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8/25【NOAH】北宮悔しさあらわ…杉浦“技あり"で直接ピン GHC防衛へ「引き出しの違い」まざまざ

『Summer Navig. 2018』群馬・YAMADAグリーンドーム前橋 サブイベントエリア(2018年8月25日)
○杉浦貴&丸藤正道&齋藤彰俊vs拳王&中嶋勝彦&マサ北宮×

 9・2後楽園大会のGHCヘビー級選手権試合に向けた前哨戦で、王者・杉浦が挑戦者・北宮から“技あり"で直接ピンフォール勝ち。キャリアと引き出しの違いをまざまざと見せつけ、北宮を激しく悔しがらせた。

 前橋大会のメインでGHCタッグ王者の丸藤&齋藤組との上位世代軍“王者トリオ"で、北宮&中嶋&拳王の強力新世代軍トリオと激突。のっけから先発した杉浦と北宮は、いきなりフルスロットルのショルダータックルで何度も正面衝突し、場内を熱く染め上げた。

 終盤には“シングルマッチ"状態に。押し込んだのは北宮だった。杉浦が誇る鬼のワンツーエルボーでヒザをついた北宮だったが、逆に立ち上がる反動を利用してのエルボーをアッパー気味にブチ込み、杉浦もたまらず両手をマットについた。さらにはジャーマンで豪快にぶっこ抜いて投げ捨て、串刺しの胴タックルへ。ラリアットをヒザ蹴りで迎撃されても、杉浦の突進をリープフロッグで避けるや、カウンターのスピアーをズバリ。立て続けに今度こそのラリアットを叩き込み、サイトースープレックスの体勢に入って必勝パターン…かと思われた。

 だが、上空で体を反転させた杉浦は、そのまま北宮を押しつぶして片エビ固めでガッチリ。ぎりぎりで3カウントを奪い去り、技ありの逆転勝利で挑戦者から直接ピンフォール勝ちを奪ってみせた。

 レフェリーに抗議する北宮に、指を3本示して勝ち誇る杉浦。マットを叩いて悔しさをあらわにする北宮めがけてマイクを握ると「ワン、ツー、スリーだよ。俺の勝ちだよ、分かったか? 9月2日・後楽園。今日と同じ結果でワン・ツー・スリーだ。ゴー・フォー・ブロック? 当たって砕けろ? だったら俺に負けるんだよ。さっさと分かったら帰れ」と宣告し、北宮は怒りと情けなさを押し殺すような激情あふれる表情で引き上げるほかなかった。

 バックステージでも杉浦は「詰めが甘いんじゃないのか? マサ。詰めが甘いんだよ。正面からもぶつかってるけどな。その上で、まだまだ引き出しはあるってことだよ。経験の差が出るんじゃないのか?」と“キャリアと引き出しの違い"を強調。早くも最終前哨戦となるあす(26日)の上越大会に向けて「今日みたいな感じだと困るな。全然。前哨戦、明日で最後だろ? もっと思いっきり来てくれよ」と余裕しゃくしゃくでハッパをかけた。


【試合後の杉浦&丸藤&齋藤】
――前哨戦を振り返って?

▼杉浦「詰めが甘いんじゃないのか? マサ。詰めが甘いんだよ」

――正面からぶつかるだけでは勝てない…ことを示したようにも見えたが?

▼杉浦「正面からもぶつかってるけどな。その上で、まだまだ引き出しはあるってことだよ。経験の差が出るんじゃないのか?」

――タッグ王座戦に向けては?

▼丸藤「拳王、強くてたまんないよ。強くて強くてたまんない。もっと来てくれ。結果は今日、俺たちの勝ちだ。でも、もっと来てくれ。強いな、拳王」

――拳王が要求したシングルマッチでの前哨戦をスカした形になったが?

▼丸藤「スカしてねえよ。顔じゃねえってことだ」

――齋藤選手は?

▼齋藤「タッグもあるけど、シングルもね。あらゆることを乗り越えて、かき分けてトップに立った人間は違うよ。俺たちの年代は譲らねえ!」

――前哨戦は残り一戦のみだが?

▼杉浦「今日みたいな感じだと困るな。全然。前哨戦、明日で最後だろ? もっと思いっきり来てくれよ。もう前哨戦ないんだから」

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