9/8【新日本】タイチが反則暴走 NEVER王者・後藤を襲撃KO

『Road to DESTRUCTION』東京・後楽園ホール(2018年9月8日)
○後藤洋央紀&YOSHI-HASHIvsタイチ&金丸義信×

　タイチがマイクスタンドでNEVER王者・後藤を殴り飛ばして暴走。反則負けが通告されても構わず、タイチ式ラストライドでKOした。

　第4試合は9・17別府のNEVER無差別級選手権試合「(王者)後藤vsタイチ(挑戦者)」の前哨戦。後藤がYOSHI-HASHIと、タイチが金丸と組んで対戦した。ここまでの前哨戦は後藤が2連勝中。昨日(7日)の後楽園大会後に後藤は「何の実績もない、何も残してない男」とタイチを酷評し、「こんな勝敗のわかりきったタイトルマッチは初めてだ」と吐き捨てた。一方、タイチは今日の大会前に行われた調印式に遅刻。それでも悪びれもなく、「負けたらタグチジャパン入り」を要求した。

　乱闘で始まったが、後藤が序盤戦をリード。YOSHI-HASHIとの連係攻撃で金丸を攻め立てると、タイチの身体をダブルブレーンバスターで倒れる金丸に投げつけた。そして、ざんまいポーズを決めて挑発する。

　ならばとタイチはゴング用の木槌を使ってYOSHI-HASHIを襲撃。そのまま後藤を記者席まで連行し、パイプイスでいたぶった。そして、NEVERのベルトを奪い取ると、まるで自分が王者だと言わんばかりに、エプロンでベルトを掲げて場内を沸かす。その後もタイチは控えの後藤をこき下ろしながら、YOSHI-HASHIをラフファイトで蹂りんした。

　YOSHI-HASHIが反撃に成功すると、後藤とタイチが対峙する。怒りに震える後藤はショルダータックルで豪快に吹き飛ばすと、串刺しニールキック、バックドロップと猛攻。一気に牛殺しへ。タイチはサミングで切り抜けると、両者は打撃戦を展開。後藤がエルボーを放てば、タイチは意地になってローキックを発射した。そして、ミドルキックを土手っ腹にぶち込むと、後藤の追尾式ラリアットを完璧に読んで、ジャンピングハイキックで蹴り倒す。

　あとを受けた金丸が低空ドロップキックで後藤にヒザをつかせると、タイチは再びリングに入って、側頭部をローキックで射貫いた。金丸はウイスキーを口に含み、噴射攻撃を狙う。だが、カットに入ったYOSHI-HASHIがトラースキックで阻止。すかさず後藤は牛殺しで追撃した。そして、雄叫びを上げると、GTRの構えに。

　しかし、マイクスタンドを持ったタイチがその後藤を襲撃。反則負けが即座に通告されたが、お構いなしに後藤を暴行する。止めに入るセコンドたちも蹴り倒すと、後藤をタイチ式ラストライドでKOした。

　ピクリとも動かない後藤をフォールして自ら3カウントを数え上げると、倒れる荒武者を踏みつけながら、強奪したNEVERのベルトを高々と掲げて勝ち誇る。タイチはそのままテレビ実況席に陣取り、その後の試合で解説を務める余裕を見せた。