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9/17【新日本】足関節地獄耐えた! 鈴木との遺恨マッチで内藤激勝

『DESTRUCTION in BEPPU』大分・別府ビーコンプラザ(2018年9月17日)
○内藤哲也vs鈴木みのる×

 足関節地獄を耐え抜いた内藤が遺恨マッチで鈴木に激勝した。

 この夏のG1 CLIMAXを機に再燃したロス・インゴ軍と鈴木軍の抗争は大将同士の一騎打ちに発展。ノンタイトルながら、NEVER王座戦をセミファイナルに抑えての決着戦が組まれた。ここまでの舌戦は試合順や過去の発言などに飛び火し、因縁は深まるばかり。両者は4・29熊本でも対戦。内藤が勝利してIC王座奪取を果たしている。

 序盤から互いに場外戦を仕掛ける荒れた展開に。鈴木はロープを使った腕ひしぎ逆十字固めを効果的に繰り出すと、場外戦では実況席のテーブルや観客席に投げつけて暴行。リング上ではこれでもかとサッカーボールキックを連発し、指から固めてのチキンウイングアームロックや脇固めに捕らえた。場内には「内藤」コールがこだまする。

 左腕を攻められて苦もんした内藤だったが、カウンターのマンハッタンドロップからネックブリーカードロップに繋げてやっと反撃に転じる。コーナーミサイルを見舞うと、倒れる鈴木にツバを吐きかけ、後頭部を足蹴にした。

 これに反応した鈴木は不敵な笑みを浮かべて立ち上がり、執拗なランニングローキックで何度も内藤を蹴り倒す。またも場外戦に持ち込むと、本部席のテーブルを内藤の頭に投げつけて制裁した。さらにそのテーブルをリングサイドに設置。内藤をエプロンからの宙吊りスリーパーで絞首刑に処すと、テーブルめがけて断崖ゴッチ式パイルドライバーの構えに。

 踏ん張った踏ん張った内藤は、逆に断崖式ネックブリーカードロップを強行。鈴木をテーブルの上に叩きつけ、真っ二つにへし折った。鈴木がリングアウト寸前で戻っても、内藤は低空ドロップキックで奇襲し、グロリアをお見舞いしてペースを取り戻す。

 しかし、続くデスティーノはことごとく失敗に終わり、雪崩式フランケンに切り換えても、足を取られて、右ヒザに集中放火を浴びる。内藤はスイング式DDTからランニング式デスティーノで逆転を狙ったものの、読んだ鈴木はヒザ十字固めに捕獲。ヒールホールドやアキレス腱固めに切り換えながら、絞め続けると、内藤は悲鳴を上げ、海野レフェリーのシャツを掴んでもん絶する。

 客席からは「内藤」コールが発生するも、鈴木は満を持して足4の字固めに捕らえる。そして、「レフェリー、止めろ。おい、へし折るぞ」と迫ったが、内藤はようやくロープに手を伸ばした。

 鈴木は左右の張り手でメッタ打ちにすると、こん身のスリーパーで絞めに絞める。再び「内藤」コールとなるが、舌を出した鈴木はゴッチ式パイルドライバーの構えに。だが、必死に抵抗した内藤は、鈴木の背後に回り込み、起死回生のデスティーノを敢行。体勢を崩しながらの一撃となったが、ダメージを引きずり、フォールには行けなかった

 2人は打撃戦に突入。エルボーや張り手を激しく交錯させた。張り手のラリーになると、内藤のカウンターが連続してクリーンヒット。鈴木が棒立ちになった隙に、延髄斬りから掟破りのゴッチ式パイルドライバーを繰り出した。体勢を崩しながらもマットに叩きつけると、今日2発目のデスティーノが完璧に決まり、逆転勝利をあげた。

 ヒザ攻めを耐え抜いた内藤が遺恨試合で激勝。両者ともしばらく動けなかったが、それでも内藤は勝ち名乗りを上げる。マイクを持つと、「今日、別府ビーコンプラザにお越しくださったたくさんのお客様、1年5ヵ月ぶりの新日本プロレス別府大会、そして1年5ヵ月ぶりの大分県内のビッグマッチ、皆様楽しんでいただけましたでしょうか?」とあいさつ。「今日は第6試合でEVIL、BUSHI、SANADA、そしてメインイベントで内藤哲也。我々ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンが試合を行ったんですが、1人足りないのは皆様おわかりでしょうか? 次はフルメンバーで、そしてロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン、100%の力で、ここ別府に帰ってきたいと思います」と約束した。

 「ところで、前々回の別府大会、前回の別府大会、そして今回の別府大会。3大会連続でメイン後、内藤哲也がマイクを取っていること、皆様お気づきでしょうか?」と明かした内藤は、「ということは、締めのフレーズ、もちろん皆様わかっていますよね?」と確認。試合で敗れたEVILを除くSANADA&BUSHIとともに、「デ!ハ!ポン!」締めで波乱の大会を締めくくった。

 九州の地で因縁の鈴木を2連続で撃破し、抗争に一応の決着を付けた内藤。秋から年末にかけて、制御不能な男は次なる標的をどこに定めるのだろうか?

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