8/5【新日本】ペイジが殊勲の鈴木狩りで3勝目

『戦国炎舞-KIZNA- Presents G1 CLIMAX 28』エディオンアリーナ大阪(2018年8月5日)
Aブロック公式戦 ○ハングマン・ペイジvs鈴木みのる×

　ペイジが殊勲の鈴木狩りを果たし、3勝目をあげた。

　4勝3敗で鈴木と2勝5敗のペイジがAブロック公式戦で対戦した。鈴木はわずかながらブロック突破の可能性を残している。

　まずは前日の前哨戦ではいいようにやられてしまったペイジが気持ちを見せる。あとから入場してくると、いきなり鈴木を襲撃。場外に連行すると、セコンドのエル・デスペラードもろとも鉄柵に投げつけた。荒ぶるペイジは花道や後方の客席にも鈴木を叩きつけると、入場ゲードのあるステージからケブラーダを敢行。捨て身の攻撃で先制した。

　しかし、リングに戻ると、鈴木がチキンウイングアームロックに捕らえて逆襲。お返しとばかりに鈴木は場外戦に持ち込んだ。ペイジを鉄柵に投げつけて、観客席まで連行。そして、イスや客席を仕切る場外フェンスを使って執拗にいたぶった。

　防戦一方となったペイジだったが、気持ちは折れず、ラリアットで反撃開始。エルボー連打で前に出ると、串刺しラリアットを2連発でぶち込む。鈴木のフロントハイキックをかいくぐり、串刺しドロップキックを発射すると、ブロックバスターホールドも完璧に決まった。

　負けじと鈴木は打撃戦で試合を立て直し、串刺しフロントハイキック、ランニングローキックで再び逆転。脇固めで右腕を捕獲すると、変型羽根折り固めに移行。ペイジは悲鳴を上げるしかない。鈴木はエスケープしたペイジの頭をはたいて挑発し、エルボー合戦に持ち込む。ペイジもツバを吐きかけて意地を発揮し、エルボー乱射を浴びせたが、表情を一変させた鈴木は強烈な一撃でペイジにヒザをつかせた。

　追い込まれたペイジは、ジ・アダムス・アップル(前転飛び込み式ラリアット)を仕掛けるも、読んだ鈴木はスリーパーに捕獲。そこからゴッチ式パイルドライバーへ。こらえたペイジは、ロープに飛んだ鈴木にローリングエルボーを突き刺すと、トラースキックで蹴り飛ばした。戦場がエプロンに移動すると、鈴木のエルボーに被弾するが、それでも今度こそジ・アダムス・アップルを一閃。勝機を掴む。

　ペイジはライト・オブ・パッセージの構えに入ったものの、背後に不時着した鈴木はまたまたスリーパーで長時間絞め上げた。身体の力が抜け、失神寸前のペイジを見るや、満を持して再びゴッチ式パイルドライバーの構えに。しかし、寸前でこらえたペイジがそのままライト・オブ・パッセージを敢行。逆転の一撃で鈴木から殊勲の3カウントを奪い取った。

　ペイジが鈴木のブロック突破の野望を打ち砕く値千金の白星。場内を大きく沸かせて、インパクトを残した。「右腕もやられた。左腕もやられた。落とされかけた。とことんやられたけど、一瞬だ。一瞬であいつを持ち上げて叩きつけた」と会心の勝利をアピールしたペイジは、「これで俺の名も大きく上がる。これまで俺が感じたことのない瞬間だった。これが現実なんだ」と喜びを爆発させた。次戦の8・10日本武道館ではYOSHI-HASHIと対戦する。