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9/12【全日本】バッファローが素顔で猛攻も…同期対決制してTAJIRIがGAORA王座V2

『The Road to 第6回王道トーナメント』
東京・新木場1stRING(2018年9月12日)
GAORA TVチャンピオンシップ=○TAJIRIvsバッファロー×

 TAJIRIがバッファローとの元IWAジャパン同期対決を制し、GAORA TV王座2度目の防衛を果たした。

 7・15後楽園大会で秋山を破って第16代GAORA王者となったTAJIRIは、8・5金沢大会で曲者・男盛を下して初防衛に成功。この日V2戦を迎えた。挑戦者はバッファロー。かつてIWAジャパンに在籍した共通項があるベテラン対決となった。

 試合はインサイドワークに長けた2人らしい頭脳戦となった。序盤はTAJIRIペース。ゴングを待たずに奇襲したバッファローが場外戦を狙っても、すぐにリングに戻って阻止し、的確な右腕攻めでリズムを掴む。

 バッファローは今度こそと場外戦に持ち込み、パイプイスや鉄柱、本部席のテーブルなどを駆使したラフファイトで反撃に転じる。だが、TAJIRIはランニングエルボーに吹き飛ばされてレフェリーと交錯したのを利用し、その直後にグリーンミストを噴射。早くも決定機を掴んだ。

 しかし、バッファローは緑色に染まったマスクを躊躇なく脱ぎ捨てる。マスクを盾にしてグリーンミストのダメージを最大限に防いだバッファローは、山田圭介である素顔を一切隠さず、首攻めにシフト。スリーパーやネックロックで執拗に絞め上げた。

 息も絶え絶えのTAJIRIはハンドスプリングエルボーこそヒットしたものの、続くバズソーキックは空転。避けたバッファローはラリアットやバックドロップで首にダメージを重ね、胴絞めスリーパーで仕留めにかった。

 陥落寸前で何とかロープにエスケープしたTAJIRIだったが、ピンチは続き土俵際まで追い詰められた。それでも、続くラリアットはレフェリーを投げつけて阻止。先読みしたバッファローはその身体をキャッチして投げ返したものの、さらに裏をかいたTAJIRIはリープフロッグでレフェリーを飛び越すと、すぐさま今日2度目のグリーンミストを噴射。そこから一気に首固めに繋げて、逆転勝利をあげた。

 TAJIRIがバッファローを退け、GAORA王座2度目の防衛に成功。試合後、マイクを持ったTAJIRIは「まて山田。山田圭介。正直、俺たちは同じ団体にいても、ちっとも仲良くはなかったよ。お前と口を利いた記憶なんかほとんどないよ。だけど、だけど、俺たちはやっぱ同期だよ!」と同じ釜の飯を食った同期にメッセージを送り、「これからまた、たぶん俺とお前は道が分かれて、まったく交わらないかもしれないけど、だけど同期だから。俺、お前のことずっと見てるから。今日はありがとうな」と思いの丈をぶつけた。

 それを聞いたバッファローは「あんたと戦うために、バッファローじゃダメだと思ったんだ。山田圭介に戻ったよ」と吐露するが、その直後に「ウソだ! 毒霧が目に入ったから、取っただけだ! ただの偶然だ! 特に意味はない!」と否定する。それでも、「ただ、あんたのことは『同期はいません』って今までずっと答えてたんだよ。(これからは)『TAJIIRIが同期って言ってくれました』って答えるからよ」と絆の深さを実感した様子。そんな同期にTAJIRIは「またどっかで会おうぜ」と声をかけた。

 「なんか同じような体型の相手で、今まで一番きつかったかもしれない、今日は」と苦闘を振り返ったTAJIRI。次なる防衛戦については「やっぱり全日本プロレスの内部じゃなくても、今日みたいに凄い選手がいるわけだから。内部でも外部でも誰でもいいよ」と全方位に目を向け、「俺は今日消耗した。こういう俺を消耗させてくれるような相手、誰でもいいよ。誰でも名乗りをあげてください。俺、偉そうに挑戦してこいって言っているわけじゃなくて、やりましょうよ。こういう自由なアイテムがあるんだから」と呼びかけた。

【TAJIRIの話】「なんか同じような体型の相手で、今まで一番きつかったかもしれない、今日は。彼はもともと俺たちの古巣の団体でヘビー級の扱いだったんですよね。俺はジュニアだったけど。やっぱそれだけ力強いものを持ってるよ。きつかった…。で、とりあえず今日はラッキーに防衛できて。次ですよね。やっぱり全日本プロレスの内部じゃなくても、今日みたいに凄い選手がいるわけだから。内部でも外部でも誰でもいいよ。とにかく今日みたいに凄い試合…自分で言っちゃうけど。俺は今日消耗した。こういう俺を消耗させてくれるような相手、誰でもいいよ。誰でも名乗りをあげてください。俺、偉そうに挑戦してこいって言っているわけじゃなくて、やりましょうよ。こういう自由なアイテムがあるんだから」

【バッファローの話】「なんで指名されたんだろうって。リングの上で同期がこうたらって言ってるのはファンサービス。ぶっちゃけな。ただ、抜群に面白かったよ。知恵比べ、頭を使うっていう部分でさ、ここまで張り合えたというか。もうピリピリと、こいつがこのパターンで来るだろうっていうのがだいたい読めるんだよな。まったく白紙だったから、今朝まで。本当に何も出なかった。とにかくメチャメチャ楽しかった。『メチャメチャ楽しかったぜ、同期』って伝えてくれ。以上、以上、以上!」

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