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9/23【新日本】オカダ激闘突破で棚橋が権利証死守も 外道と結託のホワイトが逸材KOで名乗り

『DESTRUCTION in KOBE』兵庫・神戸ワールド記念ホール(2018年9月23日)
東京ドーム・IWGPヘビー級王座挑戦権利証争奪戦=○棚橋弘至vsオカダ・カズチカ×

 棚橋が35分を超える激闘の末にオカダを下し、IWGP挑戦権利証を死守。試合後、外道と結託したホワイトがブレードランナーで棚橋とオカダをKOし、権利証強奪の名乗りを上げた。

 今夏G1で3年ぶり3度目の優勝を飾った棚橋。2019年1・4東京ドーム大会でのIWGP挑戦権利証を手にし、争奪戦の相手にG1公式戦で引き分けたオカダを指名した。これまでIWGP戦線で幾多の激闘を繰り広げてきた両者の間で挑戦権利証が争われた。

 ゴングと同時に割れんばかりの棚橋コールに包まれた。応えるように棚橋はプランチャを放って先手を取ってみせたが、オカダがお株を奪う左足攻めで主導権を握った。アキレス腱固めで絞め上げ、棚橋がお返しとばかりに低空ドロップキックで左ヒザを射抜いても、スリングブレイドを不発に終わらせたオカダは足を引きずる棚橋をDDTでグサリ。リバースネックブリーカー、ジョン・ウーで攻め込むと、コーナーに上がった棚橋をドロップキックで逆さ吊りにし、何度も左ヒザを殴りつける。ブーイングを浴びても構わずニークラッシャーからの足4の字固めで足攻めを続けた。

 棚橋コールに後押しされて棚橋も耐え抜いた。場外へのハイフライフローで反撃ののろしを上げ、ツイストアンドシャウト、スリングブレイドと得意技を連発したが、ハイフライフローは両ヒザで迎撃されてしまう。ツームストンの決め合い、エルボー合戦で意地を張り合うと、オカダがエルボースマッシュ連打で制し、挑発的に頭を何度も踏みつけたが、棚橋はグラウンドでのドラゴンスクリューをさく裂させて譲らない。

 だが、オカダがカウンターのドロップキックをズバリと決めて再び流れを引き寄せた。レインメーカーが空を切っても棚橋のドラゴンスープレックスを食い止め、ヘビーレインを敢行。負けじと棚橋も張り手を食らわせ、スリングブレイドで叩きつけると、ハイフライフローを発射したが、ヒザを痛打した棚橋のカバーが遅れ、オカダは命拾い。30分経過と同時に棚橋が2発目のハイフライを放ったものの、オカダがドロップキックを突き上げて撃墜した。

 すかさずオカダはツームストンパイルドライバーで追い討ち。レインメーカーが空を切っても、棚橋のショートレンジスリングブレイドをかいくぐってローリング式のレインメーカーを叩き込んだ。仕上げとばかりにもう一発レインメーカーを狙ったが、棚橋も寸でのところでかわし、ドラゴンスープレックスで逆襲。コーナー上でオカダがツームストンを狙っても張り手で阻止して落下させると同時にハイフライフローを投下。起き上がろうとするオカダをハイフライフローで押し潰すと、正調・ハイフライフローでダメ押しして大合唱とともに3カウントを奪った。

 棚橋が35分を超える激闘の末にオカダとの決着戦を制し、IWGP挑戦権利証を死守した。が、ドームへの道はまだ終わらなかった。試合後、ホワイトが現れ、棚橋を襲撃。ブレードランナーを敢行された棚橋は大の字となった。さらにホワイトは倒れたままのオカダを暴行。YOSHI-HASHIが救出に駆けつけてもイスで殴って返り討ちにし、オカダにもイス攻撃の構えをみせた。

 そこへ現れたのが外道。ホワイトからイスを奪い取ってレインメーカーを救出したかに思われた。が、ホワイトとにらみ合うオカダの背中を殴りつけるまさかの行動に出た。そしてホワイトがブレードランナーでKO。ここにホワイトと外道の結託が成立した。

 マイクを手にした外道は「負け犬同士の試合は終わったかオイ? どっちがよ、勝とうが負けようが、てめぇらは東京ドームのメインイベントにふさわしくねぇ。なんでかわかるか? てめぇらは二人そろってジェイ・ホワイトに負けてる、ただの負け犬だ」と大の字の棚橋とオカダに通告。「このブリーフケースがよ、ふさわしいのはこの男、スイッチブレイド、ジェイ・ホワイトだ」と豪語した。

 場内は大ブーイングに包まれた。外道から渡されたブリーフケースをホワイトが掲げると、外道は「スイッチブレイド、ニューエラ、カミングスーン(スイッチブレイドによる新時代は間もなくだ)」と予告してみせた。まさかのバッドエンドとなったが、外道が指摘したように、ホワイトはG1で棚橋、オカダに勝利。IWGPベルトを視野に入れるのも自然の流れだ。「俺が全てを征服する。そして全てを手に入れる」と宣言したホワイトは「棚橋、お前は俺にG1で倒された。東京ドームのメインイベントでIWGPヘビー級チャンピオンシップを戦うのはおかしい」と強調したうえで、「お前は残された最後のピースだ。そのブリーフケース、どこで奪おうかな」と権利証争奪戦に名乗り。外道も「東京ドームのメインにふさわしいのはこの男だけだ! オカダ、おめぇはお払い箱だ」と吠えまくっていた。

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