9/23【DDT】バラモン兄弟を狂乱ファイトで返り討ち ベイリー&MAOがタッグ王座初防衛

『Road to Ryogoku 2018』東京・後楽園ホール(2018年9月23日)
KO-Dタッグ選手権試合　○MAO&マイク・ベイリーvsバラモンシュウ&バラモンケイ×

　バラモン兄弟に負けない狂乱ファイトで真っ向から撃破。ベイリー&MAOがタッグ王座初防衛を果たした。

　“ムーンライト・エクスプレス"ベイリー&MAOは7・22後楽園でKO-Dタッグ王座初戴冠を果たした。そんな2人に牙をむいたのがバラモン兄弟だった。9・2山梨のキャンプ場プロレスでシュウがベイリーを撃破し、タッグ王座挑戦を表明。バラモン兄弟が勝てば同王座初戴冠となる。

　タイトルマッチらしく握手で試合は始まったものの、その直後にバラモン兄弟が水を顔面に噴射。水の入ったバケツをリングに持ち込み、ムーンライト・エクスプレスにぶっかけようと試みた。しかし、ベイリーたちがそのバケツを奪い取ると、逆に水をぶっかけて先制する。

　場外戦でも意外なほどの順応力を見せたムーンライト・エクスプレスは、ボウリング攻撃などバラモン兄弟の破天荒な反撃にあったものの、誤爆を誘って場外に落とすと、コーナーからの肩組み式同時ケブラーダを披露。身体が流れてしまったものの、ペースを握った。

　リングに戻ると、ベイリーが変則的な打撃で圧倒。バラモン兄弟2人がかりの攻撃も切り返し、2人ごとムーンサルトダブルニードロップで押し潰す。さらに、エプロンからのスカイラブハリケーンもさく裂した。

　しかし、バラモン兄弟はMAO相手に墨汁攻撃で大逆転。アタッシュケースを投げつけると、ケイがMAOを羽交い締めにし、シュウが道路方式で殴りかかった。一旦は避けられても誤爆は回避。今度はシュウが羽交い締めにして、ケイが道路標識を振り下ろす。

　MAOは間一髪回避して誤爆を誘うと、シュウの眼前でパウダーの入った風船を割って視界を遮る。すかさずケイにはベイリーがハイキック、MAOがクロスアーム式ジャンピングパワーボムをお見舞いした。墨汁で身体を黒く染めたまま、MAOがリング上のケイにキャノンボール450°を、ベイリーが場外のシュウにケブラーダを同じコーナーから同時発射。華麗な空中殺法で狂乱の一戦を制した。

　バラモン兄弟が「新しいキ○○イを発見したぜ。あんたたち狂ってるよ」と驚くほどの暴走を見せた上で、ベイリーとMAOが激勝。タッグ王座初防衛を果たした。墨汁を飲んでしまったベイリーはコメントブースで倒れ込んでしまったものの、MAOは「V1から凄かったですね。こういう時に一歩引くとダメなんで、ガンガン行ったら、ちゃんとベルトがこうやって帰ってきたんで」と胸を張った。そして、「次に誰が来てもいいぜ。本当に誰が来ても。冗談抜きで、誰でもかかってこいよ」と他の選手を挑発してみせた。

【試合後のベイリー&MAO】
▼MAO「防衛戦一発目、V1。V1から凄かったですね。こういう時に一歩引くとダメなんで、ガンガン行ったら、ちゃんとベルトがこうやって帰ってきたんで。正直、1ヵ月ほぼ(ベイリーが)いなかったですけど、それでもこれだけ相性がいいんで。何も問題ないと思います」

※続いてベイリーが喋ろうとするが、墨汁を口から吐いて倒れ込んでしまい、「オナカイタイ」とうめく

▼MAO「私はね、1回やってるからわかるけど、墨汁ってあなたたちが思っている以上に墨汁なんだよ。意味わからないと思うけど、飲んでみればわかるよ。ほら、カナダは墨汁がないから。俺は日本人だから、習字の授業とかやってるから。墨汁を飲んだことがあるから耐性があったけど。ほら、見ろ。慣れてない海外の方はこうなっちまうんだよ。そんな中、よく頑張ってくれたと思います。ベイリー、ありがとう。コメント続行不可能だ。以上、次に誰が来てもいいぜ。本当に誰が来ても。冗談抜きで、誰でもかかってこいよ」