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8/27【全日本】秋山の叱咤に刺激 ゼウスが史上初・三冠王者の王道T制覇誓う

 8・26流山大会で石川修司を退け、三冠ヘビー級王座初防衛を果たしたゼウスが一夜明けた27日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。秋山準からの叱咤激励に刺激を受け、「三冠王者としてもそうやし、イチプロレスラーとしてまだまだ伸びていける」と確信し、王道トーナメント初優勝を改めて誓った。

 三冠ベルト初戴冠から1ヵ月も経たず初防衛戦を迎えたゼウスは30分を超える石川との激闘を制し、防衛ロードの第一歩を踏み出した。一夜明けたこの日、全日本プロレスTVで石川戦を3回見て振り返ったというゼウスは「あの石川選手から勝ってるんだから凄いことなんですけど、三冠戦、僕の中では合格点だったんじゃないかな」と手応えをえられたものの、社長・秋山の解説を聞いて「まだまだ僕は足りないと聞こえるコメントやった」と感じたという。

 「昨日あんだけ盛り上がったけど何でや? ツイッター見たら反響凄いんやけど、何かあかんぞ」とマイナス思考にもなりかけたが、「秋山さんは、ゼウスは叩いたらもっと伸びると考えてくれてる」と叱咤激励と受け止めた。石川突破で「三冠王者としてもそうやし、イチプロレスラーとしてまだまだ伸びていける」と確信し、「もっと試合運びというか、うまさをつけていくというかね。そういうものの反省を活かしていけたら」とさらなる進化を誓った。

 そしてゼウスは9月の王道トーナメントに照準を定めた。2014年から4年連続出場しているが、優勝経験はない。しかも今年は三冠王者としての出場で、初制覇を果たせば、史上初となる三冠王者の優勝を成し遂げることにもなる。「決勝の舞台は大阪なんで。これは会社も決勝を大阪にしてるってことは僕に期待してるというふうに受け取ってるんで、会社の期待にも応えられるように、ここは大阪で優勝したい」と改めて宣言。「決勝で誰と戦いたいとか、2回戦に誰が上がってきたらいいなとか、理想はこうでこうやなって想像というか妄想というか、そういうのは全くしてない」とは言いつつ、2015年に敗れている火野裕士への雪辱も見据えていた。

【会見の模様】
▼ゼウス「皆様の応援のおかげで何とか無事に三冠ヘビー級タイトル初防衛に成功いたしました。ありがとうございます」

――石川戦の激闘は三冠王者・ゼウスのスタートとして申し分なかったのでは?

▼ゼウス「実は今日、あの試合をフルタイムで3回見たんですよ。1回目、2回目は音声入れて、3回目は音声切って見ました。実は僕の中では正直な話、言うていいですかね。音声を切った試合の方が僕本人はよかったんです。というのはなぜかというと全日本プロレスTVで音声を入れて2回見てると、秋山さんのコメントを聞きながら見てると、まだまだ秋山さんのコメントが『ゼウスはまっすぐでいい』と。僕の足らない部分は…試合こそ僕も石川選手も必死にやってる。運も僕に向いてる試合だったんですけど、秋山さんのコメントが、まだまだ僕は足りないと聞こえるコメントやったんですね。そのコメントを聞きながら見る試合はクソー、勝ったけどまだまだ足らへんなと思うのがはじめの2回。スターバックスで3回目見たんで音声切ってみたんですよ。自分の中ではもちろん、あの石川選手から勝ってるんだから凄いことなんですけど、三冠戦、僕の中では合格点だったんじゃないかなと。けど、まだまだプラスに考えれば秋山さんは、ゼウスは叩いたらもっと伸びると考えてくれてるんですよね。叱咤激励していただいてるんで、まだまだ三冠王者としてもそうやし、イチプロレスラーとしてまだまだ伸びていけるっていうふうに、自分はそう感じてます。ただ、昨日、物凄い石川選手という選手に勝ってるわけであって、そこについて失礼な言い方になったら嫌なんですけどね。秋山さんのコメントからはそのように取れたんで、まだまだゼウスは強くなれるな、うまくなれるな、そういうふうに自分でみて思った感想ですね。昨日、三冠戦終わった後の感想とは全然違うと思うんですけどね」

――三冠王者として王道トーナメントに出場することになったが?

▼ゼウス「昨日リング上で言うたんですけど、この三冠戦やりきったら燃え尽きるんじゃないかなぐらいの気持ちでやってたんですけど、全く燃え尽きなくて、もっとメラメラと炎が燃えてるんですね。この闘志をもっと燃やして王道トーナメント臨みたいと思ってるんで、必ずいい試合ができると思います。まずは野村と最高の試合をして勝つ」

――決勝戦で戦いたい相手はいる?

▼ゼウス「そこまでは実は全然、描けてなくて、三冠戦終わったら次は王道トーナメントやなっていうふうには僕の中でもちろん設定してるんですけど。過去を振り返るのは好きじゃない、すぐに前を見たいんですけど、昨日の夜と今日だけは三冠戦をいろいろ振り返りたいなと思って。フルタイムで三冠戦を3回みたんですね。三冠戦の自分の中で秋山さんが言うてたコメントの言葉、それについてもっと試合運びというか、うまさをつけていくというかね。そういうものの反省を活かしていけたらいいなということしか考えてなかったんで、決勝で誰と戦いたいとか、2回戦に誰が上がってきたらいいなとか、理想はこうでこうやなって想像というか妄想というか、そういうのは全くしてないですね」

――とにかく優勝の2文字を目指すと?

▼ゼウス「もちろん優勝ですね。1個1個、勝っていったら優勝なんで。4回勝ったら優勝になるんですね。決勝の舞台は大阪なんで。これは会社も決勝を大阪にしてるってことは僕に期待してるというふうに受け取ってるんで、会社の期待にも応えられるように、ここは大阪で優勝したいなと思ってるんですけどね」

――トーナメント戦は得意?

▼ゼウス「1回戦とか2回戦とかで負けてる記憶があって、去年は2回戦で石川修司さん、1回戦が去年は崔領二さんですか。その前の年が2回戦が崔さんですか。その前ぐらいの年ですかね。1回戦で火野さんに敗れてるのかな。僕の中でたとえばKAIにも負けてて、KAIさんには借り返しました。石川さんにも負けてて借り返しました。借りを返せてない人がこの業界にいるんですね。崔さんにもZERO1の時にも負けたりして借りを返したと。借りを返せてない選手って思い浮かべていったら…どんどん話が脱線してるんですけど、火野さんとか負けたままなんですよ。神戸で引き分けの試合やったことがあって、負けと引き分け。関本さんも借りを返させていただいて、あとは岡林さん。全日本のリングでシングルやりましたよね。それで負けて借りを返せてないんですよね。借りたものだけは返したいなというのが僕の中で凄く引っかかってるんですね。岡林さん、今ケガしてはるから、早くケガを治してた戦いたいなというのが凄くあるんですよ。ここにこんな最高のベルトあるねんから、火野さんも岡林さんもやりたいなって凄ぇありますね。こんなコメント言うたあとで、秋山さんからLINEこないですか? 大丈夫ですか?(笑) この間、週プロを読んでたら、白黒のコラムに宮尾さんが書いてくださっていて、秋山さんのコメントが入ってるわけですね。『ゼウスは俺に怒られた時は夜も寝れないんじゃないか、あいつがこれからもっと成長するにはチームリーダーになってチームを作っていけ』そういうことが書いてあったんですね。チームか? 今の全日本のまとまったメンバーの中で新たにチームを作るのは考えられないんですよ。他にメンバーを入れてやったら考えられますよね。となったら誰かなとか、大阪に誰かいたかなとか。大きなチャンスじゃないですか、その子からしても。全日本の巡業に行けるわけやから。秋山さんのコメントってそれだけ重みがあって。今日も試合3回見たんですけど、はじめの2回見ながらクソー、昨日あんだけ盛り上がったけど何でや? あかんな、ツイッター見たら反響凄いんやけど、何かあかんぞって思って、音消してみたら、いい試合やなって思ってきて、これたぶん秋山さんのコメントで凄いマイナス思考になっていってんなって(苦笑)」