9/16【全日本】諏訪魔がヴァレッタ返り討ちで3連覇へ「好発進」

『第6回 王道トーナメント』長野アークス(2018年9月16日)
「第6回 王道トーナメント」1回戦=○諏訪魔vsギアニー・ヴァレッタ×

　諏訪魔がヴァレッタを返り討ちにし、王道トーナメント3連覇へ向けて「好発進」だ。
◇
　昨年、連覇を果たした諏訪魔は今年、3連覇の偉業に挑む。初戦となったこの日の相手はヴァレッタ。前哨戦では暴走ファイトに手を焼いたものの、ことごとく返り討ちにしてきた。この日もヴァレッタが反則攻撃を連発してきたが、諏訪魔の敵ではなかった。

　入場直後に奇襲攻撃を受けた諏訪魔はチェーンで首を絞められ、むき出しの床にDDTを敢行されるなど完全に出鼻をくじかれた。その後もヴァレッタのラフ殺法に苦もんし、フライングショルダー、フロントスープレックス、アンクルホールドで反撃に出ても、串刺しフロントハイキック、串刺しサマーソルトアタックの連続攻撃で主導権を奪い返され、ラリアットを食らった。

　勝機を悟ったヴァレッタはチェーンを持ち出し、制止するレフェリーに諏訪魔を激突させて無法地帯を作り上げる。そしてチェーンラリアットを繰り出したが、かいくぐった諏訪魔はラリアットでヴァレッタの右腕を刈って逆襲ののろしを上げた。ショートレンジ左ラリアットでねじ伏せると、バックドロップを爆発させて一気に3カウントを奪い取った。

　ヴァレッタに快勝した諏訪魔が3連覇達成へ申し分ない滑り出しとなった。「あいつもペース握る力というのは、それはやっぱしどんどん伸びてきてるのを感じる。これ以上、お客さんを手玉に取るようなことがもっと続くんであれば、ヴァレッタっていうレスラーは脅威になってくる」とヴァレッタのポテンシャルを評価したが、かつてブードゥー・マーダーズでヒールとして暴れ回ったこともある諏訪魔はしっかり対応。そして第1関門を突破してみせた。

　9・21広島大会の2回戦ではゼウスvs野村(9・17後楽園)の勝者と対決する。初戦から好感触をつかんだようで、諏訪魔は「3連覇へ向けて好発進」と言い切った。石川との暴走大巨人対決による「究極の5冠戦」を実現させるためにも、諏訪魔はこの勢いのまま爆走する。

【諏訪魔の話】「いやぁ厳しいな。あいつもペース握る力というのは、それはやっぱしどんどん伸びてきてるのを感じる。これ以上、お客さんを手玉に取るようなことがもっと続くんであれば、ヴァレッタっていうレスラーは脅威になってくるんじゃねぇかなって正直、今日は思いましたね。ただね、どんな悪いことされたってさ、俺は正規の勝負、それが最後に出てくるわけだから。そこで勝てたっていうのは全日本のリングに上がってるのはちょびっとだけ俺の方が多いからっていうぐらいだと思うんだよね。次やる時はもっと手強くなる。今、叩かないとやばいな。1回戦勝てたんでね。3連覇へ向けて好発進と、そう思います」