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9/16【大日本】象徴・伊東撃破で竹田がデスマッチ王座V9、伊東&小林が葛西迎撃名乗り

『〜BIG JAPAN DEATH VEGAS〜』神奈川・横浜文化体育館(2018年9月16日)
BJW認定デスマッチヘビー級選手権試合=○竹田誠志vs伊東竜二×

 竹田が大日本の象徴・伊東を破り、デスマッチ王座V9。11・11両国で高橋匡哉の挑戦を迎え撃つことになった。一方、敗れた伊東はアブドーラ小林に呼びかけ、久々に両国で参戦する葛西純の迎撃に名乗りをあげた。

 竹田は8・19名古屋で宮本裕向を下し、デスマッチ王座V8を達成。連続防衛記録を更新した。そんな竹田は次期挑戦者に大日本の象徴・伊東を指名。蛍光灯300本デスマッチでの対戦が決定した。

 4面のロープに蛍光灯が吊されると、マット上にも蛍光灯が設置され、リング全体が蛍光灯に覆われる異様な状態に。2人がグラウンド戦を繰り広げるだけで、衝撃音が何度も響き、場内はどよめく。

 2人は蛍光灯を振り回してやり合うが、竹田が投入したナイフを奪い取った伊東が先制。カカト落としで蛍光灯ごと竹田の背中を蹴り飛ばす。その後も伊東の時間が続き、ムーンサルトプレスもクリーンヒットした。

 挽回したい竹田は、伊東が持ち込んだ蛍光灯ごとスピアーで射貫いて反撃開始。場外で伊東にボディスラムを決めると、その上に蛍光灯の束を乗せ、コーナー上から捨て身のサマーソルトドロップを投下した。リングに戻ると、パイプイスを全力で投げつける。そして、今度はリング上で倒れる伊東の上にこれでもかと蛍光灯の束を置き、コーナーに上がった。

 ムクリと立ち上がった伊東は、その束でやぐらを組み、雪崩式ブレーンバスターで叩きつける。竹田もすぐに立ち上がり、エクスプロイダーで応戦。2人は蛍光灯を胸に抱いて正面衝突すると、衝撃音とともに吹き飛んで大の字となった。

 竹田は長い蛍光灯の束をリングサイドに設置すると、断崖式の攻撃を狙う。耐えた伊東はまさかの断崖式河津落としへ。自分のダメージをいとわぬ破天荒な一撃で狂気を見せる。リングに戻ると、伊東は注射器を投入。竹田の頬を貫通させていたぶると、注射器が刺さったままの王者をドラゴンキッカーで蹴り飛ばして勝機を掴む。伊東は蛍光灯を竹田の上に乗せると、一気にドラゴンスプラッシュをお見舞いした。

 直撃を受けた竹田がギリギリで肩を上げると、伊東はリング下からさらに分厚い蛍光灯の束を持ち込み、再びドラゴンスプラッシュで宙を舞う。しかし、竹田は剣山で迎撃。無数の蛍光灯がリング上に弾け飛んだ。

 頬に刺さる注射器を気にせず、竹田は垂直落下式ブレーンバスターをズバリ。ストレートパンチで殴り合うと、不意を突く裏拳から蛍光灯で首を固定してのドラゴンスープレックスでぶん投げる。さらに、蛍光灯を挟み込んで、ランニングニーを一閃。リバースUクラッシュで勝負に出た。伊東はキックアウトして脅威の粘りを発揮したが、竹田は勝機を逃さない。カウンターのストレートでアゴを射貫くと、ランニングニーから急角度のリバースUクラッシュ改を敢行。伊東から完璧な3カウントを奪い取った。

 5月の文体で小林を撃破したのに続き、象徴・伊東を粉砕。竹田が防衛記録を9回に伸ばし、名実ともにデスマッチの頂点に立った。マイクを持った竹田は「完全制覇達成!」と雄叫び。「今の俺には負けという二文字は見つからねえんだ。身体はボロボロ、心はちゃらんぽらん、満身創痍で、ちょっと頭はどうかしちゃってるけど、2本のベルトがある限りは負けられねえんだよ」と勝ち誇る。その上で、「今日、あんたと久々にやって、改めてデスマッチって面白えと思いました。ありがとうございました」と先輩に敬意を表した。

 そんな言葉を聞いた伊東はすぐに動く。次なる標的に挙げたのは、11・11両国で久々に復活する“045邪猿気違's"葛西&沼澤邪鬼だった。「両国には葛西&沼澤が出るんだよな? そこに、名乗りを上げさせてもらう。今はタッグリーグ中だけど、俺のパートナーは…小林! やってくれるか?」と小林を指名して迎撃に名乗り。実況席にいた小林も即座に承諾し、両軍の対戦が決定的となった。

 伊東と小林が去っていくと、入れ替わるように高橋が登場。「単刀直入に言わせてもらいます。僕は去年、あなたと2度戦って、2度負けました。3度目の正直…僕と試合してください」と竹田に挑戦を迫った。

 「もし、3度目も負けるようなことがあったら、もう2度とあなたの前には立ちません。それぐらいの覚悟と所属としての責任を持って、このリングに立ってます」と覚悟を覗かせた高橋は、「伊東、小林、葛西、沼澤。そんなヤツらよりもっとイカれて、面白い試合をしてやりましょう。時代はいつまでも小林、伊東じゃないんですよ。最高に面白い試合を最高の舞台でやってください。あなたに負けという2文字をプレゼントさせていただきます」と言い放った。

 竹田は「俺は『大日本所属の連中、何してるんだよ?』って言うところだったけど、テメエが出てきたってことはそういうことだろ? 両国でテメエとやってやるよ」と同意。「ただし、吐いた言葉飲み込むんじゃねえぞ。伊東竜二、アブドーラ小林、葛西純を倒して、ここまで来た俺にどんなものを見せてくれるんだよ? 相当説得力ある勝ち方で俺を潰してみろ。楽しみしてるよ」と挑発した。

 最後は「正直、自分のデスマッチはまだまだだと思うし、皆さんが今日のタイトルマッチに納得いったかは賛否両論だと思うけど、俺は2本の足で立っている限り、自分のデスマッチをドンドンやっていくんで。大日本だろうが、FREEDOMSだろうが関係ない。アメリカだろうが、メキシコだろうが関係ない。俺のデスマッチ、ドンドン観に来てくれ!」と締めた竹田。両国のメインで高橋を返り討ちにし、更に防衛記録を更新する構えだ。


【試合後の竹田】
▼竹田「きついよ。伊東竜二、やっぱり鬼だよ、鬼。リング上で向かい合った時の目は完全に鬼だった。正直、ここ数年、伊東竜二の元気っていうか、覇気が感じられなかった。でも、やっぱりこういう大一番でああいう伊東竜二を出してくるってことは素晴らしいよ。ああいうのがプロのデスマッチファイターって言うんじゃないですか? 正直、連戦連戦で血を流して、鉄分足りねえ。立っているのがやっと。その中で伊東竜二とやって、最後に3つ肩を付けたのは紛れもない結果だよ。でもな、俺は内容にまったく…まったく納得してねえよ。もっともっとできるよ。今日はな、伊東竜二にありがとうございます、だ。竹田誠志はラッキーだよ。もっともっとな、それでももっともっと血を流して、お客さん全員が竹田誠志の試合が面白いって言わせてみせるから。そうなった時、真のジャパニーズ・デスマッチキング・竹田誠志になるんだよ」

――これで一通り防衛戦で勝利したが?

▼竹田「正直、もう一周して、次はもう誰もいねえから、返上してやろうかなってちょっと思ったけど。高橋、あいつとは過去2回タイトルマッチをやって。その後から、俺にいろいろと突っかかってきたり、皆さんの知らない地方の街で俺に負けて、突っかかってきたり。あいつだけが常にその悔しさを持って、大日本に上がってたから。やってやってもいいけど、リング上で言ったろ? スゲエ試合をして勝つ? 俺がどれだけ血を流して、スゲエ先輩たちを倒してここに立っているっていうのを忘れんじゃねえぞ。もしその俺に納得する形で3つ肩をつけるんだったら、それならお前を認めてやるよ。とりあえず11月、すぐでしょ。葛西純も両国に乗り込むみたいだし、祭りにしてやるよ、クレイジー祭りに。所属なんて置いてけぼりにして、俺が全部持っていってやるから。そして、大日本プロレスの1年を俺が全部締めくくって、俺が全部持って行くから」

――ストロング王者の鈴木選手が両国でのメイン出場を要求したが?

▼竹田「ちょっと聞こえたけど、はき違えるんじゃねえよ。大日本プロレスはデスマッチの団体だぞ。ストロングの団体でも何でもねえ。デスマッチやりたくて俺は大日本プロレスに来てるんだ。そうはさせねえ。11月までの期間、もっともっと通常の興行でも俺がスゲエ試合をして、社長を納得させて、メインに行ってやるから」

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