裕士&ハートリー・ジャクソン×

 白熱のブードゥー・マーダーズ(VM)対決でヴァイスがパートナーのジャクソンを撃破。試合後、TARUは9・30後楽園で行われる田中25周年興行を前に、「弾丸先輩はオイタが過ぎる」と意味深げに苦言を呈した。

 VMの田中&ヴァイス組と火野&ジャクソン組が「火祭りスペシャルタッグマッチ」で激突した。田中とヴァイスはAブロック、火野とジャクソンはBブロックにそれぞれエントリー。惜しいところで決勝進出を逃した。8・5川崎では、田中&火野組が保持するインターコンチネンタルタッグ王座にジャクソン&ヴァイス組が挑戦することが決まっており、変則的な前哨戦となった。

 先発したジャクソンとヴァイスがショルダータックルで正面衝突を繰り返せば、火野と田中も肉弾戦を展開。VMらしからぬ真っ向勝負で幕を開ける。場外戦に飛び火すると、田中とジャクソン、火野とヴァイスが所狭しと大暴れ。田中がスタンド席の中通路でジャクソンにボディスラムを見舞えば、火野とヴァイスはリングサイドで逆水平を打ち合った。

 その後も同門対決とは思えぬ激しい戦いは続き、試合はシーソーゲームに。両軍が互いに大の字になる場面が何度も見られた。特に目立ったのが田中と火野の絡み。エルボーと逆水平を何度も打ち合うと、火野は両手を背中に回して、あえて仁王立ちで受け止める場面も観られた。

 キャリアで劣るヴァイスも活躍。火野の巨体を滞空式ブレーンバスターでぶん投げて、場内を沸かす。火野のラリアットやジャクソンの河津落としを食らってしまうが、譲らないヴァイスはジャクソンに最上段から雪崩式ブレーンバスターでぶっこ抜いた。

 気持ちで負けないジャクソンもすぐさま立ち上がってラリアットを振り抜く。一気にデスバレーボムで勝負に出るも、ヴァイスはキックアウト。残り時間3分のコールとともに、火野を呼び込み、合体パワーボムを敢行した。さらに、ダイビングエルボードロップを落とした。

 土俵際まで追い込まれたヴァイスだったが、火野とジャクソンを同時に担ぎ上げて投げ飛ばし、どよめきを巻き起こす。すかさず田中のスーパーフライがジャクソンに決まると、ヴァイスはジャックハマーで追撃。田中がスライディングDで加勢すると、ヴァイスのパッケージドライバーがさく裂し、ジャクソンを葬った。

 VM対決は熱戦の末、ヴァイスに凱歌。インタータッグ王座に挑戦する前に、パートナーのジャクソンを沈める形となった。ここでTARUがリングイン。マイクを持つと、「今の試合見たか? 見たか? VM同士の戦いや。ワシはこの日がくるのをどんだけ待っとったか」と感慨深げに語り、「火祭りの決勝戦でこんな素晴らしい試合が見れて感無量や」とつぶやいた。

 「これからもドンドンVMは進化していって、もしかすると、アメリカにも渡っちゃうかもしれんな。今のZERO1はVMが仕切るっとるっちゅうことやな」とアピールしたTARUだったが、気になるのが最近の田中のこと。9・30後楽園は田中の25周年記念大会として行われるが、TARUはそれについて言及し、「お祝いを言いたいとこやが、弾丸先輩はオイタが過ぎる」と苦言を呈した。

 最近の田中は黒潮“イケメン"次郎とタッグを組むことが多く、その際にはジャケットを着用して試合に臨んでいる。そんな田中を許せないTARUだったが、火祭り優勝でそれを帳消しにすると約束したものの、実現には至らなかった

 「遊びすぎやわ。まあ、ワシもいろいろと考えておりまんねん」とTARU。意味深げな発言を連発したものの、「今日のところは素晴らしい4名の試合に拍手を送ったってくれや。今日のところはそういうことで、まあ、そういうこっちゃ」と締めくくった。

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