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9/7【新日本】石井の眼前でオスプレイをゴールデン☆トリガー葬 IWGP前哨戦でオメガ快勝

『Road to DESTRUCTION』
東京・後楽園ホール(2018年9月7日)
○飯伏幸太&ケニー・オメガvs石井智宏&ウィル・オスプレイ×

 石井の眼前で、オメガが飯伏との合体技・ゴールデン☆トリガーでオスプレイを料理。IWGPヘビー級王座戦の前哨戦で快勝した。

 G1公式戦でIWGPヘビー級王者・オメガを下した石井は8・12両国で挑戦者に名乗り。9・15広島でタイトル戦が決定した。後楽園大会のメインはその前哨戦。オメガがG1準優勝を果たしたゴールデン☆ラヴァーズの盟友・飯伏と、石井がIWGPジュニア王座決定トーナメントを控えるオスプレイと、それぞれタッグを組んで対戦した。

 飯伏とオスプレイがハイレベルな空中戦で場内を盛り上げると、代わってオメガと石井が対峙。ブレーンバスターで先手を取った石井は、オメガに頭突きをお見舞いする。ゴールデン☆ラヴァーズは時間差リープフロッグから飯伏のミドルキック、オメガのコタロークラッシャーを返したものの、続くトペコンヒーロは一歩先に石井がリングに戻り、ラリアットで阻止した。

 その後もオメガと石井はことあるごとに火花を散らす。オメガが石井をコーナーに押し込み、首筋にストンピングを乱射。すると、感情的になった石井が「来いよ、オラ」と叫び、逆水平とエルボーを交互に乱射した。オメガも同じようにエルボーと逆水平で呼応。だが、倒れなかった石井はパワースラムでぶん投げる。

 ゴールデン☆ラヴァーズはクロススラッシュ(同時三角飛び式ケブラーダ)でチャンスを掴むと、オメガのカナディアンロッキーバスター、飯伏のその場飛びシューティンスタープレス、2人連続のムーンサルトプレスと怒とうのたたみかけで石井を追い詰める。だが、オスプレイがカットイン。ハンドスプリング式両足オーバーヘッドキックでオメガたちを場外に蹴落とすと、サスケスペシャルで飛翔し、試合を五分に戻した。

 いい場面でタッチをもらった石井は、ラリアット、バックドロップでオメガを攻め立て、パワーボムの構え。飯伏が割って入るが、ソバットを食らっても仁王立ちで耐えきり、エルボーでねじ伏せた。だが、ゴールデン☆ラヴァーズはVトリガー&ハイキックの同時弾で逆転。ゴールデン☆トリガーは決まらなかったものの、飛び込んできたオスプレイを無造作に場外へ投げ捨て、ゴールデンシャワー(同時ファイヤーバードスプラッシュ)の体勢に。

 だが、石井が飯伏を突き落として阻止。オメガを雪崩式ブレーンバスターでぶん投げると、オスプレイのスワンダイブ式ファイヤーバードスプラッシュ、石井のスライディングラリアットが立て続けに決まる。石井はオメガのVトリガーを食らっても倒れず、こん身のラリアットを一閃。「石井」コールの中で垂直落下式ブレーンバスターを狙った。

 オメガは背後に不時着して何とか難を逃れると、Vトリガーから片翼の天使の構え。今度は石井が切り抜けると、オメガのヒザ蹴りと石井の頭突きが交錯し、両者大の字に。タイトル戦さながらの激闘に場内は沸騰した。

 大熱闘を制したのは飯伏だった。クロスアームスープレックスからのカミゴェは避けられてしまったが、オスプレイのオスカッターをエプロンからオメガがVトリガーで撃墜。すかさず飯伏はスワンダイブジャーマンで追撃すると、慌ててカットに入った石井はオメガがフランケンシュタイナーで排除する。そして、最後はゴールデン☆トリガーがクリーンヒット。石井の眼前でオスプレイを沈めた。

 白熱の前哨戦はゴールデン☆ラヴァーズに凱歌。試合後、オメガは石井と視殺戦を繰り広げた。マイクを持ったオメガは「ちょっと言いづらいですけど」と前置きた上で、「やっぱりCHAOSと試合をやるの楽しいですね」と充実感をあらわに。最後は飯伏とともに「グッバイ&グッナイ」の雄叫びで大会を締めた。

 バックステージでは「このゴールデン☆ラヴァーズの存在、そしてベストバウトマシーンである自分に対して疑念を持つ人がたまに出てくる。なんてひどいことだ。自分たちこそ、この2人が揃ってベストバウトマシーンだし、そのベストバウトマシーンには安易な戦略が必要ないし、衰えることも疲れることも知らないんだ」と圧倒的な自信をアピールしたオメガ。「石井よ。お前は新日本プロレスに長くいるが、今いるメンバーの中では一線を画した存在だと思っている。俺たちのようにカッコよくもないし、スピードもない。身体も鍛え上げられているとは言えないけれど、君の試合に向けた100%の情熱と試合に向けたクオリティの高い気持ちは認めている」と絶妙な言い回しで石井を評すると、「だからこそ俺はお前とのシングルマッチをとても楽しみにしている。俺は変革を得るために、お前は自分がほしいと思っている尊敬の念を得るために、さあ、やろうじゃないか」と呼びかけた。

【試合後のオメガ&飯伏】
▼オメガ「英語で説明してくれそうな通訳がいるから英語で喋ろう。今日のキーワードは『疑念』だ。このゴールデン☆ラヴァーズの存在、そしてベストバウトマシーンである自分に対して疑念を持つ人がたまに出てくる。なんてひどいことだ。自分たちこそ、この2人が揃ってベストバウトマシーンだし、そのベストバウトマシーンには安易な戦略が必要ないし、衰えることも疲れることも知らないんだ。俺たちは心理戦を遂行し、プロレスラーとしての開拓者となって今は戦っている。そして、俺たちはファンのみんなにストーリーをシェアしている。どんなストーリーをシェアしているかというと、愛のストーリー、そして変革のストーリーだ。石井よ。お前は新日本プロレスに長くいるが、今いるメンバーの中では一線を画した存在だと思っている。俺たちのようにカッコよくもないし、スピードもない。身体も鍛え上げられているとは言えないけれど、君の試合に向けた100%の情熱と試合に向けたクオリティの高い気持ちは認めている。だからこそ俺はお前とのシングルマッチをとても楽しみにしている。俺は変革を得るために、お前は自分がほしいと思っている尊敬の念を得るために、さあ、やろうじゃないか。(ここから日本語で)飯伏さん、何かありますか?」

▼飯伏「いや、石井さんとケニーは凄かったです」

▼オメガ「サンキュー、飯伏さん。でも、飯伏さんとオスプレイも凄かったですよ」

▼飯伏「ありがとうございます。そのオスプレイが気になりますよ」

▼オメガ「そうですか。また試合がしたいんですか?」

▼飯伏「試合、ちょっとしたいね」

▼オメガ「そうですか。まだわからないけどね。まだ早い。オスプレイはジュニアだからさ。ですよね? 飯伏さんはジュニアは何回獲ったんですか? 3回、4回獲って、ジュニアタッグも獲ったことがあるんです。NEW JAPAN CUPも優勝した。それで(ジュニアから)卒業ができたんですよ。オスプレイが『ちょっと体重を増やしたから、ヘビー級になりたいんですよ』、『シューティングスターができるからヘビー級になりたいんですよ』、それ意味あるの? オスプレイは先にもっと頑張らないと。まだ早いです。飯伏さんはどう思う?」

▼飯伏「そう思います」

▼オメガ「ごめんなさい。ちょっと言い過ぎたかもしれない。じゃあ、もう1回。ごれで終わりにしよう。グッドナイ&グッバイ」

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