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8/27【全日本】世界ジュニア新王者・岩本がV1戦の相手に近藤を指名

 8・26流山大会で世界ジュニアヘビー級王座初戴冠を果たした岩本煌史が一夜明けた27日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。初防衛戦の相手にWRESTLE-1近藤修司を指名した。

 7・15後楽園に続く再挑戦となった岩本は苦闘の末に青木篤志を破り、世界ジュニア初戴冠。4度目の挑戦にして全日ジュニアの至宝ベルトを手にした。試合後、全日ジュニアの新たな牽引者となる覚悟を口にしていたが、一夜明けたこの日、ベルトの重みを実感しつつ、「ふがいない試合をして、やっぱり岩本じゃダメだ、もう一回俺がいこうと思われたら、せっかく昨日獲った意味がなくなってしまうので、そこらへんは自分がジュニアの象徴だと思って、これからは引っ張っていきたい」と改めて宣言した。

 岩本の戴冠によって全日ジュニアの図式は間違いなく変わる。「もちろん所属で盛り上げていきたいという気持ちはあるんですけど、それは青木さんがやってきたことなので、新しいことをしなくちゃいけない」と独自の戦い模様を描いていくつもりの岩本はジュニアタッグリーグ戦を通じて「他団体から若い選手とかも出てたんで、若い選手同士で新しい戦いを見せて盛り上げていった方が、新しい景色がみえてきて面白くなってくる」と確信。「僕も今28で20代なので、20代の選手とガンガン魂削るような試合で盛り上げていきたいなという思いはありますね」とこれからの防衛ロードを見据えた。

 だが、その前に一つ清算しておかなければいけないことがある。W-1近藤へのリベンジだ。2月の「Jr. BATTLE OF GLORY」優勝戦で敗北を喫し、先の「Jr.TAG BATTLE OF GLORY」公式戦(8・18後楽園=岩本&TAJIRIvs近藤&鈴木鼓太郎)でも丸め込みながらピンフォール負けを喫した。そこで岩本は「もし僕の意見が通るのであれば、ぜひ初防衛戦の相手は近藤修司をお願いしたい」と初防衛戦の相手に指名。「チャンピオンとして近藤修司を迎え撃って、キッチリ叩きのめして次のステージに行きたい」と宣言した。

 近藤はかつて世界ジュニアを2度戴冠(第23代、34代)し、全日ジュニアの絶対王者と称されたこともある。先のジュニアタッグリーグでもキングコングパワーをみせつけたばかりだ。全日ジュニアを背負って立つ覚悟の岩本は、理想とする戦いに乗り出すためにも自ら高いハードルを課し、それを突破するつもりだ。

【会見の模様】
▼岩本「まずタッグリーグでTAJIRIさんと組ませてもらって、この1ヵ月、本当に濃い1ヵ月だったなと振り返って思っていて。この1ヵ月、試合を追うごとに自分の中でも変化と進化というのが感じ取れて、その結果が世界ジュニアにつながったかなというのは思うんですけど。世界ジュニア、勝ちはしましたけど、獲ったからといって青木さんの牙城を完璧に崩した、超えたのかといわれたら、やっぱりまだまだ試合の内容面では終始リードを奪われたままだったので。ここがベルト獲ってから進化の見せどころかなと思うので。せっかく青木さんから獲ったんで、青木さんから任せてもらったというふうに勝手に僕は思ってるんで、このあとにふがいない試合をして、やっぱり岩本じゃダメだ、もう一回俺がいこうと思われたら、せっかく昨日獲った意味がなくなってしまうので、そこらへんは自分がジュニアの象徴だと思って、これからは引っ張っていきたいと思います」

――初めて手にした世界ジュニアの重みは?

▼岩本「普通に重量感の重みはもちろん感じたんですけど、やっぱり獲るまでにあたっての、獲ってきた選手だったりとか、ここ最近での選手の流れですね。TAJIRIさん、ウルティモさん、TAJIRIさん、青木さんで僕っていう感じで、そこにくるまでの持ってた選手たちの名前の重みというのも感じますし、獲った時の責任感というのも凄く感じたので、これからは強さとか内容とかも見られる立場になると思うので、そこらへんの重みというのは感じてます」

――試合後、次の挑戦者は現れなかったが、どんな防衛ロードを描いている?

▼岩本「僕の中でいろいろ考えは持ってるんですけど、僕も結構せっかちなんでちょっと一つ思うことがあって、今年も残り4ヵ月になってるんで、今年の汚れは今年のうちにとよく言うので、僕は2月と今回のジュニアタッグリーグで今年だけで2回、近藤修司に負けてるので、もし僕の意見が通るのであれば、ぜひ初防衛戦の相手は近藤修司をお願いしたいですね。そこからですね。そこを終えてから僕の展望を実現していきたいなと思います」

――近藤に借りを返さないと世界ジュニア王者として始まらない?

▼岩本「自分の中でもそこがモヤモヤ残って気持ち悪いというか。2月、決勝でやられて散々なこと言われ方をして、ジュニアタッグリーグで僕もちょっと熱くなってしまった部分があって、コロっとやられてしまったので、もう冷静な気持ちは保てるので、次こそは倒せる自信もバッチリあるので、チャンピオンとして近藤修司を迎え撃って、キッチリ叩きのめして次のステージに行きたいと思ってます」

――岩本選手が思い描く王者像は?

▼岩本「青木さんが所属で盛り上げていきたいと言って、所属の選手とずっと防衛戦やってきて、何とかその気持ちには僕は応えられたかなと思うので。もちろん所属で盛り上げていきたいという気持ちはあるんですけど、それは青木さんがやってきたことなので、新しいことをしなくちゃいけないなと。ジュニアタッグリーグ戦っていていろいろ感じたことなんですけど、他団体から若い選手とかも出てたんで、若い選手同士で新しい戦いを見せて盛り上げていった方が、新しい景色がみえてきて面白くなってくるなと思うので。僕も今28で20代なので、20代の選手とガンガン魂削るような試合で盛り上げていきたいなという思いはありますね」

――TAJIRIが会場の後ろからタイトルマッチを見守っていたが、試合後、話した?

▼岩本「試合後は話しましたね。試合前、試合中というのは探す余裕なんていうのはひとつもなくて。獲った後に花道を下がって、最後、入場ゲートの前で見回してみたんですけど、いなかったので、あ、どうなんだろう?と思ったら、そのあといろいろ調べたら、遠くから見ててくれたと。そのあと控室の通路でTAJIRIさんとバッタリ会う機会があって、その時にちょっとボソッと話したぐらいですね。

――TAJIRIからどんな言葉をもらった?

▼岩本「本当に一言『おめでとう』という感じで。あとは『頑張って』っていうような感じですね」