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9/23【DDT】STRONG HEARTSがDDT来襲、ALL OUTと全面対決 両国で「竹下vsCIMA」電撃決定

『Road to Ryogoku 2018』東京・後楽園ホール(2018年9月23日)
○竹下幸之介&勝俣瞬馬&彰人vsサブゥー&葛西純&菊タロー×

 CIMA率いるSTRONG HEARTSが突然、DDTに乱入。ALL OUTと10・21両国で全面対抗戦を行うことが電撃決定し、いきなり竹下vsCIMAが実現する運びとなった。

 竹下は7月から肩負傷のため、勝俣は8月から眼窩底骨折のために欠場していたが、今大会で揃って復帰。ALL OUTの彰人とトリオを組み、9月からDDTにレギュラー参戦している葛西にサブゥーと菊タローを加えた豪華トリオとハードコアマッチで対戦した。竹下は9・11新木場に電撃出場して勢いづき、正式な復帰戦を迎えた。

 序盤からイスが飛び交う激しい一戦に。竹下は葛西とイスチャンバラを繰り広げて場内を沸かす。ALL OUTの面々は序盤こそ劣勢を強いられたものの、キッチリとハードコア戦に順応してみせた。

 竹下はサブゥーと真っ向から火花。サブゥーのパイプイスを挟み込んだギロチンドロップこそ自爆させたものの、その直後にデッドリードライブでパイプイスに投げつけられた。もん絶する竹下をよそに、サブゥーはテーブルをリングに投入。コーナー下に設置すると、テーブルにもたれた竹下に、パイプイスを使ってのダイビングギロチンをお見舞いした。自らもテーブルに激突して大ダメージを負ったものの、場内は沸騰する。

 葛西もサブゥーに続く。底が抜けるほどのパイプイス攻撃で竹下が脳天を打ち抜いたが、葛西は仁王立ちで受け止め、カウンターのラリアットを発射。パールハーバースプラッシュも完璧に決まった。

 それでも沈まない竹下は、子供の頃から縁のある菊タローと対峙。前口上付きのブレーンバスターを逆にぶん投げて防ぐと、相手3人へのリスペクトを口にし、同じように前口上付きのジャーマンスープレックスを狙う。これを丸め込まれてニアフォールを奪われたものの、続く滞空式ブレーンバスターは、菊タローが腰を痛めて未遂に。すかさず竹下がジャーマンでぶっこ抜いて、菊タローを沈めた。

 正式な復帰戦で竹下が快勝。サブゥー&菊タローと握手を交わすと、マイクを持ち、「俺らは今日から完全復活や。それを今日証明したでしょ?」と高らかに宣言した。が、気になるのは10・21両国の対戦カードが決まっていないこと。竹下は「ALL OUTの、そして竹下幸之介の両国のカードが決まってないってどいうことだ?」と会社側にアピール。そして、「今日から完全復活するからには、DDTが動かへんだったら、俺が動いたる」と宣言した瞬間、STRONG HEARTSのテーマ曲が場内に鳴り響き、CIMA、T-Hawk、エル・リンダマン、トアン・イーナンが姿を現した。最近までWRESTLE-1で暴れ回っていたCIMAたちの突然の登場に場内は沸騰する。

 竹下たちの前に立ったCIMAは、「ALL OUT、それからDDT。モニターでお前らの試合を見させてもらったけどな、このリングには熱が足らない」と断言。「お前が竹下か。お前、それだけの身体をしててよ、まだこのレベルか。俺にお前の体格とセンスがあれば、とっくにプロレス界のテッペン獲ってるけどな。まあ、まだ本物のプロレス知らんちゃうんか、お前は」と竹下を酷評し、「STRONG HEARTS、両国はしっかりスケジュール空けてるからよ。俺れがリングに上がった瞬間、お前ら4人とも目の色変わっとるやないか。これがプロの熱や。両国でお前らはSTRONG HEARTSに何をしてくれるんや」とアピールした。

 「確かに俺らの目の色は変わったよ。お客さんの目の色も変わっとる。ありがとう」と返した竹下はALL OUTとSTRONG HEARTSの全面対抗戦を提案。さらに、「せっかくなら話は早いほうがええやろ。CIMA、俺とシングルマッチをやれ」と一騎打ちは迫った。「なんでCIMAが21年間、このリングで生きているか。お前にしっかり1対1で叩き込んだるから」とCIMAも受諾。両者の対戦が電撃決定した。さらに、T-Hawkが残るALL OUT勢を「俺たちも毎日上海で訓練漬けで、ストレスも熱もだいぶこもってきているからよ。両国でぶつかり合おうじゃねえか」と挑発すると、彰人が「断る理由なんてあるわけないでしょ? やってやると」と呼応。T-Hawk&リンダマン&ヒーナン組と彰人&勝俣&飯野雄貴組の6人タッグマッチも行われることになった。

 CIMAは「お前ら、俺らSTRONG HEARTSの熱に触れるんやからな。ALL OUTは両国国技館でオールアウトや」と通告。一旦はリングを降りようとしたが、そこに竹下が待ったをかける。「行動が早いほうがええって言ったな。明後日9月25日、渋谷でDDTの興行があるから。俺ら、まず一発目の対抗戦をしよう」と提案。ここではリンダマンがマイクを持ち、「俺たちもわざわざ上海から来て、マイクだけして帰るのは何だかなと思っていたところだからよ。ちょうど明後日の25日、俺たちも空いてるから。お前ら誰でもいいぞ。雁首揃えて俺たちと戦うんだ」と受諾し、9・25渋谷での対抗戦第1Rが決定した。

 CIMAたちがバックステージに消えていくと、竹下は「あいつらSTRONG HEARTSは今、日本のマット界でメチャクチャ好き勝手やっているらしいけど、DDTがちゃうというのを俺らALL OUTで、竹下幸之介であいつらに見せつけて。CIMAを上海、いや、実家の大阪府堺市まで連れ帰したるからな」と宣戦布告。早くも気持ちは爆発寸前だ。


【試合後の竹下&彰人&勝俣】
▼竹下「今日、俺と勝俣は復帰戦で、ALL OUT新体制になって、今日から一発目っていう日や。確かにまず、トルネードハードコアマッチ。メチャクチャきつかったぞ。でもな、サブゥー、葛西純、菊タロー。数々のインディーマット界、デスマッチ界、ハードコア界を歩いてきた3人に、ハードコアルールで俺らALL OUTは勝ったんや。ということは、このALL OUTは間違いなく最強のユニットに近づきつつある。でも、何かが足りない。それはわかってる。それはさっきSTRONG HEARTS、あいつらが言った熱。俺はそれちゃうかなと思った。それを持ってきてくれるなら、その熱を全部ヒートテックにして俺らは着てやるからな。覚悟しとけ」

▼勝俣「無事眼窩底骨折から復帰することができました」

▼竹下「今日も眼窩底骨折させられそうになってたのは言うまでもないけど」

▼勝俣「言うまでもないけど。でもな、ここの骨が強くなってきたよ。そして、精神的にもリフレッシュされて、たまっているものを今日出した。葛西純選手はこれからレギュラーで出てくるんで、戦っていく機会が増えていくと思うんですけど、サブゥー選手と戦えたことはこの自分のプロレスキャリアの中で大事にしていきたいなと思いました。ただ、頭がかち割れるかと思いました。パイプイス、大丈夫でした?」

▼竹下「いやもう記憶がないから。記憶無かったら勝ちや。プロレスと酒は記憶なかったら勝ちや。覚えとけ」

▼彰人「ああやってSTRONG HEARTSの面々が『DDTに足りないのは熱』と言って、熱を持ってきてくれるのは凄いありがたいですよ。もちろん外敵なんで、好戦的に迎えますけど。なんですか、持ってきてくれた熱を上手いこと昇華させるのが僕らの仕事。これはALL OUTだけじゃない。DDT全体のこと。DDT全体がSTRONG HEARTSの持ってきた熱を上手く昇華、浄化させなきゃいけない。僕らに課せられた課題っていうことですよね」

▼勝俣「まずは渋谷。楽しくなってきたじゃない」

▼竹下「CIMA。俺らの試合のあとにお前が出てきたってことはな、正直お前もこのALL OUT、そして竹下幸之介が気になってるんやろ? そうやったらな、俺がお前の挑戦を受けてやるから。覚悟しとけ。最後に飯野、言ったれ。ガツンと言ったれ」

▼飯野「STRONG HEARTS、熱が足りねえんじゃねえんだよ。俺は熱をいっぱい持ってる。お客さんに伝わってないだけ、それが」

▼竹下「伝えろ、お前が」

▼飯野「だから伝える。次の渋谷、熱をメチャクチャ伝えるから見とけ」

▼勝俣「目を離すんじゃねえ」

【CIMA&T-Hawkの話】
▼CIMA「おい、STRONG HEARTSは神出鬼没やからな。ええやないか。今月はW-1の横浜に出て、メキシコに行って、ロサンゼルスに行って、そしてこのDDTや。上海もある。これから週末にはイギリスとアイルランドに行ってくるからな。でもな、地球は1つや。上海と東京、近い。俺らは神出鬼没やからな。DDT、お前らには熱がまだまだ足りんのや。STRONG HEARTSが激熱の熱をぶち込んだるからな。覚えておけよ」

▼T-Hawk「おい、いいか。さっきリング上でお客さんも、そしてカメラも、そして俺たち自身も、あいつらもそう。あの場にいた全員が目の色変わってんだ。それだけ俺たちの持っている熱量、それがハンパないってことだ。わかるか? 25日からさっそくお前らALL OUTと当たるな。それこそさっきもリングで言ったようにな、25日で全員オールアウトになるんじゃねえぞ。いいか、俺たちがSTRONG HEARTSだ。よく覚えとけ」

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