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8/26【NOAH】北宮が最終前哨戦で杉浦ピン! 方舟新章でのGHC獲りへ「手応え十分」

『Summer Navig. 2018』新潟・上越観光物産センター(2018年8月26日)
○マサ北宮&中嶋勝彦&拳王&清宮海斗vs丸藤正道&齋藤彰俊&クワイエット・ストーム&杉浦貴×

 9・2後楽園大会でGHCヘビー級王座に挑戦する北宮が、最後の前哨戦で王者・杉浦から直接ピンフォール勝ち。2年越しの王座奪取へ「十分な手応え」を強調した。

 上越メインの“方舟世代闘争"8人タッグ戦で最後の前哨戦。前夜の前橋大会では一瞬の切り返して杉浦に逆転負けを喫していた北宮は、いつにも増した気迫で王者の牙城に食らいついた。

 そして乱戦模様となった終盤。最後までリングに残って“タイマン状態"となる。互いに雄叫びを上げながらこん身のラリアットで正面衝突を繰り返したが、北宮がスピアーを狙ったところで、杉浦の放ったヒザ蹴りがカウンターで顔面にめりこみ、タフな北宮もたまらず前のめりに崩れ落ちた。

 すかさず杉浦は狙いすましたニーバットで突っ込んだものの、北宮は真っ向からこれをキャッチ。逆に力技のブレーンバスターで投げ飛ばして反撃に転じると、今度こそのスピアーで杉浦を吹っ飛ばす。続くサイトースープレックスは踏ん張られたものの、北宮は強烈な張り手一発でGHC王者をグラつかせるや、鮮やかな反り具合の投げ捨てジャーマンへ。すかさずこん身のラリアットを叩き込むと、最後はサイトースープレックスでぶん投げ、完璧な3カウントを奪ってみせた。

 最終前哨戦で強い王者を完全にねじ伏せる直接ピンフォール勝ち。マイクを握った北宮は「杉浦ぁ! 一矢報いたとは思っちゃいねえ。マサ北宮が杉浦貴からピンフォールを取れる。その事実をここ上越で知らしめたまでだ。9月2日の後楽園ホール。命をかけてお互いの生き様ぶつけ合って、徹底的にやるぞこの野郎!」と宣告したうえで、「ゴー・フォー・ブロックだ! 俺が時代をぶち壊す! 以上!!」と叫び、上越大会を締めくくった。

 杉浦越えを果たしたうえでのGHCヘビー戴冠は、北宮にとって2年越しの悲願だ。2016年9月の後楽園大会で、当時鈴木軍の王者だった杉浦に挑んで玉砕。「状況も鈴木軍がいた時とは大きく変わってるし、ノアの中の状況もぜんぜん違う。いろんな意味で別モンの杉浦貴と、いろんな意味で別モンのマサ北宮の戦いだと思ってる。2年前とオーバーラップするような戦いはしたくないし、そういう試合をしたら負けるんでね。それ以上の試合をして勝ちたい」と北宮。前哨戦は3戦のみと少なかったが「手応えは十分あるよ。9月2日、大いに期待をしてほしい」と悲願成就へ力を込めた。

 何より9・2後楽園大会は『方舟新章2018』と銘打たれている。「方舟新章って言って、うちら新しい世代の人間がやられたら名前負けもいいとこ」。上位世代が押し込む方舟世代闘争の風向きも、力ずくで変えてみせる腹づもりだ。


【試合後の北宮】
▼北宮「リング上でも言った通り、今日の結果は一矢報いたんじゃない。マサ北宮のあるのままの実力を知らしめただけだ。もちろんタイトルマッチはそんなに簡単に勝てるもんじゃないのは分かってる。ただ、この短期間の前哨戦のなかで、9月2日まで、どれだけ高められるか。どれだけ杉浦を追い込めるか。たったの3試合しかなかった前哨戦だけど、手応えは十分あるよ。9月2日、大いに期待をしてほしい」

――2年ぶりの杉浦への挑戦となるが、前回と比較しても近づけている実感があると?

▼北宮「状況も鈴木軍がいた時とは大きく変わってるし、ノアの中の状況もぜんぜん違う。いろんな意味で別モンの杉浦貴と、いろんな意味で別モンのマサ北宮の戦いだと思ってる。2年前とオーバーラップするような戦いはしたくないし、そういう試合をしたら負けるんでね。それ以上の試合をして勝ちたい」

――杉浦からは『今一歩くすぶってるんでは?』との指摘もあったが?

▼北宮「いつだって現状には満足してないから。確かにひとつは杉浦の言う通りかもしれない。ただ、大きなお世話だ」

――世代闘争で上位世代が押している状況で、9・2後楽園を迎える。大会タイトルは『方舟新章2018』だが?

▼北宮「方舟新章って言って、うちら新しい世代の人間がやられたら名前負けもいいとこ。必ず獲りたい」

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