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8/26【DDT】遠藤との同門対決制して佐々木がKING OF DDT初制覇、10・21両国でKO-D王座挑戦へ

『BLACK OUT presents KING OF DDT 2018 FINAL ROUND』東京・後楽園ホール(2018年8月26日)
「KING OF DDT 2018」トーナメント決勝戦 ○佐々木大輔vs遠藤哲哉×

 遠藤との同門対決を制して、佐々木がKING OF DDT初制覇。10・21両国でのKO-D無差別級王座挑戦権を獲得した。

 「KING OF DDT 2018」はDAMNATIONの同門対決。佐々木と遠藤が激突した。遠藤がDAMNATION入りしてから初の一騎打ち。佐々木は8度目の出場にして初の決勝進出で、当然勝てば初優勝。対する遠藤は3年連続の決勝戦進出で、勝てば2連覇となる。

 握手を交わして試合はスタート。佐々木は遠藤に寝転ぶように命令し、すぐにフォールに行くが、遠藤は肩をあげる。それどころか首固めで抵抗すると、佐々木が「どういうことだ?」と激怒。遠藤が首根っこを掴んで呼応すると、佐々木は容赦なくナックルパートでメッタ打ちにした。

 遠藤はフランケンシュタイナーで佐々木を場外に叩き落とす。一旦はセコンドのマット・ポーリーを盾にされて未遂に終わるも、すぐにサスケスペシャル(側転からのノータッチケブラーダ)を浴びせて先制した。

 しばらく後手に回った佐々木だったが、ロープを挟んだ状態でドラゴンスクリューをお見舞いして、反撃の狼煙をあげる。鉄柱めがけてニークラッシャーを強行。リングに戻っても、ヒザ十字固めなどで左ヒザにダメージを重ねていった。負けじと遠藤は空中殺法を連発して反撃に出たが、スワンダイブ式エルボーは空転。不時着するも、ヒザのダメージから動きが止まってしまう。見逃さない佐々木はドロップキックを連打すると、クロスフェイスに捕獲した。

 しのいだ遠藤は雪崩式フランケンシュタイナー、スワンダイブ式ファイヤーバードスプラッシュと大技を連発するも、エプロンからの断崖式トーチャーラックボムは決まらず。反対に佐々木はロープを使った宙吊り式クロスフェイスで遠藤を絞め上げると、リングサイドのパイプイスに座らせ、そこにコーナーから捨て身のダイビングエルボーアタックを浴びせた。

 だが、リングでのダイビングエルボードロップは痛恨の自爆に。遠藤はオーバーヘッドキックでリズムを取り戻すと、得意のゆりかもめに捕らえた。さらに、準決勝を制した変型式に移行しようとするが、佐々木はロープに足を伸ばす。止まらない遠藤は佐々木の顔面を挑発的に蹴り飛ばすと、ポーリーが得意とするポーリーバスター(ランニング式バックフリップ)を披露。そして、シューティングスタープレスへ。

 これは避けられてしまい、不時着したところをベトナムドライバーII(リバースみちのくドライバー)に持ち込まれてしまったが、続くミスティカ式クロスフェイスを遠藤はツームストン式剣山フェイバスターで撃墜。その場飛び式スパニッシュフライ、旋回式トーチャーラックボムと得意技を惜しげもなく連発して佐々木を追い詰めると、再びシューティングスタープレスで宙を舞った。

 しかし、佐々木はまたも回避して自爆を誘う。すぐさまフランケンシュタイナーで追撃。粘る遠藤もハンドスプリング式レッグラリアットから雪崩式フランケンを狙ったが、これを利用した佐々木は雪崩式ペティグリーをズバリ。一気にミスティカ式クロスフェイスからターンオーバークロスフェイスに持ち込んで、遠藤からギブアップを奪い去った。

 DAMNATION対決は佐々木に凱歌。KING OF DDT初制覇を果たし、優勝賞金100万円と10・21両国のメインイベントでのKO-D無差別級王座挑戦権を手にした。

 「どうやら俺が優勝したみたいだな」と宣言した佐々木は、「おい、哲哉。お前、強くなったな。でもな、一番強いのは誰だ?言ってみろ」と準優勝の遠藤にマイクを向ける。遠藤は「負け犬って言ってすいませんでした。一番強いのは佐々木大輔様です」と明言。佐々木は「その通りだ、哲哉。それでいいんだ」とご満悦の表情を見せた。

 KO-D王座挑戦権を獲得した佐々木だったが、現王者の男色ディーノは8・28新木場で里村明衣子との防衛戦が控えており、対戦相手は決まっていない。当然、誰もリング上には現れなかった。佐々木は「俺のやり場のない気持ちはどうするんだ?」とこぼすばかり。それでも、「俺が優勝したからには、両国のメインでKO-Dのベルトを獲ってやるよ。今、ここで宣言する」と断言した。

 「俺は優勝したって、ベルトを獲ったって泣いたりしねえよ。いいか、2016年、2017年、2018年、KING OF DDTの頂点にいるのは常に俺たちDAMNATIONだ」と佐々木。「俺たちは群れない、媚びない、結婚しない。このマザーアース、そしてこのDDTのリングは俺たちDAMNATION、そして、この俺、カリスマ・佐々木大輔中心に回ってるんだ。覚えとけ」と吠えて、激闘続きのトーナメントを締めくくった。

【試合後の佐々木&遠藤】
※高尾&ポーリーを加えた4人でコメントを発表

――昨日の優勝宣言通りにKING OF DDTを制したが?

▼佐々木「見たか、おい。哲哉が俺にたてつきやがったからな。誰が一番強いか、言ってみろ? 石川修司か?」

▼遠藤「いや、違います。佐々木大輔様です」

▼佐々木「その通りだ。一番強えヤツが優勝するんだよ。言いたいことがあったんだけど、忘れたぜ」

――準決勝のHARASHIMA戦では追い込まれながらも丸め込んだ。あれは狙っていた?

▼佐々木「狙ってたよ。全部狙い通りだよ。人生っていうのはな、全て狙い通りだ。見たか? そうだ。このトーナメント、俺が全部きついんだよ。対戦相手が。お前(遠藤)は楽ばっかりしやがって。ゴージャス松野とか、MAOとか、平田とかよ、お前は楽ばっかしやがって」

▼遠藤「樋口…」

▼佐々木「樋口なんかチョロいだろ? 俺なんて毎試合きついぞ。昨日だってえらい目にあってよ。今日だってえらい目にあってよ。でもまあ、勝ったのは…」

――佐々木大輔…

▼佐々木「その通りだよ」

――両国のメインに出場するのは決まったが、まだ対戦相手は決まっていない

▼佐々木「そうだよ。俺は両国のメインをやるから。両国のメインが決まると、泣くヤツとかいるだろ? 腹立つな。いいよ、何でも相手なんか。両国のメインじゃなくたって何でもいいんだよ。いつだって、その日の一日が通り過ぎていくから。今日のために生きてるんだよ。両国なんかいつだよ? 10月だろ? 生きてるかわからねえよ。今のうちから考えられねえよ」

――賞金100万円については?

▼佐々木「金があるからな。でもな、今日に向けてコンディションを整えるために、普段の3倍以上の酒を飲んで、体を鍛えてきたから、もう金がねえんだよ。今週、ずっと食パン食べてたから。金を返さなきゃいけないんだ。だから、すぐに無くなっちゃうんだ。ごめんな、哲哉。だから俺たちはな、明日からブラックアウト(優勝の副賞となったエナジードリンク)を路上で売って、それで生活するから。これで両国まで辿り着くぞ、俺たちは」

▼遠藤「俺たち? 俺もですか(笑)」

▼佐々木「ああ。俺の借金を返す金をくれ。100万じゃ足りねえんだ。質問は?」

――遠藤選手はこういう形で佐々木選手と当たって、いろいろ思うことはあった?

▼遠藤「昨日、コメントで、カリスマが仮に決勝に来て当たることになっても、心を鬼にして潰しに行くって言ったけど、やっぱり最初、ちょっと戸惑いがあって。それが敗因だなと思っているんですけど、どうですか、カリスマ?」

▼佐々木「俺はな、戦うのは何年ぶりだ? 何年ぶりかわからねえけど、哲哉がDAMNATIONに入ってから、もう俺に勝つことはないように、キッチリといつもトークで教育しているから。お前が何やったって、俺には勝てないんだよ。残念だったな」

▼遠藤「絶好調ですね」

▼佐々木「ああ、わかったか! 質問は?」

――3年連続でKING OF DDTはDAMNATIONが制しているが?

▼佐々木「逆にどう思う? このリング上で、常に俺たちが中心にいることに対して、マスコミは何を思う?」

――正統な実力の表れだと思う

▼佐々木「その通りだよ。俺たちに実力があるから、常にリングの中心にいるんだ。絶好調だろ?」

▼遠藤「絶好調ですね」

▼佐々木「質問は?」

――今回のトーナメントを制した一番の勝因は?

▼佐々木「勝因か。決勝が哲哉だったことだな」

――違う相手だったら?

▼佐々木「早くお家に帰りたくなってたな。質問は?」

――両国のメインに向けての思いは?

▼佐々木「両国のメインに立つにあたって、もう辿り着ければいいよ。立てればいいよ。立てるかわからないから。次の試合、いつだ?」

――明後日にある

▼佐々木「明後日か。明後日俺が現れたら、その時に聞け。生きてるかわからねえからな。よし、(ブラックアウトを)売りに行くぞ」

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